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FC東京の倒し方

まえがき

 皆さんどうも。
 充実したフリエライフを送っていますか?
 そうですね、充実もクソもないですね。
 しばらく勝ってないですしね。

 聞こえてきます。
 遠くからフリエサポの阿鼻叫喚が聞こえてきます。
 特に前々節の鹿島戦は私も怒りのあまり取り乱してしましました。あれは後半ATに「パトリック大作戦」に見事にしてやられたG大阪戦を思い出しました。
 しかも「ハマのアイドル」斉藤光毅のマンC移籍報道が出るわ、前節の仙台戦で松尾が脱臼じみた肩の怪我で負傷退場するわで、タダでさえ我慢を知らない我々フリエサポのメンタルコンディションはズタボロになっている今日この頃。
 そんな我々の次節の相手は、リーグ2位の好成績を叩き出している上にルヴァンカップの準決勝で川崎をブッ潰したFC東京です。

 「…え、勝てなくね?」
 そう思った方も多いとは思いますが、安心して下さい。直近のFC東京の試合を3試合ほどフルで見た私に言わせれば…

 「変なことしなけりゃ負けん」と思ってます。
 マッチプレビューということで、試合を見る前にどこがポイントになりそうか…とか、誰をマークすればいいのか…とか、どこに欠陥があるのかみたいな所まで突っ込んで解説できればなと思います。
 その辺がキチンと整理できると、負けても「あ、ここの狙いがうまく行かなかったから負けたんだな」と納得した上で敗北の苦汁を舐める事が出来ます。
 逆に、なんとなく観戦してなんとなく負けてしまうと、理不尽に負けたような気持ちになってしまい、Twitterで暴言を吐いたりなどといった過激な行動に出てしまうのです。
 上記のような人を少しでも減らせるようにという事で、私は筆を取りました。ただ、サッカー観戦歴半年以下のサッカー観戦初心者の分析なので、あくまでも結果とデータに基づいて、「こんな特徴があるよー」というのを皆々様にお伝えするだけですので、過度な期待はしないでくださいね笑


1 データから見たFC東京

 まずはFC東京のデータをご覧頂きたいと思います。全てのデータは「Football LAB」

 https://www.football-lab.jp/

を参考に頂きました。
 という訳で、数字を使うと、相手の実像が浮かび上がってきますし、何よりどんなチームを相手に闘うのかという基準が見えてきます。

1-1 基本データ

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 まずは得点や失点などといった分かりやすいデータを使って両チームを比較したいと思います。
 ちなみに、背景の黄色は何かというと、相手を上回っている項目です。といっても、全ての数値でFC東京が上回っているのでなんとも言えない気持ちになりますが…。まぁこれが現実ですよね、受け入れましょう。

 FC東京は、得点・失点共にリーグ5位。
 攻守ともにリーグトップクラスの安定したチームです。
 シュート数とCKの数は11位、10位と決して頻度は多くないものの、オフサイドの回数はリーグ4位。積極的に裏を狙う姿勢である事が垣間見えました。また、被シュート数はリーグ4位。タックル数はリーグ1位と、積極的な姿勢でボールを奪ってピンチの芽を摘むチームである事が伺えます。

 一方、我らが横浜FCは、ほぼすべての項目で2桁台の順位に留まっています。特に目を引くのがCK数とシュート数です。この2つの項目が何を表すかというと、いかに相手陣内の奥深くまで潜り込めたか…ゴールの可能性のある所でボールを持てていたか…という数値です。この項目においてCK数ではリーグワースト2位。シュート数においてもワースト3位を記録しています。この点においてはマギーニョ選手の言葉

https://soccermagazine.jp/j1/17398099 

にもあった通り試合経験を重ねていく中で連携を深めるしかないかなと思います。

【まとめ】
・FC東京はカウンター志向のチーム
・守備では積極的にタックルを仕掛けてシュートを打たせない
・横浜FCはシュート数とCK数がリーグ最下層クラス
・ほぼすべての数値でFC東京が上


1-2 ちょっと細かいデータ

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 ここから先は、ちょっと細かいデータを使って両チームを比較したいと思います。
 これまたFootballLabさんのデータを参考に作りました。KAGIやAGIなどといった独自の指標なんかもあり、結構面白かったのでいくつかまとめて記事に盛り込んでみました。

