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聴牌からトイトイへ移行するパターン


先週のトイトイに関する記事ですが

嬉しいことに、1週間で3000回を超える閲覧をいただきました。

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個人的に過去最高のビュー数の記事となりましたが、これもリツイート等で沢山シェアしていただいたお陰と思っております。

また、通算20000アクセスも無事通過しました。ちょっと遠いですが、次は10万を目標にやっていきたいと思いますので、今後も私のnoteをどうぞよろしくお願いします。

◉前回の続き:1シャンテンの場合

さて、まずは前回の記事の続きになりますが、1シャンテンの場合の目安も示しておこうかと思います。

8巡目で1シャンテンということになると、結構出遅れているので、テンパイ時に比べるとリャンメンを固定することが圧倒的に多くなりそうです。巡目が早いほどトイトイを見る余裕があり、巡目が遅いほど更にリャンメン固定優位になるイメージです。

以下、5-6巡目でどうするかの目安を考えてみたいと思います。データ等はなく完全に私見となりますが、その点はご了承ください。

① 良形複合ターツ2つの場合

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良形複合ターツが2つある場合は、トイツ固定をすると受け入れロスが6枚も増えるので、かなり良形固定寄りになります。

基礎打点が4翻あればリャンメン固定、3翻でもリャンメン固定が優位になりそうです。

ただしリャンメン固定で2翻の場合は、上手くコーツ手で進んだ場合はマンガン・ハネマンが見えて打点差が顕著となりますので、トイツ固定優位と見ます。1翻は難しいですが、序盤でトイツが端寄りなどの好条件が揃えば、トイツ固定でトイトイへのルートを残したいところです。

【推奨打牌】
・良形4翻なら:打7s
・良形3翻も:打7s
・良形2翻なら:打6s
・良形1翻は:打7sか打6s


※ 複合ターツに関する豆知識

(1)この7sをツモ切る時はノータイムが理想です。リアル麻雀で場を見渡したり、あるいはネットで少考してしまうと、58s待ちになったときに相手にヒントを与えてしまうからです。とはいえ25pと58sの強さは場況次第になるので、ツモ牌の想定をしていないとノータイムで切るのは難しいです。上級者ほど、こういった相手の「間」を判断要素に取り入れてきますので、自分自身を読まれづらくする工夫は重要です。

(2)複合ターツが344pと788sの場合
→4pを切る手順もあります

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最終形は69sの方が良いことが多いので基本的には打8sですが、場況的に大差がない場合などは有効な手順になります。危険な4pを先切りしつつ、ポン効率の良い8sのトイツを残します。三麻だとチーがないのでよりフィットする打ち方になるかもしれません。14(69)と25(58)のリャンメントイツ同士の比較で、トイツ部分が28牌と46牌の場合は一考の余地があります。


② 愚形複合ターツが含まれる場合

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愚形複合ターツがある場合は、トイツ固定によるロスが少ないので、トイツを固定する割合が増えてきます。

カン8sの強さなどにもよりますが、良形4翻はリャンメン固定、3翻は微妙、1翻と2翻はトイツ固定といったところでしょうか。

【推奨打牌】
・良形4翻なら:打4p
・良形3翻は:打4pか打9s
・良形2翻なら:打9s
・良形1翻も:打9s

※ 補足
779sが799sならどうか?

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779sが799sになるだけで、俄然トイトイにする意欲が湧いてきます。3翻や4翻の場合はこういった要素を含めて判断すると良いかもしれません。

言い換えると、4p,2s,9sといった3つのトイツがどういう要素で構成されているかで、トイトイにするかどうかの決断は変わりそうです。数牌ごとにスコア化して判別できると面白いですが、残念ながらそこまでやるのは無理そうです(笑)。

※ その他の注意点
(1)いずれの場合も、縦受けが1枚でも飛んでいると、トイトイを狙うハードルはかなり高くなります。

(2)トイトイ狙いの構想でトイツを固定し、リャンメン部分をツモった場合に、どの程度テンパイ取らずを許容できるかも課題です。そこであっさりテンパイに取るようであれば、最初からリャンメン固定した方が良いということも言えそうです。

◉聴牌からトイトイへ移行するパターン

さて、今回のもう一つのお題です。

トイトイはポンでテンパイする流ればかりではなく、イーペーコー絡みやエントツ形のテンパイから、トイトイへ移行するパターンがいくつかありますので、ご紹介します。まずはテンパイ形のパターンから。

① 69p待ち 

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② 69p,2s待ち

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③ 14p待ち 

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④ 
36p待ち

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⑤ カン5p待ち 

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上記の5つのパターンに、役牌をポンした形か、または任意の暗刻を足した牌姿をイメージしてください。

