谷村新司さんが残してくれた言葉

2024年9月1日のお昼ごろに、「24時間テレビ」で谷村新司さんの追悼特集が放送されてました（関東地方）。

24時間テレビ、普段は見ないけど

私、24時間テレビって普段は見ない人です。
たまたまテレビつけたらやってた時以外、たぶん一度も見たことない（笑）

そんな私ですが、1990年代後半にはすでに谷村新司さんが好きだったかもしれません。
思い起こせば、「三都物語」をCMで聴いた時にキューピッドの矢が刺さってたっぽいです。

なので、自覚がないまま30年以上、少なからず谷村さんとともに過ごしてきたのだと思います。

で、24時間テレビは見ないけど「サライ」は好きです。
去年の10月の谷村さんの訃報は本当につらかった･･･48年生きてて感じたことのない大きな悲しみでした。

そしてもうすぐ一周忌という時期にさしかかっても、未だに谷村さんの映像を見ると泣いてしまいます。

さらに言うと、「追悼番組」というものも好きではありません。
あれって故人に思い入れがある人には作れないと思いません？
そして、故人のことが好きであればあるほど、見るのつらくないですか？

追悼番組は嫌いだけど

そんなこんなで、普段は24時間テレビを見ない、追悼番組は嫌いな私ですが･･･

今はどんな内容であっても、谷村さんの生き方に触れられるなら･･･と思って、一応、見てみることにしています。

で、9月1日はちょっと農業系の作業が忙しい予定だったので、谷村さんのコーナーの放送予定時刻を含む時間帯の録画をしておきました。
最近は番組表予約だから、正午ぐらいから夕方4時半ぐらいまでのブロックを予約。

一夜明けて今日の日中に見てみました。

CMを含め24分ほどの放送でした。
谷村さんの、チャリティーへの思いや人とのつながりを大切にしていたご様子、何とも言えない弾けるような笑顔とユーモアあふれるトークなど、いろんな谷村さんの様子を拝見することができました。

1992年、「サライ」が誕生した時のエピソードは、10年ほど前に「地球劇場」で見て知ってはいましたが、改めて考えると、すごい企画だったんですね。
生放送中に歌詞を募集して、それをもとに作詞して作曲して、出来上がった曲を練習して、エンディングに間に合わせるという･･･

番組の中で谷村さんも「無茶だと思いました」って言ってましたが、それでも加山雄三さんと一緒に歌作りができるのが幸せで引き受けたみたいでしたね。
今回、番組ではとくに取り上げられていませんでしたが、「サライ」の歌詞の中に「夜空の星」（加山さんの曲のタイトルにあります）というワードを入れ込む辺り、谷村さんらしいと思う私です。

2022年、加山さんがコンサート活動から引退すると宣言され、この年の24時間テレビでは加山さんと谷村さん、二人だけで最後のサライを歌われたそうで、その時の様子が映し出されました。

座って歌っている加山さんの肩をしっかり抱きしめて、途中、涙を流しながら歌っている谷村さんの様子に、思わずもらい泣きしてしまいました。
心からの優しさが涙とともにあふれ出してる感じで、とても印象的な美しいシーンでした。

同時に、あぁ私は何て素敵な人を好きになったんだろうと、幸せな気持ちになりました（もちろん、悲しさはどうしても拭い去ることできませんが）。

谷村新司さんが残した言葉

今回の谷村さん追悼コーナーのナレーションは、谷村さんと親交の深かった天海祐希さん。

淡々と、でも谷村さんへの尊敬の念が色濃く表れる素敵な語りでした。

天海さんが谷村さんの言葉として伝えてくれたのは･･･

自ら動いて、風になれ

という言葉でした。
私的には、「何事もやってみないと得られない結果がある。自ら動いた人だけがたどり着ける感動がある。自分から動いて何かを成し遂げた時、それが風となって次の世代を動かす原動力になる」という感じに解釈しています。

若い頃、私は「やったことないから」とか「無理だと思うから」とか、言い訳して「チャレンジすること」から逃げていたことが多かったんです。

ですが、やらずにいたら、いつまでたっても「やったことないから」という状況から抜けられないということに気づいたんです。

やってみてダメだったらやめればいい。「これは無理なんだな」ということがわかればそれは無駄ではなく、成長だ！ということに気づかせてくれたのは、他でもない谷村さんなのかもしれません。

最近、谷村さんの著書を読む機会が与えられ、何度も読んでいます。
人生のバイブルみたいに、生きるヒントをもらえます。

24時間テレビで紹介されていた以外にも、谷村さんからはたくさんの素晴らしい言葉の贈り物をいただきました。

いつかこれらの言葉を、いい形で誰かにバトンタッチできたらいいなと思う今日この頃です。