日本酒が山葵醤油だけで飲める理由
話はガラッと変わって
日本酒のフードペアリングについて持論を話したいと思います。
フードペアリングとは、日本酒がどの料理と一緒に食べると美味しく飲めるかということ。
例えば、寿司と大吟醸酒、焼き肉と純米酒、チョコレートと古酒といった感じ。日本酒も種類が多彩で、実はそれぞれに合う料理がある。
ただ、その種類の境目は曖昧で、全国1400蔵、日本酒だけでも2万種類以上が存在。
例えばこの料理に「大吟醸」が合うとは言い切れなくなってきている。
香りが高く綺麗な味わいもあれば、香り控えめ味がどっしりとした大吟醸もある。
そして、それが日本酒のバラエティに富んだ面白さで魅了する一つなのだ。
結論から言うと
日本酒と料理の相性は調味料で決まる。
料理そのものではない。
調味料とは、
塩、砂糖、醤油、味噌、胡椒、生姜、味醂、酢、ポン酢、油、胡麻、オリーブ、カカオ、唐辛子、鰹節、昆布だし、バニラ、レモン、りんご、チーズ、ヨーグルト、etc…
仮に、この日本酒はラーメンと抜群の相性と表現するなら
ラーメンだけでも、塩、とんこつ、味噌、醤油と大きく分類され、日本酒が全てのラーメンに合うとは思えない。また、先程書いたように日本酒の種類も数え切れないくらい多い。
図1のように塩ラーメンにあう純米酒があるという表現なら良いのだ。
①甘くてどっしりとした日本酒 → 砂糖、バニラ、鰹節
②プチプチ感のある酸の高い日本酒 → お酢、レモン、りんご
③キリッと辛口の日本酒 → 塩、唐辛子、胡麻油、
④熟成古酒 → チーズ、カカオ、オリーブ
上記の合わせ方を基本的に考えているが
普段からよく使う調味料がもとで、人それぞれ日本酒の好みの違いがあるのではないかと考えている。
例えば、イタリア人が好きな日本酒は、専ら熟成古酒なのだ。
④を見ると、熟成古酒にあう調味料は、彼らが普段から食べている調味料。また、料理の際にお酢の代わりにレモンやりんごを使用したりするので、微発泡のにごり酒も好きだったりする。
そして、少しチートな組み合わせがある。
山葵醤油。
殆どの日本酒とマッチする才色兼備。
だから日本酒は寿司や刺身と相性が抜群。
ということが言いたかった。