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メンツを抜いて見極めるチカラ


◉自分の脳はダメかもしれない説

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この牌姿は69sと36pが受け入れになっている、リャンメンx2の1シャンテンです。

ピンズの部分については、以下のようにメンツを抜けば分かりやすくなります。

・234を抜いて34455
・345を抜いて23445

しかし、私はこのピンズの形の認識がどうも苦手なようです。

この場合であれば234を抜いて高めイーペーコーの34455と認識するのが良さそうですが、典型的な7枚形などとは違って、直感的なイメージが湧きづらい形なんですよね(=瞬時に36p受けと分からないことがある)。

苦肉の策として私は

◉334455に2と4を足した形
→23344455
→36待ち

◉334455に4と6を足した形
→33444556
→25待ち

という謎の記憶法も使っていました。

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こちらは23344455に678pをくっつけたテンパイ形です。

234を抜いて34455678
345を抜いて23445678

どちらも369待ちになりますが、234を抜いたときの脳内イメージは少しごちゃごちゃするかもしれません。また345についても、「いきなりここから345を抜けるか?」という問題が残ります。

ということで、これは「左から233445を抜いて45678を残す」というやり方が一番分かりやすい気がします。

冒頭の23344455についても、233445を抜けば45が残ります。345をくっつけて高めイーペーコーになるという確認は必要ですが、複雑な手牌をシンプルにしたい場合「233445を抜く」という手法はかなり有用です。

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こちらの牌姿は345567を抜けば、23456が残るので1回で判別できます。しかしそれをいきなりイメージするのは難しそうです。

「メンツを任意に抜いてどう見えるか?」は慣れもあるかもしれませんが、これまでの経験をふまえると、自分はこの手の認知能力がアウトな気がします(笑)。

しかし左から233445、または右から455667を抜けば14や47の受けがあることは簡単に分かります。

このように233445の形はまとめて2メンツを抜くことができるので、残りの牌姿がイメージしやすくなる特徴があります。『ウザク本3:メンツ抜き(2)』の項目でも関連した内容を取り上げていますので、興味のある方はご覧になってください。

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これは23344455のターツを含むヘッドレス形です。こうなるとピンズの部分を23445+345で把握しないと正しく受け入れを判断することができません。受け入れは6789sと123456pで計10種30枚の1シャンテンになります。


◉分かる人はたぶんこれも分かる

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こちらは類似の33444556の形で、ピンズの受け入れは25pで69sと合わせて4種14枚の1シャンテンです。


しかし、これに3p,4p,6p,7pを加えると前回紹介した強化ターツが出来るため、かなり受け入れが広がることになります。

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例えば3pをツモると、受け入れは234567p+1m+69sの9種25枚となり、一気に増えます。3pが暗刻になることで前回の記事で紹介した333445や444556といった強いエントツ形を使えるのが大きいですが、これは少し分かりづらいかもしれません。ちなみに先に69sを引いた場合は打6pとすることで、イーペーコーかツモリ三暗刻がつく好形のテンパイになります。

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こちらは4pをツモった場合です。ピンズを334445+456に分けると分かりやすいかもしれませんが、受け入れは2357p+1m+69sの7種22枚になります。69sを先に引いた場合は打4pのリャンメンか打3pの変則3面待ちを選びます。

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これは6pをツモった場合です。受け入れは2356p+1m+6789sの9種26枚になり、11m33445566pの形にチートイツもあるオシャレな形となります。69sを先に引いた場合は打3pか打4pとすることで、イーペーコー確定の待ちになります。

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最後に7pをツモった場合ですが、345+344567と334445+567に分けられるため、受け入れは23458p+1m+69sで8種23枚となります。


ということで33444556に1枚を足した複合形は更に複雑になるため、形に慣れる必要があります。

ちなみにツモ8pも345+344568でリャンメンカンチャンを形成し、ツモ7でイーペーコーが確定するため貴重なフォロー牌になります。


◉三角形が浮かび上がって見えますか?

少し趣向を変え、子供がやる遊びを紹介します。図の中にある三角形の数を数えてみてください。

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無事数えられたでしょうか。

正解は18個です。

よく見ると左上に1、右上に2と書いた筆跡が残っています。誰でしょうか、力技で数えようとした人は(笑)。

ちなみに私は初見で数えるのは割と大変でした。図形センスのある子供なら三角形だけが見えるとのことです。凄いですねぇ。

これが浮かび上がって見えるかどうかは別としても、不要なノイズをカットして必要な情報だけを選択する力は、麻雀プレーヤーにとっても必要な能力の一部かもしれません。


◉多面張の判別と見えるチカラ

今回、なぜこのようなテーマで話をしてきたかと言いますと

ここ1~2年で三麻をメインでやるようになり、メンチンなどで必要な多面待ちの判別スキルを高めたいと思ったからです。


肥え×(コエダメ)さんの「誰でもできる多面待ち判別法」は有料ですが、オススメの記事です。分量は多いですが熱量さえあれば実力アップすること間違いなしです。

私自身、メンチンの待ち当てはこれまでも何度か勉強してきましたが、ここで紹介されている方法もマスターして人並み以上のレベルを維持したいものです。

しかしある程度は習得できても、メンツの被りや複合を見抜く力はやはり必要。

メンツを抜いてどのような牌姿が頭に浮かぶかや、他家の複雑なメンチンを瞬時に見抜いて自己防衛する能力は、「見えるチカラ」と関係するので個人差もあるのかなぁと。

苦手なジャンルについてはやれることを無理なくやり、基本的には自分の強みを活かして麻雀ライフを楽しむのが良いかなと思っています。


◉最後にメンチンでも

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では、このメンチンは何待ちでしょうか?

4pの暗刻を抜いて69p待ち 
67778pを抜いたら・・・25p待ち

冒頭の形が、またここでこんにちは(笑)

以上より2569p待ちです。

この他、3344455677pの変則3面張(256待ち)に678pがくっついていると考えることもできますよね。麻雀は奥が深いです。


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これは肥え×さんの練習問題から出題です。

私は334455sのイーペーコーを抜いて、6667789sの587s待ちに2sを加えるやり方でしたが、最初に345789sを抜ければ3456667sの形が見えて一撃です。

麻雀に限らず、何事も手数少なくシンプルに出来る人ほど基本的には有能です。見える人にはすんなり見えるのだと思います。


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こちらはどうでしょうか。

345mと678mを抜けば1234567mのノベタンになります。

いきなり345678mを抜ける人は少なくて、左右のどちらかから単騎待ちかノベタンを見つけて横に伸ばすのが一般的だと思います。

では、当たり牌以外の258369mをツモった場合に、時間をかけずに最適な牌を切ることは出来るでしょうか。

個人的には案外難しいようにも思います。これについては単純なトレーニング不足の可能性もあるのですが、やはりセンスに委ねられている部分があるような気もしています。


今回は以上です。次回もメンチンや多面張についての記事を書いてみたいと思います。




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