いずれも、もう1メンツが暗刻ならツモり四暗刻に変化する形ですので、是非押さえておきたい形です。 

特に片割れのトイツ(ここでいうところの2s)が字牌、19牌、28牌である場合は、常に変化に対して敏感であった方が良さそうです。

それでは一つずつ詳しく見ていきます。

① 69p待ち ⇒ 7p,8p,2sのコーツ化でトイトイ

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これは比較的よく出現する形です。
(1)中が暗刻の場合
縦受けが弱い場合はリーチですが、基本的にはダマにしてツモり四暗刻への変化を待ちます。7p,8p,2sが出た場合は、1枚目はスルーしそうですが、2枚目が出たらポンかリャンメン継続かの判断(→ツモ切りリーチを考慮)になりそうです。
(2)中をポンしている場合
7p,8p,2sをツモった場合は、トイトイだけでなくツモり三暗刻も付きますので、シャンポン待ちが優位となります。7p,8p,2sのポンは69p待ちが悪い場合に特に有効ですが、7pか8pをポンした場合は、3s引きでリャンメン変化を見る余地も残されます(打点より待ちを良くしたい場合)。

② 69p,2s待ち ⇒ 7p,8pの重なりでトイトイ

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これも割と遭遇する形です。3sを持っている14枚のときに、うっかりリャンメン待ちでテンパイを組まないように注意します。
(1)中が暗刻の場合
出アガリでも69pなら三暗刻が付くので、ダマテンにしてツモり四暗刻の変化を待ちます。中が役牌以外の暗刻の場合はリーチが有力とみますが、頼みの6pが薄い場合などはダマで手がわりを待つこともありそうです(ただし2sではロンできなくなります)。また、ダマにしてアガリ牌である2sをツモったときは「ツモ!」と宣言せずに四暗刻単騎に移行する手があります。アガリ率と打点が両極端になるため、巡目や点数状況次第の判断になりそうです。
(2)中をポンしている場合
1翻のテンパイに受けつつ、7pか8pを重ねてトイトイ(+ツモり三暗刻)への変化を待ちます。ツモ2sはアガることが多いですが、アガらずに満貫の単騎待ちに移行することも、状況によってはあり得ます。

③ 14p待ち ⇒  2p,2sのコーツ化でトイトイ

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④ 36p待ち ⇒ 2p,2sのコーツ化でトイトイ

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③と④はイーペーコー形絡みのリャンメン待ちです。
(1)中が暗刻の場合
それぞれツモり四暗刻の変化があるので、ダマテンにすることも結構ありそうです(特にイーペーコーが確定しない③の形や、④で中の暗刻が役牌でない場合など)。また、2pか2sが出た場合はポンをして打点を上げるのが有力です。その他、③のアガリ牌である4pや④のアガリ牌である3pをツモったときは、アガリを拒否して5p切りでリーチするという技もあります。いずれもフリテンの25p,2s待ちになりますが、オーラスで打点が足りない場合や、ラス目でコーツ手の打点に頼りたい場合などは有効な手順になります。
(2)中をポンしている場合
2pか2sをツモるとツモり三暗刻のあるトイトイに変化します。2pか2sが出た場合も、ポンをしてトイトイにするのが良さそうです。

⑤ カン5p待ち ⇒ 2p,3p,2sのコーツ化でトイトイ

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テンパイ形は③や④より劣りますが、3種のトイツが使えるためコーツ手への変化はむしろ強くなります。
(1)中が暗刻の場合
ダマテンから7pをツモった場合は打4pリーチが普通ですが、敢えて58pに受けずにカン5pを継続することで、高打点への変化を見続けることが出来ます(8pが2枚切れ以上なら考慮)。2p,3p,2sが出た場合は、1枚目はスルー(またはポン)、2枚目はポンが良さそうです。
(2)中をポンしている場合
2p,3p,2sをツモるとツモり三暗刻のあるトイトイに変化します。2p,3p,2sが出た場合はポンが有利です。8pが薄い場合のツモ7pは(1)と同様、カン5p待ちを継続した方が変化した場合の打点面で有利です。

◉あとがき

局収支の基本的な話題から始まり、トイトイまで内容を膨らませた、一連の話は今回で終了です。

私の記事の性質上

自分にとって、分かり切っていることはあまり書かないので

「書きながら新たな発見!」というのが実は結構あります。

「理解しているが定着していない」こともたくさん載せているので

過去の記事を振り返ることも多く、その都度細かい更新を入れてたりします。

そんなプロセスを繰り返しながら、よりbrush upされたものを残していくのが理想的です。

無料記事だとしても、自分にとってはちょっとした財産になるので

(いつか) note自体が消滅してしまうのだけは悲しいかなーと思ったりする今日この頃です。

それではまた👋



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