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底辺生活日記その2
あぁ…臭い…現在の境遇的に文句は言えないが…臭い
何が?全てです。身の回りにあるものすべてが臭う。
前日の記事で記した通り、私は今低額無料宿泊施設(月額10万円)の中にある、5.5畳の部屋にベニアで間仕切りしただけの相部屋で約2畳半のスペースで生活しています。
その部屋はボロボロの畳で、埃やゴミが散乱していて、暖房のせいか、冬だというのに小さな虫が這いまわっています。
もちろん部屋そのものも臭い…だがしかし『この布団使ってね』と言われ渡された布団…これがとんでもない。
臭います。すごく臭います。そして黄ばんでいる…シミだらけです。
枕が一番黄ばんでいて、臭いも加齢臭にドブを足したかのような格段にヤバい臭い。これは流石に使いたくないなぁ…と苦笑い。
この界隈、ほとんどの施設で入居者はおおよそ人間扱いされていない。大抵の人間が「ホームレスやっていた方がマシ」と言うだけはある。私は住所も欲しいし再起がしたいので大抵の事は我慢しますが、元々ホームレスをやっていた人が囲い込みで施設へ入ってきた場合、ほとんどが人間関係や施設の劣悪さ、それと生活保護費のピンハネに嫌気がさして居なくなっていく。
…とは言っても、別に無料低額宿泊施設自体の施設員が悪いという訳ではない。
なぜなら施設員のほとんど全員が『元施設利用者』で、元々ホームレスなのである。
基本的には『こっち側』の人間なので、色々便宜を図ってくれたり、こちらの事を良く理解してくれる人が大半です。(まぁ中にはパワハラ・暴言何でもアリの下衆野郎も居ますが)
しかも、私の知る施設長(寮長)と呼ばれる人間の給料はせいぜい月に一桁万円らしいのでパート扱いに等しい。施設の設備が悪いのも環境が劣悪なのも、ひとえにNPO法人の上層部が悪いのである。
先日も書きましたが、厚労省の規定で無料低額宿泊施設での1人に割り当てる部屋の大きさが、収納を含まない状態で4.5畳と定められています。だが現実は2畳半も与えられていない。なぜなら、すし詰め状態の方が人数マシマシで儲かるから。簡単ですよね。
そういえばチラッと相談員さんから聞いた話だと、こういう貧困ビジネス・生活保護ビジネスをやってるNPO法人のほとんどは、毎年ン十億の黒字らしいですよ。
そりゃ貧困ビジネスやめられんわなぁ…
儲かってんなら布団をクリーニングくらいして欲しいな~
臭う布団に転がりながらそんな事を思う。
次回も施設や、そこに暮らす人の色々を書いていこうと思っています。