「涙はyes」を聴いて空を見上げた。
10月16日、30年近く応援していた谷村さんが10月8日に亡くなっていたという事実を知った時は本当に思考が停止しました。
それからまた一週間が過ぎて、その間ずっと谷村さんのことが頭を離れず、CD聴いたり、CDに入ってるライナーノーツを読んだり。
でも、不思議と「悲しい」とか「つらい」とか、そういう感じではなかったですね。
じんわりと温かい思い出を残してくれた、って感じです。
とはいうものの、やっぱり寂しいよ!
だって30年近く、ことあるごとに私の心に寄り添ってくれていた歌声を、もう直接聴くことができないんだもの。
というか、自分、こんなに谷村さんのことが好きだったのかと驚いてたりします(笑)
今日は谷村さんのアルバムの中から「音標(オトシルベ)」というのを聴いてました。
デジタルオーディオプレーヤーに入れてあったヤツね。旅先にも連れて行ったりしてました。
「音標」の中に入ってる曲で、「涙はyes」というのがあるんです。
デジタルオーディオプレーヤーで聴きながら、少し外に出て歩きました。
「大切な人を亡くしたら悲しい、でも立ち直らないといけない」という思いから、無意識に我慢しちゃう人が結構いると思うんですよね。
だけど、たぶんそんな感じで悲しい思いにふたをして封印してしまうと、その人との素敵な思い出も一緒に閉じ込めることになってしまうの。
だから、涙を流すことは、その大切な思い出を守るために必要なことだと教えてくれてるような歌ですね。
きっと谷村さんのごく身近な方や、長年一緒に仕事をされてた方、ずっとファンでいる皆さんたちに比べたら、私はほとんど「通りすがりの人」だけど、そんな私がこれだけ寂しいんだから、皆さん本当につらいだろうなぁ・・・と思っています。
今日の空はふわっと雲が浮かんで、とてもきれいでした。
谷村さんの優しい声に「だからもう 笑顔をみせて」と言われちゃったら、もう笑顔になるしかないですね。
美しい空に癒されて、明日からまた歩き出せそうです。