Indika: 一人の修道女のお話
読み方は…『インディカ』。
プレイヤーが操作することになる修道女の名前。
ロシア風の世界を舞台にした、一人の修道女の物語をなぞるゲーム。
日本語は字幕のみ対応。
翻訳には実在する教会も協力している。
PV を見て、面白そうと思って買おうとしている人は、読んでからでも遅くはない。
修道女ということもあり、スタート地点は教会。
宗教上の考えや、教えに関しての知識はほぼないのでそこら辺は言及しないが、『インディカ』はどうやら『ナレーション』こと悪魔の声が最近聞こえたり、幻覚を見るようになったそうで、皆からは煙たがられる存在だ。
逃げ出したくなるような状況ではあるものの、外にでる道は閉ざされているため、完全に逃げ場がない。
そんなある日、外に手紙を出すお使いを頼まれたことから、運命が大きく変わることになる…といった感じのゲーム。
全体的にグラフィックはよくできており、景色を眺める目的の椅子が用意されているほど。
※ここからは、個人の感想です。
褒められる点はこれで以上。
ここからは、問題点を挙げていこう。
まず、宗教観。
インディカの宗教上の法律をぼんやりとしか知ることができない。
なので、プレイヤーは正直どういう宗教なのかを詳しく知る事ができない。
そんな中、ひたすらに悪魔は『その考えは間違ってる!』『守る意味なくね!』と執拗に言ってくるのだ。ナレーションしてなさい。ひょっとしてゲーム製作者の意見じゃね?とさえも思った。この喧しさは論破したくてたまらない人のようにしか見えず、非常に不愉快だった。
一応、悪魔はインディカの深層意識の一部…みたいな表現がされてはいたものの、明らかに関係ない部分が混じっていたりと何かと不安定感が凄い。
次に、システム周り。
PV では『破壊的で自己啓発的で多層的で修道女の視点に立った良心に基づくアクションの答え探しの作品』と言っているものの、中身は『ウォーキングシミュレーター』だ。
パズルはおまけレベルであり、基本はとことこ歩くだけである。
また、おそらくは信仰心を表すためのレベル、みたいなものも存在するが、
これには何も意味はない。
おう、何のためにつけたんだこれ…。
因みに、インディカの過去を知るためのミニゲームはピクセル風。
問題は、現実でもこのピクセル風のコインがでてきたりと、雰囲気を破壊している部分だ。
常に UI の左上にこのコインの枚数が表示されているので、気になって仕方がない。
最後に、音量周りの調整不足が目立つ点。
配信では音を調整をしてあるので、一定以上の音がでないようにしているのものの、急に音が大きくなったり、かと言えば小さくなったりと安定しなかった。
ゲームである必要があったか ? NO。
映像作品だったらありか ? YES。
評価は『非常に好評』だったのは個人的に疑問が残る作品。
修道女インディカ、その先に待ち受けるものが気になるのであれば購入するも良し、配信を見てみるも良し。
Steam では、2024 年 5 月 17 日まで 10 %オフの 2520 円で発売中。
配信のアーカイブはこちら↓
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