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こじょうゆうやの神代探訪記 #3

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金華山黄金山神社きんかさんこがねやまじんじゃ」は、日本五大弁財天とされています。弁財天がいらっしゃる場所は、たいてい「りゅうりゅう(龍の気配がある場所を個人的にそう言っている)」しているため、人と龍がかつての絆を取り戻す活動「龍活」において、とても大切な存在としてみなしています。

しかし今回の龍活は、2019年のおはなし会ツアー「グランドフィナーレ」でお世話になった石巻市蛤浜の「はまぐり堂」さんを再訪するのが目的で、その近くにある金華山黄金山神社もついでに参拝しよう、というくらいの気持ちでした。

ところがどっこい。
石巻ツアーの洗礼がさっそくこじょう家に降りかかります。

石巻ツアー初日からがくっと体調を崩してしまったのです。倦怠感、頭痛、寒気など、風邪の初期症状のような感覚でした。普段、旅先で体調を崩すことのないぼくだけでなく、同行した弓子さんも同じような症状になってしまったのです。日が落ちて、はまぐり堂の亀山ご夫妻と、元スタッフのしょうこさんを含めた夕食時間中から、もくもくと暗雲が立ち込めていく感じで、ぼくと弓子さんは内心冷や汗が止まりませんでした。

もちろん、とびきり美味しい食事をいただき、5年ぶりの再会を祝うみなさんとの交流で喜びと幸せでいっぱいでしたが、床につく前に、ぼくたちはお互いの体感を感じ合うように言葉を出していきました。

「何だろう、この感じ」

「何かが滞ってる感じがする」

「てか、体調やばい(苦笑)」

その夜、ぼくたちはひとつの結論に達しました。

「今回の龍活、結構ハードかも」

二日目の目的地は、あの金華山黄金山神社です。
二日目の朝、ぼくたちは非常時のために持ってきていたサプリメントやプロテインをがぶ飲みして、とにかく体調だけはこれ以上落とすまいと、自己一致の精度を高めようと心に決めました。

そして、金華山ツアーに同行してくれた亀山夫妻としょうこさんにこう告げたのです。



(続)

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こじょうゆうや
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