リーガルハート感想:何でもかんでも破産させないってどうなの?
テレビ東京のリーガルハートを観ました。
https://www.tv-tokyo.co.jp/legalheart/smp/
GTOやホットマンが好きなので、反町隆史さん主演とのことで。
強引な手法に感じる疑問
実在の弁護士の方をモデルとしており、「いのちの再建弁護士」が会社を倒産から守るという内容。
しかしながら脚本の問題なのか、手法が気になって仕方なかった。
まず破産寸前で自殺まで考えた社長から再建の相談を受け、「大丈夫です、何とかなります」と即答。
いやいやいや
せめて決算状況見てから判断してよ
そしていきなりの債権者集会
提案したのは「全債権の8割カット」
そら銀行も怒るわ
しまいには会社分割で不採算部門に借金を残してしまおうという発案
「これってアリなんですか?」「ウルトラCよ」
ウルトラCどころかほぼアウトだろう
そもそも複数部門あるようには見えなかったのだが
しまいには「多額を貸した方(銀行)が悪い」
えええええ今言うことなのそれ
と、戸惑い続けた約2時間だった
twitterを見ると好評だったようなので自分がひねくれているのかとも思いつつ
破産は悪なのか
ドラマ内で決算状況が伝わるシーンが皆無だったので何とも言えないが、状況によっては破産した方が良いこともある。
変にズルズル引っ張ると傷口も広がってしまう。
破産するにも費用が要るので下手すれば破産も出来なくなり一生借金まみれになることだってありうる。
「従業員に迷惑をかけたくない」としてギリギリまで従業員に再建のことを伝えていなかったが、従業員だって歳を取れば再就職も困難になるので早く伝えた方が良い。
さらに言うと決算状況はちゃんと従業員に毎年伝えておくべきだと思う。会社が良いか悪いかを知らせておくことは従業員の勤務意識にも関わってくるので。
従業員に行き先さえ見つかれば一度破産して再スタートするのも間違った選択肢ではない。
借金がなくなって気が晴れたという経営者もいるし、いきなり継続ありきで進めるのはいかがなものかと思ってしまった。