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リプロダクティブ・ヘルス/ライツのこと

こんにちは☺
またまたお久しぶりの登場になりました。
今日は久しぶりに完全にひとりのお休みで、下着屋さんでサイズを測ってもらって下着を買ったり、
コーヒーを試飲したり、ラーメン食べたりと子どもをつれてちゃハードル高いことをやってストレスを発散しました( ^)o(^ )

さてさて、タイトルですが!
11月28日から一部の薬局で緊急避妊薬が買えるようになっています。
これについてみなさんはどう感じますか?

みなさんは、リプロダクティブ・ヘルス/ライツという言葉をご存じですか?
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ=SRHR)というのは、【性と生殖に関する健康と権利】のことです。

・安全で、安心できる性生活を営める

・性や出産に関する意思が尊重され、どんな決定であっても周囲から差別や強要、暴力などを受けないこと

・出産する場合、出産時期や人数について自分たちの意思で決定できる

・新生児が健全に育てられること

このような状態である権利が誰にでもあります。

世界では、このSRHRの概念のもと、緊急避妊や中絶は女性の権利とされ、その手段にアクセスする権利があるという考えで、約90か国で緊急避妊薬は薬局で無料でもらえたり、数百円、高くても2000円くらいで買えるんです。
でも日本では緊急避妊薬へのアクセスが難しい現実があります。
薬局で買えないし、避妊せずセックスしたとか、避妊に失敗したとか、性のことをオープンに話せる環境があまりなくて相談できないし、
産婦人科って妊娠してからはじめていく人が多いし、なにより、緊急避妊薬が15000円とかして高いし、あああ・・・・ってなっちゃうと思います。
実際に私が働く病院でも、望まない妊娠をして中絶する人、出産して養子にだす人、パートナーに逃げられ未婚で出産する人、後を絶ちません。
経産婦さんも、「予定外なの」「びっくりです」という方すごく多いです。

緊急避妊薬の薬局での販売は試験的に行われています。最近ではオンライン処方が増えて、クリニックを受診するよりもオンラインの方が1万円くらい安かったりとかしてアクセスは改善されつつあるのかな?とも思いますが、
緊急避妊薬は時間が勝負!で、オンライン処方だと届くのに時間がかかるので、すぐに薬局で買えるのはいい!!
いろいろと制限はありますが、ぜひお住いの地域の売っている薬局を調べてもらえるといいかもです。
私も、困ってる人がいたら、あそこで買えるよ!と言えるようにしておきたいと思って、リサーチ!

海外では当たり前の概念でも、日本では性教育がなかったり、いつか結婚して子どもを産むのが「ふつう」みたいな価値観を刷り込まれたりして、こういった性に関する概念を知らないまま大人になる方多いんじゃないかな?と思います。
実際、私もそのひとりです。
私は田舎で生まれ育ち、田舎すぎて今思えば子どもと女性の人権ないんかくらいの地域だったので・・・
いつか結婚して子供を産む、それが「女の幸せ」だって本気で思ってました。
結婚して子どもを産んで育てるのが女の幸せだって、思っている人ももちろんいると思うし、そうだとも思います。
今の私は、いろいろ経験して、私の幸せはそれに限らないということははっきり自覚しています。
だから、結婚前の私は結婚する目的は子どもを産んで育てることだって思っていたし、ぶっちゃけその目的はみんなの目的だとも思っていたので、
誰と結婚しても同じなのでは?なんて思って結婚したのも事実です。(これ爆弾発言かな?w)
でも、そうじゃないんですね。そうじゃないんですよ。w
私はそういった刷り込みによって人生の駒をすすめてきましたが、あるときから違和感を感じるようになるのでした。そりゃそうだ。w

