ヒプノセラピーについて
顕在意識と潜在意識(無意識)
ヒプノセラピー(催眠療法)とは
催眠ってどんな感じなの?
どうやって受けたらいいの?
1.顕在意識と潜在意識(無意識)
普段私たちが気付いているこころの領域を顕在意識といい、
気付いていないこころの領域を潜在意識(無意識)といいます。
普段私たちが自覚している顕在意識は、こころ全体の5−10%にあたると言われており、氷山の一角にすぎません。
顕在意識と潜在意識の間にはふたがあって、普段は潜在意識は自覚できません。
潜在意識のなかには、個人が体験したこと全てが記憶されていています。例えば、子どもの頃に周りの人から受け取った価値観や信念、自身の体験から得た価値判断などです。
また、心理学者ユングの考え方では、無意識には個人的無意識と集合的無意識(全人類に共通するイメージ)があると言われています。
私は、個人的無意識と集合的無意識の間に、その人の魂の無意識領域があるのではないかと思っています。
潜在意識は、無自覚に私たちの考え方や行動に影響を及ぼしています。
時には過去の経験からくる無意識的な恐れだったり、時には創造の源からやってくるインスピレーションだったり。
2.ヒプノセラピー(催眠療法)について
ヒプノセラピー(催眠療法)とは、催眠状態で行う心理療法のひとつです。
普段の生活の中でも、リラックスして何かに意識が集中しているとき、軽い催眠状態にいると言えます。例えば、慣れた道をほとんど無意識に目的地に向かっている時や、読書に夢中になっている時など。
また、瞑想とも近い状態です。瞑想を経験している人は、していない人に比べ、催眠療法になじみやすいと考えられます。
私たちは普段は、潜在意識が出てこないようにふたをしてブロックをしていますが、催眠で顕在意識のブロックを弱めることで、潜在意識の情報を意識できるようにしていきます。
潜在意識にしまい込まれていた否定的な感情を意識化して開放したり、新たな気づきや癒しがもたらされたりします。
3.催眠ってどんな感じなの?
セラピストが誘導をし、顕在意識を弱め、潜在意識優位な状態になっていきます。
誘導瞑想をしたことがある方は、それと同じと思っていただけたら良いです。
全くしたことのない人は、
例えば、「昨日の夕ご飯を思い出してください」といわれた時に、どんなふうに思い出しますか?
料理の映像?味?家族との会話?
その思い出す感覚が、ヒプノセラピーでイメージを思い浮かべる感覚に近いです。
例えば「気持ちの良い自然の風景を思い出してください」と
言われたらどうでしょうか?
どんな風景が浮かびますか?
旅行先の海辺の景色でしょうか?自分の故郷の山の景色でしょうか?
それともテレビで見た海外の絶景?
なぜかわからないけれど、川の風景を思い出したな…とか
雪景色を思い出したな…など
自分の思考で「この景色」と考えて思い出す以外にも
なんとなく心に浮かんできた景色もあるのではないでしょうか。
この「なんとなく浮かんでくる」という感覚が、
ヒプノセラピーの感覚に近いです。
催眠中でも常に意識があって、自分の感じていることを観察したり説明したりすることができます。「これでいいのかな?」等、自分を客観視する意識も残っています。完全に我を忘れてしてしまうことはありません。子供の頃や過去世へ退行しているときでも、セラピストの質問に答え、自分で話すことができます。
催眠をかけるセラピストはガイド役です。自分の意図に反することをさせられることはありませんし、催眠中に見た内容をセラピストに話したくなければ話さないでおくこともできます。セラピストはセラピーを受ける人の意思を尊重して進めていきます。
4.どうやって受けたら良いの?
ヒプノセラピーでは、リラックスして集中する状態を作り出すことが大事です。
一人で静かにゆったりできる場所で受けていただくことが基本になります。
背もたれのある椅子やソファー、ベッドで横になるなどして、
脱力しても良い状態で受けていただいています。
睡眠不足ですと、眠くなってしまうこともありますので、十分な睡眠をとっておくことをお勧めしています。
私はオンラインでセッションをしていきますが、対面と変わりなく受けることができますし、むしろ自分がリラックスできる自宅で受けることができるので、
セッションルーム等より、より集中してリラックスして催眠に入っていけるのではないかと思っています。
とはいえやってみないとかわからない部分が大きいと思います。
5部間の瞑想動画をのせてみますね。
この「ありがたいなと思う大切な人や、動物や、自然の風景を
心に思い浮かべて」という部分で、
イメージを心に思い浮かべる感覚が
ヒプノセラピーのイメージを見ていく感覚に近いです。
参考にしてみてくださいね、