【二次創作】仮面ライダーオーズ「復活のコアメダル」パラレルストーリー

仮面ライダーオーズ「復活のコアメダル」に納得がいかず落ち込んでいた私を励ますために、妹と「AIのべりすと」のAIさんが作ってくれた別の世界線の二次創作です。

ちょっと意味わからない部分もありますが、逆にそれが面白かったので、著者の意思を尊重するという意味でもそのまま掲載します。
微妙にネタバレっぽい部分もありますので、お気を付けください。

「ちゃんとしてなくてもいいよー」という寛大な心でお楽しみいただけたら嬉しいです☆

※ゲームにもしました!
復活のひのえいじ

********************

コロコロコロコロ…

割れたメダルが震えると、鮮やかな光りに包まれ、気づくと俺はいつもの採掘場に立っていた。

ドドドドド…

銃声が聞こえ振り返ると、そこには比奈、知世子、後藤、伊達たちの姿があった。
武装し、何かと戦っている。

「くそっ!こいつら、なんでこんなに強いんだよ!」
「諦めるなよ!俺たちは絶対に生き延びてやるんだからさ!」

知世子も後藤も必死だ。
だが、敵の強さは圧倒的だった。
比奈が吹き飛ばされそうになり、とっさに俺は力を使った。

「やっぱり蘇ったんだね、アンク」

そう俺の名前を呼んだのは映司だった。

「お前…何やってるんだよ」

俺の問いに答えず、映司は後ろの洞窟を指さした。

「俺はいつもあそこにいる」

そう言って、俺を誘導するかのように洞窟へと消えていった。洞窟の中は一本道になっていた。

「ここは……?」

「オーズドライバーがある場所だよ」

「え!?」

俺が驚いて振り向くと、そこには比奈がいた。

「比奈……おまえ……」

「私、全部思い出したの、アンクを蘇らせたのは映司くんだって。」

「じゃああいつはなんでこんなところに隠れてるんだ」

勝手に俺を蘇らせておいて、なんの説明もなしか。

「映司くんは私たちを助けてくれたの。でもあの人はコアメダルを集めるために戦ってる」

「どういうことだ?説明しろ」

比奈の話によると、俺の復活後すぐにグリードに襲われたらしい。
そしてその時、比奈と後藤と知世子と伊達は映司を探しもせず魚を焼いていた。

「映司くん、こんなところにいたの」

比奈は映司を見つけると抱きついて喜んだ。
「ありがとう!あなたのおかげで私は生きていられるわ!」

しかし映司の反応は薄かった。

「比奈ちゃん、この人誰?」

「えっと……私の命の恩人で友達の……ほら、前に話してたじゃない」

比奈が笑いながら俺を見る。

「映司くん、照れてるのかな。アンクのこと知らないみたいに言って」

なんだか様子が変だ。

「お前…は誰だ?」

「何を言っているんですか、アンク?映司くん、何とか言って」

比奈の言葉には応えず、映司は俺に向かって言った。

「君が復活しているということは他のみんなも復活したんだろう。早くメダルを集めろ」

「メダルだと?一体誰のおかげで今があると思ってるんだ」

俺は段々腹が立ってきた。

「おい、お前いい加減にしろよ。ふざけてんのか」

「俺はふざけてなんかいない」

「じゃあなんでメダルなんて集めなくちゃならないんだよ」

すると映司は黙ってしまった。

「……もういい、比奈行くぞ」

映司のやつ、なんで俺が復活したのに、他のメダルを集めろだなんて…なんの当てつけなんだ。

「待ってくれよ。もう少し話をしようじゃないか。君はどうしてここに来たんだ?」

「あんたが呼んでくれたんじゃないのか?」

「違う、俺が呼んだわけじゃない」

映司が首を振った。

「じゃあなんでここに来たんだよ」

なんだか話がグダグダになってきた。
まるで肩透かしを食らっている空中戦のようだ。
意味のない会話を俺たちはその後数分続けた。

「わかった、じゃあ質問を変えよう。なぜ君はまだ人間としてここにいるんだ?」

「はぁ?そんなこと知るかよ」

「まあいいか。ところで、君はコアメダルを持ってるか?」

「ああ、あるけど」

俺はポケットから5枚のなけなしのメダルを取り出した。

映司の目はメダルに釘付けだった。
嫌な雰囲気だ。

「おい、比奈。帰るぞ」

比奈は驚いて俺と映司を見比べる。

「え、帰るってどうして」

比奈の言葉に答えることなく俺はその場を後にする。

映司が笑っているのが見えた。
「これでまた会えるね」

