絶望からの始まり
顔面骨折をして、半年間引きこもった。
バイクの交通事故だった。いったい誰なのか分からないほど顔が腫れた。皮膚は何十針と縫った傷ができた。病院の待合室でも、ふとすれ違う道でも私の顔をみた人は可哀想、、、と言わんばかりに顔をしかめる。街で友人とすれ違っても気づかれない、気づかれたときは言葉を失うか同情される。もうそんな生活に疲れ果てた私はとにかくここから逃げたかった。そしてずっと行きたかった海外へ留学することにした。
22歳の多感な女子としては、可愛いメイクもしたいし、恋愛もしたい。でももうこんな醜い自分を好きになってくれる人なんかいないと思った。そう、ここが底辺。顔の傷はきっと少しずつ癒えていくだろう。それと同時に自分の心もいつか元気になれるだろうか?
これは、20代の女性が最悪な人生から全てを投げ捨ててニューヨークで新しい人生を始める、実話を基にした痛快ラブコメディです。