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昔の男~season3~孝史という男02
孝史と距離が一気に縮まったのは、とあるデートの帰り道。
【DOPPO】って名前の店を見かけたときだった。
孝史が、「ドッポ」とつぶやいたときに、私は「刃牙ww」と言った。
そしたら、孝史は、19歳女性にその返しされるとは思ってなかった。と、二人で笑いながらかなり盛り上がった。
その時は、弟の部屋にあった刃牙を読み漁った自分を褒めていた。そして刃牙は私の人生のバイブルになった(笑)
そこから、当然のようにデートとセックスを重ね、気づいた時には、孝史の家に入り浸っていた。
私の通っている大学が、孝史の家から近かったこともあったが。
孝史の飼っている、人嫌いの猫ちゃんたちが、すぐに私を受け入れてくれたこと。これがすごく大きかった。
こうして、家主(猫ちゃんたち)の了承も受け、孝史宅に通いまくっていた。
数回目のデートで、年齢の嘘に気付いたけど、もうそんな噓なんか別にどうでもいいやって思っていた。
好きになってたし、私は細か良い事は気にしない性格なもんで。
オシャレで、物知りで、落ち着いていて、楽しい。
ギターとおしゃべりで私を楽しませてくれる孝史に、はまっていたようだ。
あの頃は。。。