俺はその言葉を無視した。

「アンク!ねえ、どうしたの?」

「なんでもねぇよ。ただちょっと疲れただけだ」

「でも、顔色悪いし……」

「うるさいな。大丈夫だって言ってるだろ」

このままここにいたら俺も比奈も道連れた。
俺は急いで洞窟を抜け出した。

「おい比奈、気づいていたか。あれは映司でもなんでもねぇ」

「え!?」

「あいつはグリードだ。しかもメダルの力を自分の力にしてる」

「嘘……」

「だからさっきの映司はおかしいと思ったんだよ。普通ならあんなこと言うはずがないからな」

「そうね……私もそうだと思ってた。でもどうして…」

「とにかく本物の映司を取り戻すぞ。俺に考えがある。」

そう言うと比奈の表情が少しばかり明るくなった。

「その話、俺たちにも詳しく教えてくれ」

どこからともなく後藤と伊達も出てきた。

「俺たちで火野を取り戻すぞ」
「うん!」
「オーケー!」

3人が力強く返事をする。

こうして俺らは、映司を救うために再び動き出したのだ。

俺は、オーズドライバーを手に取り、メダルをセットした。

『タカ・トラ・バッタ!』
「変身!!」

俺が変身したほうが早いからな。

まずは映司をあんなふうにした本物のオーズ(復活したやつ)を倒しに行った。しかし……

「うわああっ!」

俺の攻撃はことごとくかわされ、逆にカウンターをくらって吹っ飛ばされてしまった。

「くそ、なんなんだよあいつ……」

「アンク、私がいく」

比奈はそういうと、映司の腕を掴んで放り投げた。 
オーズは映司のことをメダルとしか思っていない。
映司の体からまたたく間に人工メダルが数枚抜け出ていった。

「映司くん、しっかりして!」

比奈が叫ぶ。

「……比奈ちゃん?」

「良かった!元に戻ったのね」

「ごめん……迷惑かけたよね……」

「そんなことないよ。それより怪我は?」

「……大丈夫。メダルが抜けたから気分がいいよ…アンクは?」

映司はアンクの姿を探す。

「あっちで戦ってるよ。映司くん、アンクを助けてあげて」

「わかった……。行こうアンク」

「おう」

「俺も行くぜ」

伊達が言った。

「よし、じゃあみんなで行こう」

「おーい、俺を忘れんなって」

後藤が横やりを入れる。

「あ、忘れてた」

どっとその場が笑いに包まれる。

「お前たち、八つ裂きにしてやる」

800年前の復活したオーズが大きく振りかぶる。

懐に飛び込んでいったのは後藤だ。

そこへ伊達も助太刀に入る。

「映司、これを使え」

俺は俺のコアメダルを映司へと投げる。

「ありがとう、アンク」

映司はメダルをキャッチすると、ベルトにセットした。

そしてスキャンする。

『スキャニングチャージ!!』

赤い閃光とともに、映司は空高く舞い上がった。

「セイヤーッ!!!」

必殺キックをお見舞いした。

オーズの体の中からさまざまな色のメダルが飛び散り…そして粉々に砕け散った。
その破片は世界中へと散り散りになっていく。

「これでもう誰もグリードになることはないはずだ」

映司は静かに呟いた。

「さぁ、帰ろう」

映司はそう言って手を差し伸べた。

「ああ」

俺はその手をしっかりと握り返した。

「おかえりなさい」

比奈が笑って俺たちの間に入ってきた。
俺の左手には伊達、映司の右手には後藤がいた。

「一人の力じゃ倒せなかった」

映司がぼそっという。

「俺もだよ」

俺は小さくつぶやく。

「二人ともすごいよ、ほんとうにすごかったんだから!」

比奈は興奮気味だった。

「でも、なんでだろうね?こんなに強くなった覚えはないんだけどな」

映司がきょとんとした顔で言う。

「たぶんだけど…」

伊達が少し考えてから続けた。

「火野は自分の体に入っていたメダルの力を無意識に吸収し、自分の力にしていたんだと思う」

「なるほどな……」

「つまりそれは、自分の中にいるもう一人の自分と戦うようなものだからな」

「なんだよそれ……」

「まあ、いいじゃないか。結果オーライってことで」

「そうね」

比奈も笑っていた。

「そうだ、早く帰ってご飯にしよう!」

「そうだねー!」

【完】

********************

AIのべりすと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?