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【映画レビュー】「SMILE」を観たよ


自分は結構笑い上戸なほうです。
仕事中もツボに入ってしまうことがあります。
逆に、笑わせるのも好き。

ほんでアレよ、笑い声がね。
「ははははは!」と、声を遠くに吹っ飛ばすように、大口開けて笑っちゃうんですよね。
仕事中、店の中でそれやっちゃうとお客さんが「どうした?」って顔でこっちを振り返ってたりする。

さすがに毎回そんな快活な笑い声は出さんけどね。
なんか、お仕事スイッチ入った状態だとそうなりやすい。


さてさて、今日は「SMILE」という映画を観ました。2022年アメリカ公開。ホラー映画です。

注意事項

ホラー映画なので、胸がむかつくシーンがあります。
あと人にむかつく。私は主人公の姉がムカついた(笑)

最初からグロい。自傷行為。
クッソむかつく映画なので、ちょっと心を決めて観た方がいいかもしれん。

テキトーなあらすじ


なんかどっかの国のでかい病院で働く主人公・ローズ。彼女は精神科医。ほっぺのホクロがキュート。

ある日、彼女は大学生のローラという女性患者の担当をすることになる。
ローラは大学で急に錯乱して暴れたそうだ。元々精神に異常はなかったのだが、先週、大学教授が目の前で己の頭をハンマーで殴って自殺する現場を目撃してしまい、それ以来不安定になりだしたらしい。


彼女曰く、「人には見えないものが見える」と言い、それは身近な人や知らない人、色んな人の姿で現れて彼女に向かって微笑みかけてくるという。

ローズとの診察の際にもそれを見てしまい、彼女は錯乱状態に。
「奴らがいる!入ってくる!」........床に倒れてそう叫んでいる。

内線に飛びついてスタッフを呼び、ローズが振り返るとローラは満面の笑みで立って居た。
その手には割れた花瓶の破片。

ローラはその破片の尖った部分を己のこめかみに突き刺し、そのままゆっくりと顔の輪郭をなぞるように喉を切り裂いて自殺してしまった。

この事件を皮切りに、ローズの身の回りでおかしな事が起こり出す。

感想


こっっっわ!!こわ!
こわぁぁ!!
そんで、ローズのお姉ちゃんむかつく!(笑)

歯を剥き出しにして笑い、目は据わっていて無反応。そんな笑顔の人が居たらやっぱり怖いよね。

ちょっと毛色は違うけど、以前観た「イット・フォローズ」という映画に似た感じがした。
あれはね、真顔でこちらを凝視しながらゆっくり歩いてくる人が怖かった映画。

主人公は子供の頃、母親が精神的に不安定になり自殺しています。
そのせいか、彼女の婚約者を初め周りの人達は彼女の訴えを信じません。言い方は悪いですが、異常者扱いみたいな。

彼女的には、そういうのは「この人は私の事を信じていない」と感じるだろうし、そうなると誰のことも信用できなくなる。なんかわかる。

確かに幻覚って妙にリアルだし、匂いや声、感触も本物のように感じてしまうんですよね。だから本人にとっては現実の出来事になる。

「そんなことあるわけないだろ」「嘘をつくな」「大丈夫か........?(精神が)」みたいな反応されると、ものすごく孤独感がある。どこにも味方が居ないような気分になる。

ハナから話を信じてない上に、「こいつは頭がおかしいから、普通に対応できない」ということを考えて接してくるとね、そういうのは余計、相手が不安になってしまうもんでして。

精神的に病んでいたとしても、相手も人格や性格のある人間であり、色んな感情があるのだということを忘れてしまうんですかね。
「こいつメンヘラだから避けとこう」みたいなやつね。あの反応大っ嫌い。

うん、これは完全に私の今まで経験の話してます(笑)
今はそんな事ないんですけどね。周りの人がめちゃくちゃ優しい。

あ、ちなみに幻覚を見てたのは本当にちいさい子供の頃だけですよ。
もし今の状態で幻覚を見るようになったら、「おお、すごいですね」って反応しかできんだろうな。

子供の頃から、上記のような「こいつメンヘラだから〜」的な反応をする人が周りにたくさんいたから、それが世間一般の反応なんだ、みんな信用できないんだ、って思い込んでたんです。
けど、今の環境になってから、そんな反応する人が格段に減ったんです。
今までの「こいつはヤバいから」「お前はおかしいから診察を受けるべきだ、話は聞かない」ではなく、「大丈夫?いつも近くに居るからね」っていう反応。

そういう人に囲まれるようになってから、徐々に己の精神状態も落ち着き、今では箸が転がっただけでも大爆笑できるくらい明るくなれました。(笑いすぎ)
やっぱり、周りの人との関係ってのも大事なんだなって感じます。


はい、自分の話しました。すいません。

映画はめちゃくちゃおもろかった。
ショッキングな映像が多いので、観ていて頭痛がしそうなくらい怖かったです。
2時間くらいの映画でしたが、退屈せずに最後まで観れました。

とにかく怖いのは笑顔の人々の存在感。
そして、次々と自殺していく人達の異様な行動。

次の犠牲者をニッコニコで見つめながら自殺していく様子は、見る人の背筋をゾクッとさせることでしょう。

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