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選挙の話

 割とタイムリーなんでここから書きます。

 私は、はっきり言って政治にあまり興味がありません。選挙にもいきません。行っても白紙(無効票)で出すことが分かっているからです。理由は政治家が選挙活動で言ったこと、特に耳障りの良い話は実現不可能か、それで割を食う人間側に自分が回る可能性があるからです。今回はそんな話。


 初めて選挙権を獲得した時、私は新聞やネットからそれぞれの候補者の公約や所属政党のマニフェストを読み、演説や討論会があればネットで見れる範囲でですが視聴し、ウィキペディアの力を借りながら検討に検討を重ね、投票に備えました。まあ、結果白票(無効票)で投票しましたけど。それだけ熱心に調べたのになぜそんな無駄なことをするんだ。と言う人もいるかもしれないですが、熱心にやったからこそ白票だったのです。

 例えば、地方の市長に立候補する人間が、減税を公約に掲げ訴えたらあなたはその人に入れますか? 私は入れません。限りなく無理に近いか、私には不利益にしかならない可能性があるからです。地方税はその地域の条例に基づいて課税されています。と言うことは減税するには、税率を変えるか、条例の内容を変えるか、条例を撤廃するしかありません。

 その条例が及ぼす範囲や内容が広ければ広い程、課税率も高いでしょうが、それだけ恩恵を受けている人も多いので、そこは簡単にはいじれない。色々なところから反発が起きてしまいますから。市長の任期は4年です。大きな反発があれば、その間の実現は無理でしょう。再当選にかける? 大きな反発があるということは支持率も落ちている可能性が高いですから、再当選は難しいでしょう。

 もしそう言った反発を乗り越えて、いじれたとしても、減税すればその市で使えるお金は少なくなるわけですから、恩恵を受けている人が少ない、マイノリティな社会弱者へのサポートを手薄くするというのが一番最初に考えられます。反発も少ないですからね。

 そのマイノリティな社会弱者へのサポートで具体的にどの分野を削るかと言うのはその市区町村によって違うのでしょうが、少なからず不利益を被る人が出てくる。私は精神障碍者で、その中でもマイナーで細かいサポートを希望している人間です。だから、そうなると困るわけです。

 そうやって、任期中に可能なのか不可能なのか、可能だった場合、自分に利益があるのか。を考えた場合に誰も入れるべき人がいなかった。と言う訳です。ちなみに、その当時就職していた市内でも有名な大企業からは、「○○さんに投票しましょう」という指示は出ていましたが、上記の理由から私は入れませんでしたし、その時、組織票とはこう作られるのだなと知り、選挙への落胆を覚えました。


 長くなってきましたね。

 こうやって、本当に実現可能かどうかを考え、その際の不利益を誰が被るのかを考えた時、大体の政党や候補者は投票候補から外れます。興味がないとか言いながらめちゃくちゃ調べたりしてるじゃないか、と言われるかもしれませんが、政治に興味がないからこそ調べていたのです。日頃の生活の中で、政治について考えなくても安心していられるために。まあ、今はそれもしていませんが。そんなことを何度もやっていて、公約やマニフェストを見れば何となくこの人の言っていることを実現するのはほぼ無理だ。とか、この人の公約が実現すると割を食う可能性がある。だとかが分かってしまうようになってしまったからです。だから選挙にもいかなくなりました。どうせ白紙(無効票)だからです。

 選挙に行くだけで価値がある。と言う人たちがいますが、そう言う人たちは行けばとりあえず誰かに票を入れるだろう、という考えの元言っているのでしょうし、もしそうでなかったとしても、自分の1票が無効票になることが確定している、つまり投票率を上げるためだけに行こうという気持ちには私はなりません。無効票が全体の2割を占めたら別の候補者で選挙をやり直す。とかなら行きますけど、実際はそうじゃないですしね。今後私が選挙に行くことがあるとすれば、本当に実現可能でマイノリティな社会弱者が不利益を被らない公約を出す候補者や政党が出てきて、過去の言動からそれが本当に実行されると思った時でしょう。今の政治でそんなことが起こるとは思えませんが。

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