神は理不尽?恐怖? ウザが死んだ理由  歴代誌第一15章11〜15, 25〜29節契約を守ってくださる神⑧「聖なる神を取り継ぐ人」 2022.9.25 守谷教会礼拝説教

聖書には、
少し読んだだけでは理解しにくい、
今の私たちの感覚からは納得が難しい箇所があります。

その一つが、今日の箇所の背景となるⅠ歴代誌13章の記事です。

モーセを通して与えられた契約の箱は、
イスラエルが王国となった頃にはあまり顧みられることがありませんでした。


王になったばかりのダビデは、
契約の箱をエルサレムに運び礼拝を復興させようとします。

ところが、その道中、
大事件が起きてしまいます。

荷台から落ちそうになった契約の箱を、
良かれと思って支えようとしたウザが、
神の怒りによって死んでしまったのです。


なぜ神はこのようなことをなさったのか?


神の聖さを示していたモーセ契約の存在が、
この場面を正しく解釈する助けになります。

契約の箱は、それが象徴する神の聖さゆえに、
その扱われ方は
運搬方法も含めて、律法に定められていました。

民は、神の聖さに直接触れることはできません。

仲介者の存在が必要です。

ウザは、契約の箱を担ぐことのできる特別な家系に属す人でした。

しかし彼は律法を軽んじたからか、
荷車に契約の箱を乗せて牛に引かせるというやり方をしてしまったのです。


私たちと聖なる神との間の真の仲介者はイエス・キリストです。
そして十字架という新しい律法を一心に見つめる私たちもまた、
周囲の人に神の聖さを取り次ぐ人として、用いられます。

私たちは、聖なる神を畏れつつ、
しかし大胆に聖さ溢れる御前へ進むことができるのです。

ダビデは今日の箇所で、
礼拝をやり直しました。

そして、神が仲介者であるレビ人を助けてくださり、
礼拝は祝福されたのです。

今日もこの神を仰ぎ見ましょう。

神の裁きの面だけを見て、恐れ震えるのでも、
愛の面だけを見て自分のあり方について開き直るのでもありません。

健全な信仰は、
神の聖さと愛を、統合します。

契約を通してイスラエルの民と歩んでくださった方が、
今週も私たちの一歩一歩を導いてくださいます。

本日の説教を振り返るために

① 神が契約の箱を担ぐレビ人を助けてくださったように、私たちの礼拝も助けてくださいます。それはどのような助けだと思いますか?

② あなたが好きな聖書箇所から、愛の神について語っている箇所と、聖なる神について語っている箇所とを、一つずつあげてみましょう。


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