伝説の男タイガーマスクとダイナマイトキッド〜ライバルが天才を作る
NHK「アナザーストーリーズ」アーカイブ
「タイガーマスク伝説〜覆面に秘めた葛藤」
天才レスラー・タイガーマスク佐山悟。。天才は時代に求められるものなんだな。
当時人気絶頂の新日本プロレスの遣り手仕掛人・新間寿。
過激なプロレスの中心にいたアントニオ猪木
タイガーマスクのライバルレスラーたちの証言で佐山悟の幻像と実像が交錯する。そうなのだ。
虚実はあがなえる縄のごとし。虚と実の境は当人にも分からない。。。フィクションは命がけでやると真実を超えるのだ。
その恐ろしさとヤバいくらいの手応え面白さに触れたヤツならそりゃ幾らでもはみ出すことだろう。
ドキュメンタリーやバラエティ番組でやらせが起こるのも
そういう訳だ。とオレは思う。取り憑かれた様にやらないと
仕方がないのだ。
どの人の証言エピソードもよかったがたまらなかったのが
デビュー戦の相手ダイナマイトキッドとのエピソード。
当時のオレのことをいうと、オレはタイガーマスクファンではなくその仇役のダイナマイトキッドを応援していた。
キャーキャー言われやがってなんだタイガー。
客に媚びず容赦のない攻撃をしかけていくキッドが好きだった。
しかし。。二人の間のことは二人以外には分からなかった。
いわんやプロレスひねくれ少年だったおれにも。
その後プロレスを飛び出し総合格闘技の草分けとなっていくタイガーこと佐山悟が一番信頼していて尊敬していたのがこのダイナマイトキッドだった。
このエピソードはもうダメだ。。。
滂沱の涙なのである。プロレスファンだけでなく、なにかを体を張ってやろうという人間ならだれでもウタレまくる話だと思う。
作り手のプロレスや格闘技者、体を張る人間に対するリスペクトがコノ作品に愛の殺し屋ばりの心殺傷力を持たせている。
完璧だ。素晴らしい。
ほぼ100点だ。。。
ナビゲーターの真木ようこの目を覆うような棒読みナレーション以外は(泣笑)
内容とナビゲーションの身の毛もよだつ落差。
完璧な作品や座組の中でたった一人の人間がサボることで
素晴らしいものは容易に損なわれるという。。。
逆「画竜点睛」の名人技を目撃体感して欲しい。
YouTubeで探せばあります。多分。。。
ナカッタラゴメンナサイ(身の毛もよだつ棒読み)
写真はあるいみ三つ巴のお3方
追記
色んな人の愛が(この愛は嫉み妬み憎しみ敵意も含む)
ある人間の虚実を作っていく。人間は関係性の中で生きる。。。