Solanaハッカソン挑戦のススメ〜KUMEKATHON!〜
今回、Solanaのグローバルハッカソンである、KUMEKATHON!に参加しましたので、そこで得た知見などを全て共有します。
1 KUMEKATHON!とは
2024年6月14日〜20日で登録を受け付けている、ウクライナで開催されているグローバルハッカソンです。
Kumeka Teamが開催しています。
2 参加したきっかけは
私は、このSolanaの投稿で知ることになりました。
頭の片隅に、残ってはいたものの、当初は参加する予定がありませんでした。
ただ、Solanaに慣れてきたので、新しいプロジェクトに挑戦してみたいと考え、挑戦を決意しました。
3 チーム構成について
当初は一人で参加する予定でした。
エンジニアの方であれば、基本的には一人で完結することができるためです。
ただ、真剣にプロジェクトとして考えた場合は、デザイン性が重要であると考え、同じ会社のyuhitsuroさんをお誘いしました。
4 駆け出しエンジニアさんへのススメ
私が一番おすすめしたい人は駆け出しエンジニアさん、もしくはエンジニアを目指して勉強中の方です。
その理由を見ていきます。
1 プロジェクトを完結できる
自身で一つのプロジェクトを作る経験は非常に大切です。
作ることによって、流れが理解できますし、どんなエラーが発生するのかの感覚が掴めるためです
そのため、まずは作ることが大事とよく言われます。
ただ、これは私の場合ですが、目的もなく何かを作るモチベーションがなかなか湧きません。
大事だと頭ではわかっているのですが、なかなか手につきません。
一方、ハッカソンであれば、期限が定まっており、入賞すれば賞金も得ることができます。
モチベーションが上がるため、一つのプロジェクトを完成まで持っていきやすいと思います。
2 普段触っていない技術を触ることができる
普段会社などで触っている言語やサービスはどうしても限られてくると思います。
一方、ハッカソンであれば、自分が使ってみたい技術や言語を使用することができます
例えば、今回であれば、私は初めてCloud Translation APIを使いました。
実際に使ったことで、次からは業務などでも使う自信がつきました。
このように、普段使わないサービスを習得でき、エンジニアとしてレベルアップできるのは大きなメリットであると思います。
3 AIのすごさを活用できる
一番お伝えしたいのはこちらです。
私は約10日間で「Solana Tips」というサービスを作りました。
デザインやCSSはyuhitsuroさんにお願いしましたが、機能面は全て私が担当しました。
正直これは、1年前などであれば考えられないような量です。
今回私はChatGPTを使ってサービスを作っていきましたが、AIを使えばこんなに早く、いろいろなことができるということを実感しました。
もちろん、普段の業務でも使っていますが、一から全て作っていくことで、そのすごさを肌で感じることができますし、大きな自信につながると感じました。
4 実績が作れる
グローバルハッカソンに出場することで、少なくとも「出場実績」は得ることができます。
もちろん、受賞すれば「受賞実績」まで得ることができます。
出ていない人にとっては、まるですごいことをやったように思われるかもしれません。
例えば、「成瀬は天下を取りに行く」で「M1」に出場する話がありました。
結果は一回戦落ちでしたが、それでも彼女には出場実績ができました。
きっと私には一生できない実績です。
このように、たとえ受賞が叶わなくても、実績として残るのであれば、挑戦する価値があると思っています。
4 どんなことをしたか
1 情報のキャッチ
これは当たり前のことかもしれませんが、情報はとても重要です。
今回のハッカソンはその多くがウクライナ語でした。
ただ、現在は翻訳機が発達しているので、それはできない・読めない理由にはなりません。
Discordの情報も逐一翻訳し、情報を追いました。
2 Discord上での質問
不明な箇所については、Discord上でチームの方に質問を行いました。
とても親切に教えていただき、ありがたかったです。
そして、質問したことで、動画の提出方法が誤っていたことに気づきました。
不明箇所がある場合は、やはり聞いてみるのがとても大事だと思いました。
3 どんな審査員の方がいるか
ハッカソンを行う上で、審査員の方がどういう方かを知ることは非常に重要です。
これは以前、私が審査員視点から見た記事でも触れさせていただいています。
その人が何を大切にしているのか(例えば、技術なのか、ビジネスなのか、真新しさなのかなど)によって、何を評価するかが変わってくるからです。
そのため、Xの発信などをもとに、どういう方たちなのかを確認し、どの部分の発表に重きを置くかを考えていきました。
4 ウクライナ語の練習
今回のハッカソンに参加するのを決めた際、ウクライナ語を練習しようと決めました。
私は、いかにして審査員の方々を驚かせるかを考えてきました。
そして、日本人がいきなり流暢にウクライナ語を話してきたらびっくりするだろうと思い、流暢に話せるように練習しました。
かなり頑張って話しているので、良かったら聞いてみてください。
5 新しい技術の導入について
今回は、なるべく新しい技術を使うことを念頭に置きました。
