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流れ星のゆりかご

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『流れ星のゆりかご』はある鯨が教えてくれた「海の記憶」のひとひらをつむいだ物語です。鯨の響きを忠実に表現するために、文章ではなく朗読作品として公開しています。ひとりひとりの奥底に…
2021年11月24日(水)から12月19日(日)まで、京都・KOUSAGISHA GALLERY…
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#龍のメッセージ

第1章 物語のはじまり / 物語『流れ星のゆりかご』

マガジンを購入すると全編(17:58)を視聴することができます。

【物語の舞台裏 ①】 神泉苑

『流れ星のゆりかご』、会期が始まって以降、みなみなさまのおかげで水の巡りがとてもスムーズになったようです。ほんとうにありがとうございます。 会期は後半を迎え、残すところあと10日です。今更かもしれませんが、ちょうど今がいい頃合いのように感じるため、本展にまつわる京都の名所をご紹介いたします。 世界遺産、二条城のすぐ南にある「神泉苑」という場所です。



【物語の舞台裏 ②】 結界

(前回はこちら) 


今回執筆した『流れ星のゆりかご』では、京都に存在するある結界について焦点を当てています。体感する限り、結界はいくつかの種類があるように思います。
 
古い時代の結界は、基本的に方位をとても大切にしていて、然るべき場所に自然物(石や木など)を置いたり植えたりしているようです。ただ、人間が動かせるようなものは自然の成り行きで簡単に動いてしまうため、その結果、結界が解かれてしまう可能性があります。そこでかつての人々が目をつけたのが、「動かざること山の如し

【物語の舞台裏 ③】 琵琶湖

12月19日日曜日まで京都のKOUSAGISHAGALLERYで開催中の作品展『流れ星のゆりかご』の世界には、マンネンという名の亀と、ミライと名乗る幼い龍が出てきます。

 彼らが海の底を離れて、まず真っ先に向かったのが、物語の舞台裏①でご紹介した「神泉苑」です。そのあたりのことは物語の第6章くらいで書くかもしれません。ですが、まだ第5章の途中までしか書き上がっておりませんし、今ここでお伝えしたところでみなさまの記憶には留まらないでしょうから、ネタバレなど気にせず遠慮なく書