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”スーパー”ヒーロー

2024年2月4日
大好きな人たちが、自らを冠するグループ名を変更した日。

わたしはとにかくその日が来るのが嫌で、

7人が6人になって、5人になったとき。

本人たちでさえ、一度は「絶望した」と口にしながらも【関ジャニ∞】というグループ名を守るために、グループを存続させることを選択し、必死になって走り続けてきた彼らからそのグループ名までも奪うなんて、
もちろん様々な事情も頭では理解していたけれど、あまりにも残酷で理不尽じゃないかと感じる気持ちを隠せなかった。

たかがグループ名と思うかもしれないけれど、彼らは20年間も【関ジャニ∞】の名前を背負って活動してきていた。
グループ名は正しく彼らの名刺であり、武器であり、わたしたちファンにとっても宝物だった。

だから、そんな宝物を二度と口にすることが出来ない未来なんて来ないで欲しいと本気で思ってしまっていた。

そして迎えた2月4日、

20年間連れ添った唯一無二のグループ名を宝箱にしまった彼らが、選び取った次の屋号は

【SUPER EIGHT】

だった。


正直な所拍子抜けした。
わたしのファーストリアクションは
「ダッッッッサ!!!!」だ。
だって、ダサいと思ったんだもん…
失礼の無いように補足しておくと、
無限大エイトにでもなるんだと、ひとりで勝手に考察し、勝手に納得していたものだったから予想外の「S」の飛来に困惑した次第です。

せっかくの横文字なのに全然カッコよくなくて、でもなんだか愛おしくて、声に出して叫びたくなる新しいグループ名を、わたしは割とすぐに気に入った。

でも、その名が大好きな彼らを冠するものだという実感は、なかなか得られないまま時間が過ぎていった。


改名から4か月以上経過し、5人揃った彼らに会いに行く機会を頂けた。
彼らの冠番組であるEIGHT-JAMが主催し、番組にゆかりのあるゲストを招いて行われる音楽フェスがさいたまスーパーアリーナで開催されることになったのだ。
わたしは1日目に行われたWANIMAとのツーマンライブと、打首獄門同好会/Perfume/石崎ひゅーい/いきものがかりがゲストの2日目に足を運んだ。


ライブの観想は楽しかった以外の言葉が出てこないくらい楽しかった。

初日の対バン相手であるWANIMAは何度も何度も、SUPER EIGHTと新しい彼らの名前を口にしてくれた。
お互いのことを心からリスペクトし合っていることが伝わる、アツくて、心地よい時間だった。

楽曲提供者であるWANIMAとの「ここに」のコラボパフォーマンスは、もう一生忘れない!!ってくらい最高の景色だった。

人数も、彼らを指す屋号さえも、いつの間にか変わってしまったけれど
満身創痍だった6人の関ジャニ∞が吠えるように歌っていた曲を、楽曲提供者であるWANIMAと笑顔で楽しそうに歌っている5人を見ていると、
不思議とさみしくなくて、ただただ幸せな気持ちで胸がいっぱいになった。

不安な時期も、暗い時間も、山程あったけれど、
彼らが選んだ道が、こんなに幸せな時間に繋がっていたなら大正解じゃないかと思った。

2日目のライブも、最初から最後まで幸せがぎっしりだった。

SUPER EIGHTの5人は順番に各アーティストとのコラボパフォーマンスを披露してくれた。
どのコラボも多忙な5人が仕事の合間を縫って、コラボ先のアーティストさんたちに失礼の無いよう真剣に準備してきたことが伝わる素晴らしいものだった。

20年以上のキャリアを持っていても、そうした努力を当たり前のものとして行える彼らの姿勢に、EIGHT-JAMという番組が、SUPER EIGHTというグループが、多くのアーティストに支持され続ける理由を見た気持ちになった。
そしてそんな彼らの努力の姿勢を決して当たり前のものとして受け取らず、感謝の気持ちを沢山言葉にして伝えてくださるゲストアーティストの皆様からSUPER EIGHTへの大きな愛を受け取れたことも、いちファンとして最上級の幸せだった。


もちろんSUPER EIGHTの5人でのライブの時間は最高だった!!
個人的には去年の8月にロッキン以降10か月ぶりのSUPER EIGHTのライブだったのだけれど、それぞれがまさに ”スーパー” に進化していて目を見張るものがあった。


横山君は素人目にもハッキリわかるほど歌もギターも更に上手になっていた。少し不安そうにギターを見つめ、マイクから少し離れて歌っていた彼はもういなくて、終始マイクにかじりつくように大きな声で歌っていた。その自信はきっと、とんでもない努力に裏付けされたものなんだと思う。

村上君はとにかく楽しそうに歌ってくれるようになった。歌や演奏に引き目を感じていそうだった彼が、音楽を心から楽しんでくれているのが見ていてただただうれしい。スカッと真っ直ぐに響く彼の歌声が、めいっぱいの楽しい気持ちをのせてみんなのところに飛んできた!!

丸山君は相変わらず上手だ。そして、そう簡単には出来ないはずのことを、何食わぬ顔でこなす器用さがより光っていた。他のメンバーが担っていたブルースハープを、ベースを刻みながら当然のように吹き鳴らしていたり、ハモりもラップもなんでも上手で、5弦ベースもいつの間にかマスターしているようだった。

安田君はフロントマンとしてより頼もしくなった。ギターも歌も言うまでもなくピカイチに上手な彼の、ギターを持った無邪気で楽しそうな表情と、自信満々な無敵のオーラが大好きなの。俺たち最高でしょ??と言わんばかりの表情で先頭に立ってくれる安田君がこれからも沢山の音楽好きをトリコにしてくれるんだと思う。

大倉君は末っ子ムーブに磨きがかかったように感じた笑。クレバーで責任感のある彼が、信頼できる4人のお兄ちゃんたちに囲まれてマイペースに居られる空間をこれからも守っていきたいと思ったし、変わらない笑顔で音楽やライブを楽しんでいて欲しいの!!

久しぶりの5人のライブが単独イベントではなかったことを少し残念に思う気持ちがあったのも事実だけれど、EIGHT-JAM FESがあって本当に良かった。
SUPER EIGHTが本当に輝きだした日に立ち会えたんじゃないかって感じたから。

SUPER EIGHTの名前を何度も何度も呼んでくれたWANIMAのKENTAさん
SUPER EIGHTの”スーパー”が如何に素晴らしい形容詞であるかを、新作のパワポと共に熱弁してくれた打首獄門同好会の大澤会長
(私は直接聞いていないけれど)「色々あったけど、エイトってずっと”エイト”じゃないですか」と言ってくださったスカパラの谷中さん

その言葉が、そんな暖かな言葉をかけてくれる人達の紡ぐ音楽が、5人の自信とパワーと、エネルギーに直結していく過程を目にすることができて本当に良かった。

エイトは愛とか見えない概念を、視覚化できる魔法を持っているんだとわたしはずっと信じてるんだ

短くて、大きな時間が過ぎ去ったことを感じた
でも寂しくなくて、すっっごくステキな日だった。

20周年を迎えても、まだまだ進化の止まらない5人の行く先が、笑顔と音楽に溢れた幸せな場所であるように。
もう誰にも邪魔されることなく、彼らと彼らの音楽を愛してくれる人たちに囲まれて過ごせるように。
わたしにとって”スーパー”ヒーローのような、明日のヒカリのような、
SUPER EIGHTの未来に幸あれ!!


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