 まず目を引くのは、ゴール期待値とチャンス構築率の差。両チームの差が一番大きく出ている所だと思います。特に横浜FCサイドのゴール期待値はリーグ17位とワースト2位となっております。その要因として挙げられるのがAGIの成績で、これはざっくり言うといかに相手陣内でプレー出来ているかという数値になります。こちらの数値ではリーグ14位と、攻撃時に相手陣内でプレーする時間が少ないというのがよく分かります。

 守りの方では、横浜FCのKAGIの数値が17位と、ボールを自陣に持ち込まれてプレーをされていると言うのが目に付きますが、これは横浜FCの守備戦術(あまりプレスに行かずにブロックを組んで守る)も少なからず影響していると思うので、参考程度にしかならないですね。その証拠に、いかにピンチを防げたかという守備ポイントの数値はリーグ2位となっています。これは正直驚きで、横浜FCといえば専門家や解説家の方々から「守備に不安がある」と口々に指摘されていましたので、少し嬉しかったです。(失点数はリーグワースト4位なのであながち間違いではありませんが)

FC東京のボール奪取の数値はリーグ3位で、タックルの1位と被シュート数4位を合わせてみると、かなり前線でプレスを掛けてくるチームだと言うことが分かりました。それも闇雲にプレスをかけているのではなく、それが被シュート数の少なさに繋がっているという所もあるので、前からのプレスがシステムとしてきちんと構築されたものであるという事が分かります。ならプレスを剥がせばいいじゃないかという話にもなるのですが、守備ポイントでは横浜FCに次いでリーグ3位と、押し込まれた時の対応もリーグトップクラスです。まさに堅守速攻を絵に描いたようなチームですね。

【まとめ】
・横浜FCはピンチをよく防いでいる
・ただ、ゴール期待値とチャンス構築率はリーグ最下層
・FC東京は前プレをガンガン掛けて奪いに来る


1-3 個人成績

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 個人成績を見ながら両チームの注目選手を洗い出そうと思ったのですが、横浜FCの得点王の松尾は前節で長引きそうな肩の怪我をしたので出場は微妙で、レアンドロは2節前にガンバの選手をどついてJリーグから3試合出場停止を貰ったので試合には出てきませんというので、ディエゴ・オリヴェイラが現状両チームで一番得点力のある選手って事ですね。
 出場時間についてはCB渡辺が1808分の出場時間を勝ち取っています。横浜FCは…やめておきましょう。ちなみに横浜FCで出場時間がチーム2位の選手は、フリエが誇るヒールの貴公子・松浦選手です。
 なお、FC東京は守備ポイント、ボール奪取共にCBの選手がチームトップになります。この辺りを見てもチームの守備戦術が伺えますね。

【まとめ】
・レアンドロは出ない
・FC東京はCBのところでボールを奪う
・松尾は出ないかも



2.印象論で語るFC東京 

 ここまでデータを使ってグダグダ御託を並べていましたが、ここからは印象だったり思い込みも交えてFC東京を語りたいと思います。
 偵察の為に私が観戦した試合は
 ・湘南戦
 ・浦和戦
 ・ガンバ戦(ピッチが悪すぎて参考にならんのでハイライト観戦)
 ・横浜FC戦(負け試合を見るのは気分が悪いのでハイライト観戦)
 ・清水戦
 以上の4試合です。
 これを元にお話をしていきます。

2-1前節フォーメーションと要注意人物

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 前節清水戦は、攻撃の要であるレアンドロを欠いた中での一戦となりました。フォーメーションは4-4-2と、これまで通りの闘い方で挑みました。

 そんなFC東京の要注意人物は
 ・8 高萩 洋次郎(MF)
 ・11 永井 謙佑(FW)
 ・7 三田 啓貴(MF)

 です。
 一応警戒しなきゃなんない順に並べました。 

 まず高萩は、圧倒的な視野の広さと独創性を武器に、敵陣をパスでブチ抜いてきます。横浜FCで言ったらレドミパイセンのような感じです。ボールキープ力もえげつなくて、高萩に預けてタメを作って味方が上がってきたところでエグいパスを出すという…。そんでもって守備でも献身的なプレー(最終ラインまで下がって敵を追いかける事も…)を見せます。コイツに好き放題やられるとマジで死にます。一番気をつけなければならない選手です。

