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一周忌によせて ~谷村新司さんのこと~

毎年この時期になると、庭の金木犀が突然、香り始めます。

去年までは、その突然の香りに「今年も香り始めたな~」と普通にワクワクしていました。
香りの強い花は、季節を通じていろいろありますね。

春は沈丁花。
初夏は芍薬。
夏は梔子(くちなし)。

そして秋は金木犀。
どれも大好きな香りです。

今も金木犀の香りは大好きです。ただ、あの日を境に、私の中でその香りは、深い悲しみや切なさを伴うものになりました。

「あの日」とは、2023年10月16日。
谷村新司さんの訃報が全国を駆け巡った日です。

当日のことは、今でも思い出すと胸が潰れそうな悲しみで満たされてしまいます。
今までの人生で、あんなにつらかったことはありません。
そしてそのつらさは、1年経った今でも、癒えることなく続いています。

2024年10月8日。
今日は、谷村さんの命日。一周忌です。

この1年、谷村さんを想わなかった日は一日もありませんでした。
49年生きて来て、訃報に接した後もこんなに想い続けた人はいませんでした。

ふとした瞬間に「谷村さんだったらどう思うかな」「谷村さんだったら解ってくれるかな」「谷村さんに見せたいな」「谷村さんに報告したいな」と思ってしまう自分がいます。
そしてその度、「あぁそれはもう叶わないんだ」と胸が締め付けられる思いです・・・

さて、ありがたいことに、最近はフリマアプリを通じて多くの方が谷村さんのCDやDVDを譲ってくださいます。中にはファンクラブ限定の非売品をお譲りいただくこともあり、そんな貴重な映像を見ていると、アットホームで優しい谷村さんのお姿を垣間見ることができます。

谷村さんは紛れもないスーパースターですが、一方で、ものすごく普通の人っぽい感性もお持ちで、「わかる~!」ってなるので、親しみやすい感じがします。

そんな、普通に隣を歩いてくれそうな谷村さんを見ていると、「なんでもっと早くコンサート行こうとしなかったのかな~」と後悔ばかりの私。

世の中、どう頑張っても絶対に取り戻せないことがあるんだと、強烈に感じています。

アリスの2019年のコンサートの時、インタビューに答えていた谷村さんが、「ファンの方へのメッセージを」というリクエストに応えて、こんなことをおっしゃっていました。

「会いに行こうと思った時がその時です。また今度というのはないです。ぜひ、会いたいなと思ったら何としてもチケットを取って会いに来てください」

これは、2019年の時点では、アリスの再結成が今後あるかどうかわからないから、やってるうちに来て欲しい、という意味だったのかもしれません。

でも、今から思えば、それがアリスであっても谷村新司さんのソロであっても、「会いたい」と思った時が最後のチャンスと考えるべきだったのだと、本当に、悔やんでも悔やみきれない思いです。

全国の谷村さんのファンの皆様。
今日は谷村さんの一周忌ですが、立ち直れてますか?

立ち直った方がいらっしゃったら、ぜひその方法を教えてください・・・
まだの方は、悲しみを分かち合う場を作ることも検討中なので、声をかけてください。

以前、この「note」で、もし神様が現れて、「一つだけ願いごとをかなえてやろう」と言われたら、「谷村さんを返して欲しい」って本気で頼みたいと書いたことがあります。

その想いは、一年経っても変わりません。

谷村さん・・・
会いたいです。


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