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黄金の街ジャイサルメール

2023年1月、ふらっとジャイサルメールへ

私はインドの会社で働きながら、休暇でさまざまな場所に旅行している。

普段旅行中にあった出来事をiPhoneのメモ帳に書き留めているが、誰かと一緒にいった旅行は驚きや喜びを共有できる相手がすぐそこにいるので、記録することがおろそかになってしまい、記憶が断片的だ。今回もだいぶ時間が経ってしまった思い出をiPhoneに残った写真、微かな記憶から引っ張り出してみる。

ラジャスタン州はジャイサルメールの他にもジャイプール、ウダイプル、ジャイサルメールと見どころ満載。
その中でも最西部にあるジャイサルメール。12世紀ごろエジプトやヨーロッパまで続く交易路の中継地として栄えた城塞都市だ。
長時間列車が苦痛でない友人と私はデリーから片道16時間かけて、ジャイサルメールに到着した。

車内は隣のインド人キッズと微笑みあったり、ナウシカを見たり、かなり快適に過ごした

ジャイサルメール城塞内

私はその土地の人々の暮らしが見える街に魅力を感じる人間だが、ジャイサルメールは観光地としての魅力を兼ね備えながらも、実際にこの建物で人が暮らしている様子が見れて大満足だった。
ゴールデンシティと言われるだけあって、妙に黄色い砂岩製の建物が日差しに当たると、街中がゴールデンに照らされた。青空とのコントラスト、太陽からまっすぐ降りてくるような日差しで目を半開きにしないと眩しい。

写真だけでも眩しい
見ていて飽きない細かな装飾

キャメルサファリ

ジャイサルメールで体験すべきことと言えばキャメルサファリ一択。おそらくどこのホテルにもキャメルサファリツアーオプションがある。口コミがかなり良かったこのホテルに宿泊し、ツアーもここで申し込んだが、どちらも素晴らしい体験だった。他の地域の同価格のホステルと比べると圧倒的な”安心感”とホスピタリティがあった。さすが日本人向けにアプローチをかけているだけある。

ジープで砂漠まで走り、ラクダに乗って果てしない平野を静かに歩く。
砂紋という言葉を初めて知った。
ラクダの足がこんなに大きいと初めて知った。
風で夕暮れに近づくにつれ空がグラデーションになっていき、幸福感に満たされる。ベタだけどやっぱり世界は広いなあと感じる。


夜はここで暮らしている(?)家族に手作りのご飯をご馳走になり、焚き火の明るみで本を読んだり、この家族は水道、電気、トイレがないこの場所でどうやって生き延びているのか、など友人とあれこれ想像したり、ネットが繋がらない贅沢な時間を過ごした。

だんだんと日が上る
本当に私たちと動物しかいない

朝ごはん 外で食べるマギーは格別

ジャイサルメールはコンパクトな街。
1日城塞内散策、2日キャメルサファリの2泊3日で十分楽しめた。
こうやって日常から逃げるように旅に出て、日常がどれだけありがたいか気づいて帰ってくる。
それにしてもずっと夢見ていた、働きながら世界各地を飛び回るということが半分実現できていて、嬉しいなあ。

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