健康問題(罹患しやすい病気)について②
こんにちは、星のさざめきです。
春の木の芽時はメンタル面に不調が現れやすいのですが、現在は土用の真っ最中とも相まり、GW明けには更に五月病なんて言いますよね。
更に、毎年この季節は黄砂やPM2.5も舞っており洗濯物や車にも付着物が溜まりますし、更に憂鬱な気持ちにもなってきます。
ということで、今回の記事②は主にメンタル面についてこれまでの鑑定経験も併せて書いていきたいと思います。
出生図の金星が12ハウスに位置
金星が12ハウスに隠れて機能不全状態になっており、人生そのものに対しての愉しみや喜び、満たされる思いを感じにくい傾向があります。
金星が阻害されてしまっているとも言えるために残念ながら対人関係面がなかなかうまく行きにくく、恋愛・結婚も”本来のあなたとは合わないタイプの人”とくっついてしまっているケースが実はとても多いのです。合わない人と一緒に居るのに上手く行かなくてそれなのに自分を責めてしまったりしたら…当然メンタル面の不調も引き起こされる。
そうそう!最初に言い忘れてましたが、これは占術すべてのケースにおいて大切なことなのですが、
一つの象意のみで決して判断しない
これが大原則になります。
なので、例えば今の例でいくと出生図の金星が12ハウスだからと言って絶対に安易に判定せず、ホロスコープから似た象意が他にも幾つか(経験上最低3つ以上)読み取ることができてはじめて可能性を探っていくこととなります。
可能性を探るというのを具体的に申しますと…
例えば
●対人関係の問題点が幼少期に起因しているのか?
●御本人がこれまでも孤独を感じやすい環境下にあったか?
●金星の満たされない思いが逆に噴射機のような役割を果たし、スポーツや芸術文化方面等でエネルギー放出しているようなインスピレーション豊富な人生を送っているタイプの人なのか?/或いはその機会も無く更に抑圧が進んでいる人なのか?
など分析していきます。
これらをホロスコープ検証した上で、ようやくおずおずと
『大変申し上げにくいのですが、もしかするとあなたは人生に喜びを感じにくいタイプかもしれませんね。また、これまでの対人関係で疲れてしまってメンタル面に不調を感じたことはありませんか?』
と切り出します(言いにくいことをお伝えしないといけないので、こちらも相当緊張しつつ)。
さて、ここで先日のつぶやき投稿をご覧ください。
これ今回のケースも当てはまるんですがね、やっぱりおおよそ3割の方はこうおっしゃるんです。
『自分が生きる喜びを感じにくいということは以前から何となく気付いていました。だから人間関係が上手く行かない。このことに気付いて以来、自分の感情を認識できるよう努めてきています。
以前は苦手な人にNOの意思表示をしたのに無視されると辛かったんですが、もうそんな人どうでもいいわと思えるようになった自分が居ますし、ああ今自分がムカついてるという感情もきちんと自覚できるようになってきました。今回、言語化してもらって嬉しいです。』
そう、既にこちらからお伝えする以前にご自分の問題点を自覚され改善に動いていらっしゃるのが3割の方なんですよね。
金星12ハウスの方って心優しくて優秀な人が多いと思うんですよ。まあ、どっちかと言うとご自分の感覚を感じとりにくい故に、人の話を聞く聞き役に回りやすい(感情的でピーチクパーチク話しまくる人の話をずっとしっかりと聞く)傾向もあって。いやあ、幸せになって欲しいです、でもこういう方って大丈夫ですよね。
さて、大半(7割)の方の話に移りますと、当然そんなこと思ったこともないし、まさか自分が愉しみを感覚的に捉えにくいだなんて急に言われたってさ!推しもいるのに!酷い!!ということになって、お客様から物凄い反発を受けることもありますよ。
ここでまた別のつぶやき投稿をご覧ください。
結局私たちは歳を取るとちゃんと指摘してくれる人は減っていくのですよね…まあでも占いの結果に不満を抱いても(占星術師を恨むという気持ちも分からなくはないが)、出た結果にだけは一応淡々とフォーカスし善後策を自分で編み出していければそれで良いんじゃないのかしらね?
