とある達人の備忘録6 コーチングの話
ーアデプトに踏み込む前に起業塾で勉強したと言ってたろ。
君も結構色々学んでるんだな。
「アデプトになる前は、コーチングを1年だけだけど勉強していたよ。」
ーコーチングって最近会社研修とかでも取り組んでるっていう、目標設定技術のことか。
「大まかにいえばそうだね。
自分の本来の人生のゴールを設定してそこまで導く、という手法だ。
形而上学的にいえば、スピリット(本来の自分)のゴールまで導くってことだ。
本来の自分のゴールなので、大体は会社関係ないゴールになるだろ?
だから会社によっては、コーチングの講師を呼ばない会社もあるそうだ。
社畜候補生がいなくなると困るわけだからな。」
ー言い方😆
「ある会社では、外部のコーチング講師を呼んで講義してもらったら
新卒間もない社畜候補生が何名か退職した事例もあったそうだ。
それほどにまでにスリリングでパワフルなスキルなんだよ、
コーチングというのは。」
ーまぁ社畜になるために生まれたワケじゃないよな。
そのコーチングを君は何をきっかけで学んだ?
「どこかで昔の同僚の話をした記憶があるが、
彼は休職期間中にコーチングの研修を受けてきたらしくて。
およそ1年の休職から帰ってきたら認定コーチとして帰還してきた、というわけだ。
彼と毎日話している影響で
日々自分が変わっていったことが一番大きかった。」
ーコーチと会話してるだけでもコーチングになるっていうしな。
「そうそうそう。それで効果を体感してしまったので
ならば自分もコーチング学んでコーチを目指そう、となったわけなのだ。」
ー話を聴いてると『本来の自分を生きるべき』という
形而上学につながる空気感もあるな。
「そうだね。本当のゴール、本来の自分という意味でもそうだし
基本的に差別は御法度だ。僕がコンフォートゾーンとかホメオスタシスって
用語を聞いたのはコーチングが初めてだった。」
ーそこでの関係性はどうだった?
「コーチングのやり方は基本的に人を下げてはいけないので
彼らがいる空間は居心地はいいんだよ。
彼らは心地よい空間づくりを創出するスキルに長けていたね。
会社だと足の引っ張り合いが多いが、コーチングの場ではそれがない。」
ー足の引っ張り合いか。会社以外でもありそうなもんだよな。
「そうゆうのって生産性落ちて不協和音産むだけだから無駄なのよな。
どこかしらコミュニティいくと、少なからずどっかでそういうのあんのよ。」
ー子供のころからの比べ合いの賜物よな。
「そうなんだよ。それが大人になっても分別なくやらかすから始末に追えない。
実はコーチング界隈では教育業界にコーチング取り入れようという動きはオレが学んでた当時から活発だった。残念ながらまだまだ先行き遠そうだが…。」
ーこれから導入されていくと良いよな。
ところでコーチを目指したが、一年で辞めたのはなぜ?
「セミナー代金が高かった。0が6、7個くらいはいくかな…この資金捻出に苦戦してので。。TPIEディプロマとPX2プログラムまでは受講したが、ここが限度だった。」
ー破格だな。。それだけ効果を感じる人が多いってことなんだろうな。
君にしてみれば引き際を感じたと言うところだろうが。
「それと、起業コンサルの意見も大きかった。
コーチングはレッドオーシャン(ライバルが多い)から他のコンテンツにすべき、ってね。
起業塾では別のコンテンツを作らざるを得なかった。それでオレはコーチングあきらめたんだよ。」
ーなるほど。市場を分かっている人間の言葉はデカいな。
「当時は師匠の言うことが正義と思っていたしな。
それでもやりたい意思はあったから、長々と未練を残してしまったがね…。
かつてゲームクリエイター諦めたことにもつながるみたいでさ。」
ーせっかくがんばったのに「あきらめる」までのストーリーが残酷なことこの上ないな。
「そんなワケなんで、ある意味達観した部分もあるよ。」
ー時代が変わって今は形而上学を学んでるわけだが
コーチングに返り咲きたい気持ちはある?
「いや、ないね。それはそれで形而上学につながるところもあったので、
その前段としてコーチングを学んだものだと思ってる。
価値観を均等に認めるというのもそうだし、
ゴールはしっかり設定しないとってのも
コーチング時代の教えだしね。」
ー他人を下げない、とかはパートナーシップにも同じこと言えるよな。
「そうなんだよな。学んだのは途中までだったが
今につながる大事なことを教わった気がするよ。」
ー人生にムダなことなんてないよな。
「コーチである彼らも世界平和を目指して活動しているんだよ。
その意志に共感してセミナーに出たこともあった。
あいにく自分は道半ばで諦めてしまったけれども
彼らには引き続き学びを続けてほしいよね。」
ーやり方は違えど世界平和、目指していくべきよな。
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