『美女の正体』下村一喜
K 知っていること。
経験からの、ほどほどの僅かな心の美しさしか、分かっていない気がする。
むしろ理解レベルゼロのように思う。
W 知りたいこと。
美女って何だろう?なんて、深く考えたことがなかった。新しいことを知って、自分にもできることがあればやってみたい。
素直な気持ちで、この本のメッセージを受取りたい。
L 知ったこと。
冒頭の下村さんが撮影された日本女優の写真が、非常に美しい。
自分もカメラマン経験があり、一般の方は美しさを引き出す…というところは共感した。逆に美女は普段見られない内面を写したいという思いは新鮮。
美女のヒエラルキー的なものは、流れるプールみたいに流動し得る。中の上はモテるらしい。笑
多勢に持てるよりも、誰か1人を大切にすることが重要と気づく。と書いてあった。それに気づいた人と出会いたいなぁ。
時代にもよるが、モデルのプライドの高さを知った。
と同時に、人の目は彫刻刀であるという表現は分かりやすかった。気を抜くことがあっても、普段から口紅の色を変えるとか見られる意識があると、1年後・20年後…に結果が分かれると。凡人には厳しいことだが、最近は自分のためにお洒落するって何?ってなっていたので、納得がいった。人の目は彫刻刀と言うならば、見せることを楽しめば、これから長年に渡って結果が自分に返ってくるだろう。ただ、美しい自分になった時の周りの反応を目に焼き付けよう。というのは、結構な自信家ができることだろうと、遠く感じた。
また、過去の化粧品に頼るなどではなく、年齢やコンディションによって更新し続けることがポイント。
ただし、それは誰かと比較されていることを気にするのではない。
領域が違えば、もっと高いレベルで自分を更新できる。アイドルの背比べの話があり、結局勝ち残るのは、他人とは比較されない何かを見つけた人だ。
ファッションは人格を与える。それは実感としても持っていたが、怠けて実践しきれていなかった。ファッションを楽しみたい!
また憧れの人がいると指標になる。最終章で、男はパートナーに母親像を重ねるとある。そういう意味で、パートナーの母親を憧れの人にしたい…な。笑
そして、もっとも刺さった章。正しさより「方便」を使う女性は魅力的。
正論を味方につけているだけと。それで勝利はするが、相手とは亀裂が入る。読んでいて耳が痛かったし、分かっていたのにやってしまった渦中にいるので、とても辛かった…。
嘘が嫌い・むだに理系・生理前は感情的になりやすい。そんな私は、方便を使えればもっとコミュニケーションが上手くいくかと思う。伝え方にも繋がると思う。方便は、子どもとのゲームでわざと負けてあげるのに似ているそう。
許してほしいという”甘え”が男にはあるのだとか。
女性にもあるよw と思ったので、とても難しいことだがお互いを許しあえる関係というものがあるのなら素敵だと思う。
そのためには、まず自分が許してあげること。でも譲れないことがあるのなら、感情的にならず少し論理的に心を込めて伝わる言葉にすること。
方便って、ケースバイケースでとっても難しいなぁ…。