これは、私が新しい技術が好きということもありますが、上と同じ理由で、審査員の方を驚かせたかったからです。
新しい技術であれば、使える方も多くなく、ハッカソンでも目立つことができると考えました。
今回私が使ったのはMetaplexのCore NFTとPYUSDです。
調べたところによると、Core NFTは2024年の4月頭、PYUSDは2024年の5月末に登場しましたです。(このハッカソンは2024年6月です。)
なるべく目立つために、このような新しい技術を導入していきました。
6 洗練されたデザインについて
デザインについても、とてもこだわりました。
といっても、それは信頼するデザイナーさんにお任せしました。
プロジェクトの印象がグッとよくなり、かつそれは自分では難しいと考えたため、デザイナーさんと組むことにしました。
7 コンセプトについて
コンセプトについても、机上の空論になっていないかなどはしっかりと考えました。
自分たちが作りたいサービスではなく、実際にたくさんの方に使われ、世の中を便利にするサービスにしたいと思いました。
ここは、Yuhitsuroさんが行ってくれました。
実際に自分たちが作ろうとしているサービスのフィードバックを知人からもらい、本当に使われるサービスかをブラッシュアップしていきました。
8 認知度拡大について
自分たちが作ったものが埋もれてしまわないように、発信することも心がけました。
どうしても出場プロジェクトが多い場合は、まずは知ってもらう、見てもらうという土俵に上がることが重要だと考えています。
そのため、日々私とYuhitsuroさんで発信を行いました。
また、Superteam Japan のLeadの大木さんにご協力いただき、Xのスペースを行うことで、認知度拡大に努めました。
5 全体的な感想について
1 チーム人数について
私たちのチームはエンジニアとデザイナーの2人でした。
これがとても良かったです。
お互いの領域が被っていないので、自分のやるべきことのみに集中することができました。
自分の感覚では、エンジニアさんは一人であっても、ある程度の部分は作り込めるのではと感じました。
2 CSSのできるデザイナーさんは強い
今回、とても助かったのは、YuhitsuroさんがCSSまでできることでした。
そのため、私は機能を作り、フロントエンドは割と雑に作りました。
そのフロントエンドをYuhitsuroさんが綺麗にしてくれました。
機能に集中することができるということは、気持ち的に非常に楽でした。
もし、これを読まれている方がエンジニアさんではない場合も、デザイン・CSSに特化すれば、とても貴重な存在になるのではと思いました。
3 Superteam Japanの皆さんが応援してくれた
今回、Superteam Japanの皆さんが応援してくれたことは、大きな力になりました。
スペースを一緒にやってくださった大木さんはもちろん、多くの方がXでのリツイートやコメントで応援してくださりました。
今回、埋もれないように、目立っていくにはどうしたら良いのだろうというのが一つのテーマだったので、非常に助かりました。
また、MetaplexのCore NFTを使ったのも、256haxさんからアドバイスをいただいたためです。
このような支援は、出場者にとって、大きな支えになると実感しました。
4 グローバルハッカソンを肌感で感じられた
どうしても、グローバルハッカソンというと敷居が高く感じてしまいます。
しかし、実際にやってみて、そんなに怖がる必要はないと思いました。
Kumekaチームの皆さんはとても親切でした。
そして、日本でもAKINDOさんをはじめ、多くのハッカソンが行われ、切磋琢磨しているので、日本のハッカソンも十分すごいと感じました。
そのため、日本のハッカソンに参加するのもグローバルハッカソンに参加するのも、実は大きな違いはあまりないのではないかと感じました。
そのため、日本のハッカソンに出るのでも良いとは思いますが、いきなりグローバルハッカソンに参加するのでも良いのではと思いました。
少なくと私は、今後もグローバルハッカソンに出たいと思います。
6 最後に(Solanaのハッカソンにチャレンジしましょう)
今回参加して、Solanaのハッカソンはとてもチャンスがありそうだと思いました。
おそらくですが、日本人のチームは私たちだけです。
Ethereum系の場合はこうはいかないと思います。
つまり、母数の関係からその分Solanaのハッカソンはチャンスがあるのではと思っています。
これは、私の感覚でしかありませんが、エンジニア歴1年、Solana歴3ヶ月程度くらいであれば、十分受賞は狙えると思っています。
もちろん、そのためにできることは全部やる必要があります。
とはいっても、この時点で結果は出ていないので、私が全く受賞しないこともありえます、笑
ただ、少なくとも全力は尽くしました。
結果がどうあろうとそれを受け止めて、さらに次に繋げていきたいと思います。
最後に、もしこのプロジェクトがいいなと思っていただけましたら、こちらから、「like」「follow」をしていただけますと、非常に嬉しいです。
全体の数が多くない分、皆さんの一票が本当に大きな力になります。
良かったら、「Solana Tips」を応援していただけると嬉しいです。
最後までありがとうございました。