私がSRHRという概念に出会ったのは、助産師学校の授業ででした。
それまでは私は中絶は悪だと割と本気で思っていました。産んで育てるのが責任だ、なんて、今思うと本当に想像力にかけた恥ずかしい考えだったし、子どもを産んで育てている今、どれだけ浅はかな思いだったのかと、自分に呆れます。
避妊できないわけじゃないし、妊娠は回避できるだろうと、安易な考えで中絶は悪だと考えていた時期がありました。
でもSRHRについて学び、授業で映像をみていたときに、「中絶をしたことで私が生かされた」みたいな発言を聞き、ピンときました。
私は、望まない妊娠をしたら、産んで育てるのが責任だと思っていて、それは望まない妊娠であっても命を作り出したのだから子どもに人生を捧げるものだと思っていたんですね。
でもその「私が生かされた」という言葉を聞き、今までの私の考えは、望まない妊娠をした本人の人生はフルシカトだったことに気づきました。
自分も子育てをしていて、子育ては、望んだ妊娠であっても、環境が整っていてもしんどいと思うこともある。
望まない妊娠をして、最悪ひとりで育てていくなんて、妊娠した本人の人生はどうなっちゃうの?と思うようになったのです。
そこでやっと「権利」を理解したのでした。
そして、文字通りみんな「望まない妊娠」なんだよと。妊娠がどれだけその人の人生において大きな意味をもたらすのか。改めて「権利」を理解するのでした。
望まないで妊娠させられることは、暴力だとも思っています。

それでも現状では、私たち医療従事者だってこの概念を知らないで望まない妊娠をした女性に関わっているスタッフも多いのです。
経済的に困窮していて、妊娠はしたけど育てられない、中絶するお金もないといった相談をされることもあります。
だけどね、お金ないからって妊娠を放置するわけにはいかないんです。
でも「そんなの自分でなんとかしなさいよ」「お金ないなんて知ったことっちゃない」なんて言葉が聞こえてきたりね・・・
でも本人だって望んで望まない妊娠しているわけじゃないんですよということ。
本来であればベストな状況で妊娠したり出産して子どもを育てる権利があって、子どもにもその権利はある。
その経済的に困窮している女性と関わった後輩ちゃんが、近くの産婦人科を調べて一軒一軒中絶ができないかという電話を一緒にかけたと言っていました。
その後どうなったかはわかりませんが、私もその後輩ちゃんみたいに、女性に、女性の人生に寄り添える人でありたいと思います。

この概念に出会って、私の人生は大きく変わったとも言えます。だから私はこの概念をたくさんの人に広めていきたいと思っています。
その人らしく、その人らしい選択ができるように。それがその人らしい人生を生きることにつながるんだと確信しているからです。
性の健康や権利は人権に関わることです。女性はまだまだ、尊厳を奪われている現状があると感じるし、女性自身もそれに気づいていなかったり。
私は、自分が感じる生きづらさや違和感から開放されたいと思うと同時に、同じように悩んでいる人たちを助けたいと思うんです。
助けたいというか、、開放したいというか。そういう支援ができるようになれたらなって、ずっと考えています。
田舎に生まれ育ってステレオタイプで生きてきた28年くらい(笑)やっと今、自分らしい選択や、自分を生きるという人生を送れている気がします。
いろいろと諦めて手放した結果でもあるのかもしれない。でも悩み続け心を殺していた日々を考えるといいところにきたもんだと。
でも田舎に生まれ育っても田舎を離れて、こういう学びの多い環境にいられることはすごくありがたいと思うし、今の自分が好きなので私は自分の生い立ちを恨んだりとかそういうのはないんですけどね(笑)

そうそう、話を戻して4つの概念ですが、私は母乳育児支援がしたくて助産師を志して、この概念に出会ったとき、「あ~これだ」と思いました。
すべての新生児が健全に育てられること。
母乳育児は推進されるべきものだと得意の直観で感じてそれをライフワークに!なんて思って助産師を志したんですがそのビジョンが明確になった瞬間でした。
母乳育児は授乳期間だけにとどまらず、母子の生涯にわたって健康をプレゼントしてくれます。
だから私は母乳育児を支援したいと思うんですね♬
あとは、性教育ではダイレクトにSRHRに触れることができますので、張り切ってしまうわけですね!
性に対して学ぶことは自分の人生をよりよく生きることなんだって本当に感じますね♬

さてさて、長くなってしまいました。
今日はこの辺で失礼します(*'▽')


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