※この時のポイントは、”淡々と”!です。思考するのに変な感情のくっついたエネルギーは邪魔になります。
うつについての考察
水星は大変に受け身な性質を持った星ですから、やはりうつとは相関性のあると思います。
また土星は人生の構造ストラクチャーを形づくる星なので屋台骨がグラグラする時期って誰しもありますが、確かに土星が良くない時期は気を付ける必要があります。
鑑定の実占の経験上の話ですと、これに加えて海王星の力が加わると人生の混迷度合いが強まり、メンタルがガクッと落ちやすいようにも思います。
これまでトランジット海王星シリーズを書いてきましたが、ご自分の未来予測(転ばぬ先の杖)としても是非ご活用いただけたらと思っています。
紫微斗数の福徳宮からみる場合の注意点
福徳宮は精神をみる宮と言われますが、この宮で人生の喜び愉しみをみることができます。趣味の充実/友人知人の多さや交流度合い/生活のゆとりetcを入る星の配合や輝度で判定します。
※本noteでは主に紫微斗数を全くご存じない方向けに書いています。
例えば一例を挙げますと、福徳宮に破軍星が入った場合、星が強ければ多忙だけど別段問題ありません。でも、星が弱いとどうしたってメンタル面に不調を来しやすくなります。スケジュールの空きがないほど予定を毎日詰め込んだとしても、虚ろな日々となりやすい傾向にありますので一応うつに注意。
みたいな感じで判定するんですけどね、ここで一つ注意点というかオトシアナがあるんですよ。
これは最近私の友人から聞いた話なのですが、友人の知り合いに性格良くて人縁も大変素晴らしい人が居て、その人は仕事もできる上に、趣味ではオーケストラ楽団に所属。ハンドメイドアクセサリーもプロ級の腕前でアクセ販売も行っている。
家では同居の義親の介護をし、なおかつ若くして既に孫がいて週末はお嫁さんから孫を預っているので、平均睡眠時間は2~3時間がザラ。
もし仮に占星術師がこの人の福徳宮をみたとしたら、燦燦と輝く星が入っているので福徳宮は何も問題ないと判断する確率が高いでしょう。
でも、もし心理カウンセラーであれば、「ん?周囲にテイカー気質の人が蠢いているね?」と言うかもしれない。
さて、この人は今年に入って体調を崩してしまい病院へ行ったらいきなりガンが全身に転移していることを告げられ、現在は療養中だそうです。
やはりカウンセラーが言う通りテイカーが周囲に集まっているからなのでしょうか?
それも一理あるかもしれませんが…やはりこのタイプの人は人一倍向上心が強く、何か人の役に立ちたいという思いがきっととても強いのでしょう。
自分より相手を優先させるという生活スタイルを随分と続けたために、長い間自分の身体に無理を強いてしまっておられたのではないかとも感じます。
福徳宮から判断すると趣味活動が充実して一生楽しい毎日を送ることができる人、と出たとしても、やはりオーケストラのような皆で一つの曲を創り上げるような趣味の場合ですと、ちょっと体調が悪いからと欠席すると全体にすぐ影響が出てしまうので、多少の無理は目をつぶって懸命に頑張っておられたのではないかな?と思うのです。
恐らく、この方の命盤をみた場合、行運で気を付けなければならない時はきちんとはっきり出ていると思いますし、多分その注意のメッセージっていうのは「とにかく休んで!休んで!!!!!」だったのではないか、とも思います。
性格良し、人縁良し、更に仕事も趣味も充実、の三方ヨシですと、命盤自体はとても素晴らしいでしょう。
ただね、趣味って本人が良いと思ってやっているし、周囲の人も好きでやっていることなのだからと基本止めないし放置ですよね?やっぱりここがオトシアナだと思うのです。
一般的には趣味の充実は良いことだと喧伝されていると思いますが、それでもやはりやり過ぎは良くない。テイカー云々はカウンセラー分析にまかせるにしても義親の日々の介護といくらかわいいからと言って孫の世話の両方だなんて、常人では務まらないはずです。
結局何が言いたいかというと、福徳宮や命盤全体が良かったとしても、行運の悪さを発見した場合は、絶対にその根本原因を探っていかねばならないです。また、一般常識概念や社会的な欲求も時に疑って対処していく必要があると思っています。
ということで、今回も文章にまとまりが無くなってしまいましたがお許しを。
次回もお楽しみに。
P.S. 土用期間中は土の気が強まっていますので、GWは適度にのんび~りお過ごし下さい。
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