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【今注目の採用方法】TikTok採用がアツい!

こんにちは!中途採用支援事業部の日下です!

採用活動を行う中で、既存の採用サービスだけでは限界を感じることはありませんか?
媒体、スカウト、リファラル、アルムナイなど多様な採用手法が登場していますが、これらの手法を活用して採用活動を進めても、期待通りの効果を得られない場合もあるでしょう。

その中で昨今注目されているのがSNSです!
最近ではSNS(TikTok・Instagram・X)を用いて採用活動を行う企業も増えてきています。

今回は、実際に私自身も効果を体感したTikTok運用をご紹介します!

【この記事で得られる内容💡】
・SNSごとの特徴
・TikTokの基本知識
・TikToK動画作成方法


採用でSNSを使うメリット

コロナ禍での社会様式の変化によって、SNSを活用した採用に力を入れる企業も増加しています。
特にTikTokのアクティブユーザーは10代から20代が中心で、新卒・中途採用のターゲット層に該当します!

【メリット①】費用対効果が高い
新卒採用では、メディア広告やセミナー開催などの費用が高く、一人当たりの採用で約90万円のコストが発生していると言われています。
しかし、TikTokは無料のスマートフォンアプリ1つで動画撮影・編集・公開・分析までの全てに対応。内容を工夫する必要はありますが、TikTokの動画制作費用はほぼ0円です。
拡散力も高いため、従来型の採用活動に比較すると費用対効果が高いと言えます。

【メリット②】拡散力が高い
フォロワーが少なくても、バズれば数時間で一気に拡散されます。
複数あるSNSの中でも、TikTokは最も拡散力が高いと言われています。
また、ひとつの動画がバズれば、プロフィールへの訪問者が増え、過去に上げた動画再生回数やいいね、コメントなどが増えたり、おすすめに回りやすくなるという相乗効果があります。

【メリット③】潜在層へのアプローチが叶う
SNSなら、まだ転職サイトに登録していない転職潜在層に対しても情報を発信することが可能です!
そのため、採用における認知・興味付けのアプローチが叶います!

【メリット④】リーチできる人数が多い!
従来の採用媒体の登録数は、一番多い媒体でも約1,000万人ほどですが、SNSでは倍以上の登録者へリーチできます!

【メリット⑤】企業の雰囲気が伝わりやすい
どれだけ条件の良い企業でも、人間関係を理由に退社をする人は後を絶ちません。
SNS(特にTikTokやInstagram)は、職場の雰囲気の良さを効果的に伝えられるため、ポジティブな印象を持ってもらいやすい特徴があります。

※もちろんデメリットもあります※
【デメリット①】炎上リスク
不適切な言動をして取り上げられると、急速に炎上してしまう
・企画内容によっては、マイナスにとらえられるケースもある
・炎上はしなくとも、誹謗中傷を受ける場合もある

【デメリット②】長期的な運用が必要がある
単発投稿ではなく、継続的に運用をしていく必要がある
・定期的な投稿を行うことで、都度分析をしてPDCAを回していく必要がある

【デメリット③】リソース確保が必要
動画の長さや編集内容にもよるが、1本の動画につき、企画30分・撮影10分・編集30~60分程度の時間を要する
・週に2~3投稿する場合、週4h~は必要となる

TikTok採用が注目される背景

TikTok採用の場合、ホームページや書類からは把握しにくい、「働く人」にフォーカスしてアピールできることが特徴です。

2023年卒業予定の大学生のうち、82%が毎日TikTokを利用していて、そのうち約30%は1日に1時間以上利用しているという調査結果の通り、Z世代はTikTokから日々多くの情報を取り入れています。
さらに、約66%の学生は実際に求人応募していることから、TikTokを利用した採用の導線がしっかり機能することは証明されています。

▼TikTokの採用動画を見て企業に興味を抱いた理由
・企業に対するイメージが変わった
・企業の世界観が伝わった
・人柄のよさが伝わった
・チームの雰囲気が楽しそうだった