 お次に永井。これはもうおなじみで、足がめちゃくちゃ速いです。松尾斎藤なんかとは比べ物にならないくらい速いです。コイツが前プレで尋常じゃないくらいにプレッシャーをかけて、足元のおぼつかないDFやGKがミスキックを犯したところをショートカウンターで攻め込むというのが定番のパターンです。
 レアンドロ離脱後はボールを預けられる機会が格段に増えた印象があります。攻撃に困ったらとりあえず永井を裏へ走らせて浮き球を蹴るっていうワンパターンな印象があるので、案外ここは狙いどころかも知れません。

 三田さん。彼は、高萩がマークされたり守備に走ってて後ろから帰ってこない時に攻撃の起点になる選手です。ミドルもあればパスも出せる。クロスも文句なし。右にいる事が多いですが、中央もやれそうな選手です。横浜FCで言うと松浦みたいな選手ですね。
 上の二人のような圧倒的な個性は無いですが、高萩ばかりに気を取られていると間違いなく三田にやられます。


2-2 レアンドロの出場停止

先述したように、レアンドロがガンバの選手をシバいて出場停止を喰らいました。
 FC東京の怖さの一つとして「少ない人数でも点が取れる」というところがあります。ボールを奪ってすぐに、少ない人数ながらも圧倒的な個の力で突破してくる…。それがFC 東京の攻撃の一番怖いところです。
 ただ、それは個の力に依存しているということの裏返しでもあります。その中でも特に攻撃面の要であったレアンドロが離脱しました。
 レアンドロ離脱初戦となった前節清水戦。
 FC東京の攻撃のスピードは明らかに落ちました。
 これまでなら楽に前に出していたところを、ビルドアップから人数を掛けてゆっくり攻めてみたり、ボールを奪ってからのカウンターの場面でも、中盤の選手に預けるまではいいものの、前に出すまでに味方の上がりを待つというシーンが以前より増えていました。
 結果的に3点を奪うことが出来ましたが、相手のミスもあり、得意の形で奪った3点ではありませんでした。
 J1歴代2位となる151勝を積み重ねてきた名将・長谷川健太がどのようにこの攻撃を組み立て直すのか…ここも楽しみの一つです。


2-3 攻め方と守り方


 では、ここでFC東京の攻め方と守り方については紹介していきたいと思います。

 FC東京が闘う際の陣形を
 ・攻撃時(ビルドアップ完了時)
 ・終盤リード時(引いてる時)
 ・ブロック組んだ時

 の3種類に分けて出しました。

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 まずビルドアップ完成時ではこんな感じです。
 両CBが開いてSBが尋常じゃないくらい上がります。基本的には高い所で引っ掛けて速攻を決めたいチームなのですが、それが難しいときはこの体制になります。
 また、侮ってはいけないのがこうなったときに中村や小川から縦や逆サイドへロングフィードが出ることがあります。これが出ると永井の圧倒的なスピードで一気に局面を打開されてしまいます。高萩や三田に気を取られているとこれがありますので気をつけなければなりません。

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 終盤リードしているとたまにこれをやって来ます。5-3-2のような形で、前がかりになった相手を受け止めます。そして、カウンターターゲットで永井とディエゴ・オリヴェイラを置いて奪った後の攻撃にも備えます。

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 前線でボールを奪えなかったときや相手が遅攻で来たときにこのフォーメーションになります。
 基本的に3列目の選手がマンマーク気味に強度の高いプレスをかけて奪いに行きます。最終ラインのCBはあまり動かず、プレスに行って空いたスペースはSBと他の選手で補い合います。
 サイドを使われた際はSBが一人で外に飛び出して行きます。(以下の画像を参照)
 この時、CBとSBの間にスペースが出来ますが、ここのカバーは3列目の選手(右なら高萩のポジション)が走ります。

