ヒンディー語について
インドは22の指定言語があり、もっと細かく分類すると500以上の言語が話されているとも言われている。
北インドでは主にヒンディー語が話されているが、南インドでは州ごとに公用語が異なり、さらに文字まで違ったりする。
ちなみに私はこの南インドのマラヤラム語やテルグ語、タミル語などの丸っこい文字がすごく好きだ。
今回はヒンディー語話者を日々観察していて気づきや面白い!と思った点について書き留めてみる。
以下、自分の生活圏北インド、デリーでのお話となります。
英語とヒンディー語の使い分けが面白い!
インドで大学を卒業している人は英語でのインプットとアウトプットが問題なくできる。知らない人に英語で話しかけられたら、英語で返すし、家族や友達との会話はヒンディー語だったりする。
日本ではあまり想像できないが、その場面に合わせて日常的に英語とヒンディー語を使い分ける生活をしている。
インドでは見た目だけでは出身が分からない。(言語が通じない可能性がある) なので知らない人に話しかける時の第一声は公用語の英語の場合が多い。
例えば、「Are you in line?」とか「Do you know this train goes 〇〇?」とか。
でも英語が堪能でない人もいて、そういう人はヒンディー語(第一言語)を使う。
あとはビジネスの場では、やっぱり英語を使うことが多い。
プレゼンテーションや大勢の人の前で話すときは、ほぼ確実に英語だ。
でもその中で冗談を言ったり、リスナーとインタラクティブな会話になる時はヒンディーになったりするので面白い。(ヒンディー語わからない人にとっては笑いについていけなくてツラい笑)
私はヒンディー語の勉強のために、インドのコンテンツクリエイターの動画を見ているが、「これでもか!」というほどにヒンディーと英語をごちゃ混ぜにして会話している。言語が切り替わる瞬間も分からないほど、スムーズに2つの言語を使うので、彼らは違う言語を話しているっていう認識がないんだろうな。
私が勝手に感じているのは、北インド人は「リラックス度に応じてヒンディー語の割合が高くなる」んじゃないかということ。
フォーマルな場では英語を使うという感覚があるけど、リラックスした場では自然とヒンディーが出てくるという感じなのかなー。
もうひとつ最近面白いなと思ったのが、
インド人でもヒンディー語がみんな完璧な訳じゃないこと。
この前、インド人複数人とディスカッションする機会があった。最初はみんな英語で話していたが、だんだんヒンディー語の割合が高くなっていき、私はついていけなくなった。
その中で、変わらず英語で話していた彼女はベンガル出身で、ヒンディー語はあまり分からないと言っていた。他の参加者がヒンディー語の詩を朗読していた時、「言語が分かればもっとニュアンスが感じられるのに」とも言っていた。
インド人同士でも言語の壁がある。
だからこそ、彼らは自分の意思を伝えることに慣れていて、色んな表現の仕方があるんだろうなと思った。
単一言語、単一民族の国からきた私にはひとつひとつがまだまだ面白い多様性の国インドなのです。
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