Mitakaの使い方(イントロ)
国立天文台 4D2U プロジェクト制作のフリーソフト Mitaka は、純国産でプラネタリウム機能(地上で見られる星空)と、宇宙シミュレーター機能(太陽系内や恒星間などの宇宙空間での景色)の両方を持つ便利なソフト、だと思います。
ところが、天体観望会で主に使われるのはプラネタリウム機能だと思うのですが、Mitakaではこれまでプラネタリウム機能が貧弱で、また公式サイトでも使用例などの記載が少なく(今も「工事中」と表示)、便利に使うにはハードルがあります。
そのため、プラネタリウム機能で便利な Stellarium を使うことが多くなってしまします。附属の星座線や星座絵が欧米式で、星座線や星座絵でもガラパゴスな日本ではやや使いにくいのですが。
そんな Mitaka の状況が大きく変化しました。一つは開発者の加藤恒彦さんが帰国されたこと、そしてもう一つは、天文教育普及研究会のMitaka ワーキンググループと協働して、利用者の声を聞きながらより便利に改訂されるようになったことです。
まずは 2020/2/20 のバージョン 1.6.0 でコマンド実行機能が実装されて、簡易的な自動実行や、ユーザーによる番組を実行できるようになりました。ここから Mitaka の使い勝手が大きく便利になり始めました。
続いて 2021/6/4 のバージョン 1.7.0 で夏の大三角などアステリズムが表示できるようになるなど、さらに便利になりました。
Mitaka そのものがユーザーに便利な機能が追加されること、そしてそれを活用しようとするワークショップが開催されることで Mitaka が元々持っていた隠れた(というか、知られていない)機能を使って、なかなか便利に使えるようになってきました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?