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3.FC東京の倒し方

 ということで、いよいよFC東京の倒し方について考えたいと思います。

 3-1 スタメンと狙い

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 4-2-3-1ですね。
 CBの左は別に小林でも良かったんですけど、ただ個の力で突破してくる相手だというのと、永井のような圧倒的なスピードを持った相手だったりディエゴオリヴェイラのような強さと上手さがある相手に対して対処出来るのはキョーワァンなのかなというところで選びました。
 ボランチは二人で、トップ下にレドミを置きました。これはやっぱりボールを持つとなると相手はかなりコンパクトにブロックを組んでくるので、それに対処する為にもレドミのパスが必要かなと思ったからです。あとシンプルに安永手塚は疲れてて使い物にならんような気がしたからです。
 謙介と瀬古に関しては、レドミのカバーってところが大きいですかね。瀬古はレドミの裏であったりとか中盤の守備全般を任せたいと思って入れました。謙介については、やはり相手がかなり強度を持ってプレスを掛けてくるので、複数人にタカられても交わしてキープして前に渡せる選手をという事で謙介を低い位置で入れました。
 SHについては、先ほどCBとSBの間にスペースが出来るという話をしましたが、まさにそこを突いて攻めたいので、クロスを上げれる志知よりは元々本職だった斉藤を。右もパスとかキープは他の選手に任せて、とにかくスピードとテクをということでコロスケを入れました。(怪我が無いなら中山でもいいんだけどなぁ)
 1topは瀬沼です。
 状態がいいとか決定力があるとか色々あるけれども、やっぱりスピードがあるのでレドミがスペースに出したパスとかSHのシュートのこぼれ球を押し込んだりとか、色々お願いしたい事を考えて彼にしました。役割とか諸々を考えたときに皆川もいいなぁと思い悩みましたが、やっぱり瀬沼にしようという事になりました。

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 ちなみに4-2-3-1で相手に合わせてみた場合はこんな感じです。うーん…しょっぱい試合になりそうな予感。

3-2 守り方

 FC東京は相手にボールを持たせて速攻で攻めたいチームです。
 その証拠に、支配率が50%を超えた試合は1分2敗と勝利を掴めていません。ということは、遅攻はあまり得意ではないということです。
 すなわち、速攻を防げば負けない。
 そうなるとやる事は限られてきます

 ・縦パスのコースを切る
 ・高萩、三田といった良質なパス供給源を塞ぐ
 ・永井のケアを怠らない

 この3つを意識する事で勝利を引き寄せられるのだと思います。


3-3 攻め方

 ボールを持ってゆっくりと攻める横浜FC。
 対するFC東京の守備陣は非常にコンパクトです。
 これをこじ開ける方法としては先程のSBとCBの間を突く方法もそうですが、ブロックを組んだ時に食い付いてくる3列目をパスワークでうまくいなせると突破口が見えてくると思います。
 前節の横浜FCはサイドから仕掛けるのは良かったですが、サイドのみで完結してしまっていて、中央とのコンビネーションがうまく行っていなかったように思います。最近は袴田やマギーニョがいい働きを見せているので、中央とのパスワークで相手ブロックを崩したり開かせたりすることで空いたスペースにスピードのある選手を走りこませることが出来たらなぁなんて思います。
 まあ、前プレを掛けてきたときはこのメンバーならダブルボランチ(出来れば謙介)に預けていなしてもらって前に出してもいいかなと思います。
 そんな感じで攻め方は考えています。

 ・SBとCBの間を突く
 ・3列目をパスワークでかき回す(その為にレドミを使う)
 ・前プレで来た時はボランチに預ける

 言うのは簡単ですが、そんなに簡単じゃないでしょうね。ただ、攻め方のポイントはそんな所だと思います。


4.まとめ

 こんな感じでポイントをまとめてみました。
 個人的には名古屋戦以来の三ツ沢での観戦なので楽しみです!
 戦術の事とかは勉強したてであまり詳しくは無いですが、「今度の相手ってこんなチームなんだ」「ここに注目してみてみよう」って思ってもらえたら嬉しいです。
 FC東京についてはレアンドロが居ないので、攻撃自体はそんなに怖くないですが、守備は堅いですね。セレッソ大阪みたいな、何しても跳ね返されるような絶望感があります。 
 …まぁでも、何とかなるんじゃないですか!?笑 

 試合前から絶望したって何にもならないですしね。落ち込んでる暇があるならスタジアム行ってLEOCカレーでも食って元気出しましょうよ!

 ではみなさん、三ツ沢で逢いましょう。

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