SNS別比較

①TikTok:約1,700万ユーザー(10代~20代メイン)
 ・ショート動画投稿・視聴サービス
 ・10代の利用率が高いのが特徴

②Instagram:約3,300万ユーザー(10代~30代メイン)
 ・画像や「リール」と呼ばれる短い動画によって視覚的な訴求ができる
 ・他SNSと比較して女性人気が高い

③X:約4,500万ユーザー(10代~20代メイン)
 ・拡散性が高く、フォロワー以外へも広くリーチできる
 ・最新情報やトレンドがリアルタイムでわかる

④Facebook:約2,600万ユーザー(10代~40代メイン)
 ・実名で登録しているユーザーが多く、リアルな交友関係が反映されている
 ・長文の投稿ができるため、一度に多くの情報を伝えられる

⑤LINE:約8,400万ユーザー
 ・10代〜50代まで幅広い年齢層が利用
 ・メルマガ形式で情報発信したり、連絡ツールとして活用できる
 ・友だち追加していないユーザーに対してはアプローチできない

⑥YouTube:約6,200万ユーザー
 ・10代〜50代まで幅広い年齢層が利用 ・動画によって多くの情報をわかりやすく伝えられる
 ・コンテンツ企画や動画制作にコストがかかる

TikTok採用を特におすすめする理由には、動画の視聴時間が伸び続けているという点があります。
総務省情報通信政策研究所の調査によれば、「平日に動画投稿・共有サービスを利用する全世代の平均視聴時間」は、令和2年度には38.7分でしたが、令和3年度には43.3分、令和4年度には51.0分へと増加しています。このデータから、世代を問わず動画視聴時間が伸びていることがわかります。
さらに、デジタルネイティブである10代においては、令和2年度は90.2分、令和3年度は89.3分、令和4年度は91.1分と、かなりの時間を費やしています。

そして、注目すべきは20代です。
令和2年度も73.8分と高い水準でしたが、令和3年度は83.2分、令和4年度になると99.9分と、10代を上回る視聴時間となっています。

このように、TikTok採用への関心が高まっている背景には、採用ターゲットとして有力な20代の伸びが大きいことが挙げられるでしょう。

TikTok動画の企画~運用について

【STEP1】目的・目標の決定
採用サービスと違い、転職を積極的に検討していない「転職潜在層」の割合が非常に多いです。
採用におけるファネルの概念を意識しないまま、一般的な採用サービス同様にエントリー数を追いかけてしまうと、思うような成果が出ないかもしれません。 まずは転職潜在層からどれだけ認知されているかを整理しましょう。
転職潜在層へのアプローチに課題を感じているのであれば、認知、誘導を目的とし、求人閲覧数、サイト訪問数など、エントリーの手前にKPIを置き運用・効果計測していきましょう。

【STEP2】トレンド収集・企画
積極的にトレンド動画をチェックして、流行っている音楽を使ったり投稿を真似したりするところからまずはじめることをおすすめします。
動画の企画を考えるには「何が自社アカウントは伸びやすく、反応がいいのか」は一定運用データが揃わないと難しいところがあります。
そこから、自社アカウントならではの要素もアピールし、トレンドと独自性を組み合わせた投稿を心がけると、多くの若者の目に留まります。
(※アカウント認知のため、ニックネームをカバーや冒頭3秒程にいれるのも有効的です)

▼おすすめ
一般的には堅いイメージの企業が、「こんなことやるなんて!」という動画がバズりやすいことが特徴で、以下のような動画は伸びやすい傾向にあります。
・真面目そうな社長の全力ダンス、社長いじり
・ドッキリ系
・モッパンなど食べ物系
・ユーモアあふれる会社紹介
・あるある系

