天皇賞・秋 2024 予想
3冠牝馬リバティアイランド、ダービー・有馬記念を勝ったドウデュース、他にもジャスティンパレス、ベラジオオペラ、ソールオリエンス、タスティエーラなどG1馬が多数揃った超豪華メンバーになった。しかし今年の皐月賞馬であるジャスティンミラノが屈腱炎を発症して出走取消になったのは残念でならない。出走できていたら少なくとも相手、本命まであったのにな。
同レースは例年紛れが少ないレースで、1番人気の単勝回収率が高いように、「強い順」に勝っておけばまあまあ当たるレースではあるが、客観的に見て実力1位と言えるリバティアイランドが外枠に入ったことで難解なレースになった。
過去5年の前後半3Fを見てみると、
19年35.7-34.3
20年36.5-33.6
21年36.2-33.6
22年34.7-36.7
23年34.9-34.7
22.23年は強力な逃げ馬がいたことで前3Fが速いが、今年のメンバーではそうならない可能性が高く、19〜21年のように府中らしくある程度上がりが問われるレースになる可能性が高い。ただ、溜めて溜めてヨーイドン、というよりかはある程度好位につけて上がりも使える力が欲しいのが天皇賞・秋の特徴。(ディープ産駒の成績が他レースほど振るわないのはそのせいか)
展開は、マテンロウスカイ、ノースブリッジ、ホウオウビスケッツ辺りが逃げ、2022.2023の天皇賞・秋とは違ってスローペースを想定。決着は1.57〜1.58くらいだろう。Bコース代わりということもあって、内枠の先行馬は有利になるだろう。以下、上位人気馬の短評に加え1頭穴馬について記す。
上位人気馬の短評
1番人気 リバティアイランド
3冠牝馬、世代レベルが低かったなどとも言われているが、去年の超ハイレベルなJCではあのイクイノックスに次ぐ2着。このメンバーでは単純な実力は1番手と言っていいだろう。距離も、筋骨隆々な馬体を見ても、近走の様子を見ても2400mは少し長そうで、今回の2000mが1番合いそう。桜花賞では上がり3F32.9の脚を使ったように末脚は申し分なく、直線の長い府中も問題ない。ただ、Bコース1週目に外枠を引いてしまったのが痛い。想定1番人気だが、後方からの外差しが届かず2.3着、馬券外の可能性も無いとは言えない。鞍上はトップジョッキーだが、外枠を完全に打ち消せる騎乗が確実にできるかと言われると不安はあって、ヒモまでとする。
2番人気 ドウデュース
この馬はピッチ走法で、得意とするのは機動力を使って好位につけていく、去年の有馬記念のような形だろう。2年前のダービーとか、去年のJCは上がり3F33秒台後半の脚を使っているように、ある程度の末脚はあるが、スローで馬群が固まって瞬発力勝負になると辛い。好位につけられれば頭まであるとは思うが、相手、ヒモまで。
3番人気 レーベンスティール
このコースで大外枠は痛い、しかし鞍上を考えるとあまり気にしなくていい。エプソムCで府中1800m を1.44.7で乗り切ったのは評価していて、このレースは1.57台になりそうと考えると乗り切れる可能性はある。ある程度先行できるのも、展開を考えると向きそうで、実績の無さから本命にするのは怖いが、ヒモには買っておきたい。
4番人気 ソールオリエンス
とにかく雨が降って欲しかった。スローからの瞬発力勝負は向かないし、後方からの競馬ばかりなのも展開を考えると厳しい。馬場が渋らない限りは切りか。
5番人気 ベラジオオペラ
良い枠を引いた。器用な馬で、コーナー4つの小回りコースの方が向くには向くんだろうが、2000mという距離は適正だし、さほど心配はしていない。大阪杯のメンバーレベルの低さ、前走は展開が向いたと言われているが、ある程度先行して好位につけて展開を向かせられるのが強み。瞬発力のイメージは無いが、去年のダービーでは上がり3F33.0の脚を使ってタイム差無しの4着と、適性もある。ただ、良い枠を引いたと言っておいて何なんだと言われそうだが、極端な内枠は隊列によっては厳しい競馬になることがあるのには注意が必要。また、気になるのは状態面。夏負けしかけたという話は気になっていて、パドックで判断したい。誰か一頭本命を選ばなければならないとしたらこの馬と言いたいが、極端な内枠と状態が懸念材料で、軸とまではいかないか。
6番人気 ジャスティンパレス
去年天皇賞・秋2着、天皇賞・春の覇者。近走は展開が向かず凡走が続くが実力は間違いない。ただ、去年は超ハイペースの前傾レースでスタミナが求められた展開向いての2着。今年はスローからの瞬発力勝負になりそうと考えるとキレ負けしてしまいそう。鞍上の傾向から、ある程度前には行かせようとするだろうが、最近2.3歩目がズブくなってしまっているのが気がかり。今回も後方待機だろう、筆者の好きな馬で応援したい気持ちは強いが、今回はちょっと厳しいか。
7番人気 ダノンベルーガ
去年同レース4着。ワンターンの府中2000mの舞台は向くし、7番人気なら美味しそうに見えるが、後方待機ばかりなのは気になる。隊列が長くなると厳しいが、馬群が固まれば連下ならありそう、馬券的には美味しいので買っておきたい。
8番人気 タスティエーラ
去年のダービー覇者。ダービーでは上がり3F33.5を使っての1着だし、ある程度ポジションは取れるが、近走は展開が向いてるのに負け過ぎなのが気になる。府中は向くとは思うが、有馬記念以降のパフォーマンスを見ると、このメンバーでは厳しいか。
穴馬
9番人気 ノースブリッジ
もし岩田親子がハナ、番手となったとするとどスローが濃厚。となるとこの馬は怖い。まあスローでの逃げ馬はいつも怖いんだが、1.57台の決着を乗り切れる可能性がある逃げ馬となるとこの馬になりそう。9番人気だが、上位人気馬がいない逃げ馬の中では1番人気なのもそういうことだろう。手を広げるならここまで拾いたい。
買い目は以上の考察とオッズを踏まえて、
馬連
1-(5).7.10.12.14
7-(5).10.12.14
9点で。オッズを見て直前まで悩みたい。