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とあるコミュ障の話5。コミュニケーションスクールの仲間たちとの出会い
前回
https://note.com/starfalcon/n/n6bc57d685c53
百戦錬磨の営業マンに丸め込まれ、
コミュニケーションスクールの契約を翻意した私。
新卒の看板があるうちに、何とかコミュ障を治したい、
そう思って1年間スクールに通うことにしたのです。
同じような悩みを持つ仲間たち
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会社が終わった後に新宿のスクールに通って、
コミュニケーションスキルの講義を受ける生活を続けていました。
平日と土日どちらかの週2日のペースだったので、無理なく通えていました。
新卒の特権として定時で上がれるので、
その特権が生きるうちにスクールの卒業を目論みコミュ障脱却を目指しました。
スクールに通って、同じグループになった同窓生と仲良くさせてもらって。
終わった後食事に行ったりして交流を深め、連絡先交換して。
皆いい人たちばかりでした。
仲良くなった彼らに話を聞いてみると、
皆思い思いでコミュニケーションスキルの足りなさに悩んでいる。
初めて自分と同じ悩みを持つ人たちと出会えて安心感を覚えました。
加えて、いろんな業種の人たちがいるので、
様々な業界の価値観を吸収することができました。
造船所の従業員、看護師、占い師と業種は様々。
「やっぱり、皆悩んでることは一緒なんだな」
それまで孤独感に詰められて悩んでいた自分の中の霧が晴れて。
同期のメンバーといる時よりも楽しく、学びになったのを覚えています。
「相談できる仲間」が、ようやく見つかったが…
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いろんな人がいたけど、私のように社会人新卒でスクールに来ているのは少数派。
「すごい行動力がある」と言っていただいたり。
彼らのおかげで、自分の存在意義を見出せたというのは
とても大きな出来事でした。
何より「ここにいていい」と居場所を見つけられたのは大きかった。
形だけだが連絡先を交換したので、なんかの折には相談できる。
何も知らない世界に飛び込んだ自分の行動力は正しかった、
という実感を持てました。
自分がコミュ障だと思ってたけど
一応スクール仲間とは会話できてるじゃないか。
まったく手も足も出ない、というわけでないのも実感できました。
しかしスクールで講座を消化したとて
すぐにコミュ障が改善されるわけでありません。
当時新卒だった私にとって一番重要な悩みは
「毎日行かなきゃいけない自分の職場に、同じ悩みを持つ人がいない」
ということでした。
スクールで仲間ができたが、彼らがいつも私の周りにいるわけでない。
いるのは自分の会社の連中だけ。
結局、職場で孤独感に苛まれ、会話に切り込めないコミュ障、
という悩みは、職場ではまったく変わりませんでした。
終わりに
スクールで学んだことは役に立ったし、
仲間と集まって復習する機会もありましたが
コミュ障コンプレックスがそこで改善されることはありませんでした。
今思えば「コミュ障で意思疎通がうまく行かないストレスの解消」
というレベルの目的だったので
コミュニケーションできるようになってどうなるかって
ゴール設定がうまくできていなかったから
学んだことを実践に活かすことができなかったのだと思います。
ただ、会社でうまく行かなかったことがあって、
その捌け口として話を聞いてくれる仲間がいたのは
社会というものを知らない私にとって、とても心強かったのを覚えています。