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シャベルとキクのお話 その6

このお話は、しゃべるの大好きシャベル(S)と、聴くの大好きキク(K)が、気になったことを2人で気ままに話した記録です。テーマも展開も予測不能。

シャベル(以下S) こんにちは。
キク(以下K) こんにちは。
S 今日はさ、子どもに怒る、をテーマにしたい。
K ほうほう、怒る。どういうこと?
S 怒るって言っても、しつけとかじゃなくて、特に親が時間に追われて焦って、思いどおりにならない子どもに怒る、ということ。
K 見に覚えがある…
S 今日さ、朝少し遅めに起きた時から予感はあったのよ。朝はやること多いじゃん。子どもの着替え、弁当、朝ごはん、トイレに加えて、大人も着替え、ご飯、トイレとかとか。その間に、喉乾いたとかいろいろな要求にも応えつつ、朝の学校の時間に合わせて家を出ないといけない。
K 朝に親に予定がある時とか、パニックになるときあるよね。「やばっ!後数分で始まるのにまだ子どもいる」とかいう絶望感。笑えないからつい怒ってしまうことがあるな。
S そうそう。子どもが2人いて、小学校と保育園が別の場所にあったりして、下の子がベビーカーに乗りたい時とかはさらに大変。自宅勤務の日ならいいけれど、オフィスに行くときはベビーカーをオフィスに持って行けないから一旦家に帰らないといけないし。
K ベビーカー、保育園に置けないんだ?
S 昔の保育園は置けたんだけどね。残念ながら今は置けない。置いてくれるって便利なことなんだな。。とにかく、そういう焦りがあると、つい子どもに怒ってしまう。ぐずって行きたくないと言われると、なんで?!、となるし、妻の方も朝から予定あると、なんで手伝ってくれないの?!、って思っちゃう。妻は弁当も朝ごはんも作ってくれてるし、お迎えもしてくれてるから、これは自分の仕事だと思いつつ、やっぱり焦る。
K まあ、少し余裕を持つしか無いのかな。早く起きるとか、前もって覚悟しておくとか。
S そう!上の子にも言われたよ、「僕が何が嫌かと言うと、学校に遅れることではなくて、パパが怒っていること。」と。
K 鋭い指摘。
S 怒ったら、より時間がかかるんだよね。その一瞬はスッキリするかもしれないけど、すぐにやっちまったと思う。だって子どもが泣いたり意固地になったりして、より時間をかけないといけなくなるから。
K 分かっててもやっちゃうんだよね。
S さらにさ、そんだけ焦っておいて、実はそんなに時間に追われてないことがあるんだよね、わかる?結局、余裕でオフィスに着いたり、間に合ったりするっていう。
K あの数分がなんだったんだというやつね。
S 例えになってないけど、赤信号を必死で焦って渡るんだけど、その先にも赤信号があるから、焦る必要なかった、というのと似てる気がする。
K わからないけど、わかる。目の前のことに目がいってて、その瞬間は必死になってるけど、振り返ると大したことないみたいな。
S 今回のこともさ、私は、上の子を送って家に帰って、下の子をベビーカーで送って、それでも時間があったからスーパーマーケットで買い物してから家に帰って、出勤した。時間あるなら怒らないでいいやん!と思ったし、妻もそう思ってる気がする。
K 正解はないけど、一番いいようにしていくしかないね。不測の事態が起こるのが、普通だから。
S そのとおり!さようなら!
K さようなら。

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