【STEP3】動画撮影・編集・投稿
撮影時は、他のサイトへ誘導するようなものが映り込んだり(例:ホワイトボードに〇〇媒体から応募してね)、コンプライアンスに反しそうなものが映り込まないように気をつけてください!
動画が回る原理として、「動画秒数3.7秒以上」「編集のクオリティ」「ハッシュタグ」「音源」が大事であり、動画の秒数が短ければ短いほど、視聴維持率は上がりおすすめに周りやすくなりますが、3.7秒以下の動画はフォロワーにしか回らないので要注意です。
動画のおすすめ秒数は6~16秒で、この際の視聴維持率はミニマム40%あれば一定回りやすくなる印象です(※個人的な所管)
また、編集はTikTokの編集機能ではなく、CapCutでやることを全力でおすすめします!!!Adobeなどの有料編集ソフトまではいかないものの、近しい機能を無料で使うことができます。

▼ハッシュタグについて
つけすぎはあまりよくないので、5個程度がおすすめです。
採用関連のハッシュタグ+求める年齢層が検索しそうなハッシュタグ+伸びている動画によくついてるハッシュタグをつけると動画が回りやすい傾向にあります。

【STEP4】効果測定・改善
ただ動画投稿をし続けていても、バズる動画を生み出すのは難しいです。
そのため、下記の加算アルゴリズムを意識しながら、PDCAを回すようにしましょう!

加算アルゴリズム

アルゴリズムは定期的に変更されますが、代表的な加算アルゴリズムをご紹介します!

平均視聴時間
ユーザーが1つのTikTokコンテンツを視聴したときの平均時間です。
当然、平均視聴時間が長いほうが、ユーザーが楽しめる価値のあるコンテンツとして判断されます。ユーザーが「もっと見たい」と思えるような内容で、平均視聴時間を上げることが大切です。

・視聴維持率
動画の尺に対して、どのくらい視聴されたかの割合です。
1分の尺のTikTokコンテンツに対して平均視聴時間が30秒の場合は、視聴維持率は50%ということになります。
視聴者は、面白くなかったり興味がなかったりする動画を長く見てはくれません。いかに魅力的なコンテンツを作って、視聴者維持率を上げていくかが課題になります。

・視聴完了率
動画をフル視聴した人の割合も重要な指標の1つで、フル視聴された割合が大きいということは、作成した動画が多くの視聴者の心に響いていることを表します。視聴完了率を上げていくと、アルゴリズム上優位にランク付けされます
30%以上のユーザーが最後まで見てくれるように工夫をし、視聴をやめてしまうポイントを減らしていくことが重要になります。

・いいね数、コメント数、シェア率、保存率
10%以上のいいねを目安にすると、TikTokのアルゴリズム上プラスに作用する可能性が高いです。
わざわざシェアしたくなる優良コンテンツは、TikTokのアルゴリズムでは加算条件であり、0.2~0.3%のシェア率が取れるとバズる確率も高いです。

・プロフィール遷移率
動画の再生数の中でプロフィールを見たユーザーの割合であり、コンテンツだけではなくプロフィールも観覧するユーザーは、自社アカウントにかなり興味を持っている証拠です。
フォロワーの獲得にもつながる要素であり、3%を目標とし運用しましょう。

・フォロー率
フォロワー数の多さは加算アルゴリズムに直接は影響しませんが、再生回数に対してフォロワーが付いた割合は、少なからず関係します。
フォロー率が高ければ、ユーザーにとってメリットが多い動画を継続的に投稿していると判断されるため、ユーザーがフォローしたくなるような工夫も必要であります。

・視聴者が住んでいる地域
こちらも加算アルゴリズムに関係はありませんが、視聴者が住んでいる地域も重要な指標となってきます。
拠点地域視聴者を誘導したくても拠点から離れた地域の視聴者が多い場合は、実拠点への大きな応募効果が見込めません。
そのため、視聴者が住んでいる地域を重要指標として確認しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
全てのお伝えがこの1回では厳しかったのですが、少しでも参考になれば嬉しいです!

TikTok採用を導入することで、媒体では出会えない層に出会うことができます。媒体での採用に限界を感じていたり、あまり予算を掛けられない場合は、ぜひSNS運用も視野にいれてみてください!

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