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「友情」を意気に感じて、人を信じるということ

かつての私の友人が「友情とビジネスを混ぜちゃいけない」
という名言を口にしていました。

自分のビジネスのために友情を利用しようとすると、
人間関係が破綻しかねないよ、ということ。

ただ、これまでの自分の人生の経緯を考えると、
果たして「友達」がどれだけいたのか。

そこで「友情」を感じ切れていたのか?

自由な生き方に憧れ、そして潰える夢

大してやりたくもない仕事のある、
理不尽な会社で過ごす時間の方が圧倒的に長い。

そんな消耗だらけの会社員生活を続ける中で、
「好きなことだけして食っていく」起業をして食っている、
「成功者」という人に出会って、薫陶を受けたのが大きかったこと。

そこから「起業」という新たな生き方を知りました。
その生き方に「夢」を見たのです。

起業塾で起業を学ぶ過程でさまざまな、
意識高い「友達」に出会っていました。

普段の会社員生活の負担を少しでも軽減するために
様々な話を受けてきました。

しかしいろんな話を聞いてきたけど、時間とお金だけが
むざむざ吸い取られる結果に終わったのです。

多くの人に誘われるがままに、人と会う予定を詰めすぎて、
ついにある日のミーティングでは
居眠りしてしまったこともありました。

誘ってくる人一人一人の話を聞こうとする努力をするだけでも
自分が忌み嫌う、その大してやりたくもない仕事を
無理矢理強制的にさせられる理不尽な会社に縛りつける時間を
余計に増やす一方になる。

いかにもという美味しい話の受け答えだけでも
余計な時間と金を失うから、結果として
会社で働く時期を延長させる結果となってしまった。

当時の私も会社の理不尽さに嫌気がさしたから
様々な甘い話に乗り続けた挙句、
海外投資や起業塾で多額の投資をして失敗。

数多の失敗の負債を返済するための会社労働が増えてしまい、それで今に至る。

「夢」というものが、絵に描いた餅で終わったのです。

「友達」

学生時代を思い返すと、これまで長続きした「友達」が皆無で、
定着せずに入れ替わりが激しかったのを思い出す。

「友達」が離れてももはや困らないレベルの数に落ち込んで、
「友達」の数は、やがてゼロになった。

せっかくセミナーで仲良くなった「友達」がいても
自分の起業ビジネスに巻き込んだ影響で関係を悪化させ、
ぷつりと切れた縁はもう繋がることはない。

起業塾で頑張っていた頃は、利用されてでもなければ
「友達」を獲得することは叶わなかった。

たとえ自分がいいように利用されているだけだとしても、
「友達」を作るには、これしかなかった。

何せ人との距離感のつかみ方を知らない私が
学生時代に友人を作ることが叶わなかったわけだから。

「利用される前提なんて、そんなもの友情とはいえない」、
それはそうかもしれない。

それが「友情」でなくて「ビジネス」であることくらいは、わかっていたはず。
それでも、こうするしかなかった。

宗教だろうがビジネスの誘いだろうが、
快くしてくれた「友達」に恩を仇で返せなかった。

やがて私が、「自分のやりたいことしかやらない」という意志を見せると
それまで快く誘ってくれた「友達」との縁は、プッツリと切れました。

ネットサーフィンとかで外の情報を面白がるのを辞めて、
自分の王国を作ることに面白がれるのが一番良い。

思うだけでなく、実際に行動しないと、
と思えるようになるまで時間がかかりました。

終わりに

「友達」達との絡みで大きく負債を積み上げたが
私自身も「利用される」ことに満足していたのは確か。
そうすることで「友情を感じていた」のだから。

あれほどの負債と時間の無駄がなければ、
早く地獄を抜け出ていたはずだったろうが
自分の中でセミナーやイベントに誘ってくれたのを断ることで
「友情」がなくなってしまうのが何も増して怖かった、と言える。

「友情がなくなって怖い」という思い込みがなくなるまで、
長きにわたる時間を要しました。


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