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3445667形の捌き


実戦でそこそこ出現しますが、あまりクローズアップされない形ですので、今回のnoteで取り上げてみます。

3445667+2メンツの形に1枚をツモったケースを想定していきます。

まずはテンパイする場合の基本形から

◉テンパイになる場合の打牌と待ち

他のメンツに暗刻があるかどうかで少し対応が変わってきます。

①暗刻がない場合

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ピンズは1〜9のどれをツモってもテンパイします。詳細は下記の通りです。

・ツモ1p:打6pでカン2p待ち
・ツモ2p:打6pで147p待ち、打7pで36p待ち
・ツモ3p:打7pで25p待ち、打4pで58p待ち
・ツモ4p:打6pで2358p待ち
・ツモ5p:打36pで47p待ち(打47pで36p待ち)
・ツモ6p~ツモ9p:反転形になります


②暗刻がある場合

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同様にピンズは1〜9のどれをツモってもテンパイしますが、①と異なる部分もあります。

・ツモ1p:打6pでカン2p待ち
・ツモ2p:打6pで147p待ち、打8mで58p待ち
・ツモ3p:打7pで25p待ち、打4pで58p待ち
・ツモ4p:打6pで2358p待ち
・ツモ5p:打8mで258p待ち
・ツモ6p~ツモ9p:反転形になります

※Check point
①ではツモ3pで2通りのリャンメン待ちに受けられることと、ツモ4pで多面張になることが重要です。
②は別のメンツに暗刻があることで、少し選択の幅が増えます。ツモ2pは打8mで58p待ちに取ることも十分考えられます。また、ツモ5pは打8mで3面待ちにすると待ち枚数が10枚(vs5枚)となりかなり有利です。ただし暗刻部分が役牌の場合は打点差が大きくなるため、ケースバイケースの判断となります。



◉1シャンテンの場合の打牌と受け入れ

こちらでは、3445667の形を含む1シャンテンの代表的なパターンをいくつか紹介します。以下の14枚形から何を切るかを考えます。

① 4連形含み

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・打6p(または4p)
良形待ちの受け入れ:11種36枚
・打3s
良形待ちの受け入れ:7種21枚
注)良形待ち=ノベタン亜リャンメン以上の待ち

2つ打牌候補を挙げましたが受け入れ枚数が大差であり、期待値的にも打6p(または4p)が優位です。この場合はツモ5mで567の三色の変化がある分、打6pが打4pより僅かに有利となります。

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678mが8mの暗刻に変化しました。受け入れ枚数自体は678mの場合と変わりませんが、打3sとした場合にツモ5pでも3面張になることや、ピンフやイーペーコーが付く受け入れに差が出るため、期待値的には僅差になります。特に条件がなければ枚数優先で打4p(6p)としますが、場況で判断が覆ってもおかしくはない牌姿です。

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1234など、4連形が端に寄ると手牌の価値が下がりパワーダウンします。こちらも期待値的には拮抗しますが、受け入れ枚数を優先してソーズの4連形を残す打4p(6p)とすることの方が多そうです。789mが999mや字牌の暗刻になっていても概ね同じことが言えます。


② 亜リャンメン含み

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・打4p(または6p)
良形待ちの受け入れ:9種29枚
・打5s
良形待ちの受け入れ:7種21枚
注)良形待ち=ノベタン亜リャンメン以上の待ち

ソーズの部分が亜リャンメンになりました。4連形に比べると見劣りはするものの、やはり打4p(6p)が優位です。

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678mが8mの暗刻になると期待値は打5sに寄ってきます。単純な受け入れ枚数ではまだ結構な差がありますが、テンパイの質や手牌価値が違ってくるためです(特に1翻の価値が高い四麻)。よって最終的にピンズでテンパイさせたいのか、ソーズでテンパイさせたいのか、場況で決めても良さそうな牌姿です。

ちなみにソーズが4556で中ぶくれの場合も、亜リャンメンの場合とほぼ同じ解釈でOKです。


③ 3面張含み

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打4p(または6p)
良形待ちの受け入れ:9種28枚
・打4s
良形待ちの受け入れ:7種21枚
注)良形待ち=ノベタン亜リャンメン以上の待ち

ソーズに暗刻含みの3面張がある形です。ピンズでメンツが完成してソーズ待ちになっても強いため、素直に打4p(6p)とするのが優秀です。

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こちらは678mが8mの暗刻になった場合です。アガリ率や安定感を重視する場合は打4pで特に問題ありませんが、打4sとするとツモ3p~7pの場合に四暗刻を狙える手順になるため、期待値や最高打点ではこちらの方が高くなります。状況に応じて使い分けたい牌姿です。


④ 4面張含み

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打6p
良形待ちの受け入れ:8種25枚
・打5s
良形待ちの受け入れ:8種25枚
注)良形待ち=ノベタン亜リャンメン以上の待ち

残りの2つは特殊形を紹介します。まずこちらは「3445667に4(または6)を加えた形+リャンメントイツ」のケースです。打牌候補は打6pか打5sで、良形の受け入れ枚数は両者で変わりませんが、打6pとした方がピンズの多面張が最終形になりやすいので有利です。

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678mが8mの暗刻になっても打5sとするメリットは特にないのでやはり打6pが優位です。逆に、受け入れは狭くなりますが打3pとするとコーツ手への移行が可能となるため、オーラスなど打点が必要な場合においては選択する可能性がある打牌です。


⑤ 両翼形含み

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・打5s
良形待ちの受け入れ:7種23枚
・打7p
良形待ちの受け入れ:6種19枚
・打4s
良形待ちの受け入れ:6種17枚
・打6p
良形待ちの受け入れ:5種15枚
注)良形待ち=ノベタン亜リャンメン以上の待ち

最後は「3445667に3(または7)を加えた形+リャンメントイツ」のケース。いわゆる両翼形になるため打5sが強くなります。打7p,打4p,打6pなども打牌候補に挙がりますが、どれも打5sにはやや劣ります。

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これは678mが8mの暗刻になった場合です。良形の受け入れ枚数では打5sが最も安定しますが、「ピンフが付かなくなる」「コーツ手を狙える」「チートイツの1シャンテンになる」という要素が加わるため、期待値では打7pや打4sが打5sを上回ります。


◉まとめ

以上、3445667を含む形について検討してみました。

①3445667+2メンツの形に関しては、同色のツモなら全てテンパイする優秀な形です。ツモった牌によって、何を切って何待ちになるかは確認しておきましょう。

②他色に4連形や亜リャンメンなどを含む1シャンテンの場合は、全体がシュンツのみの構成なら3445667から4か6を切ることが多くなります。一方、他色や字牌に暗刻がある場合は最終形にしたい色を場況で選んだり、コーツ手を見る余地が出てくるため、判断基準が少し変わってきます。



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