【完全保存版】Sygmaを使って、EVMからSubstrateにトークンを送付してみよう!
0 はじめに
今回は「Sygma」を用いて、EVM系のGoerliからSubstrate系のRococo Phalaにトークンを送付します。
![](https://assets.st-note.com/img/1688679508132-0rYjUaIlOW.png?width=1200)
1 実際にやってみよう
こちらのやり方は、下の記事とほぼ同じです。
異なるのは、どのフォルダで実行するかの第4節の部分だけです。
cd examples/evm-to-substrate-fungible-transfer/
yarn run transfer
![](https://assets.st-note.com/img/1688618352335-U2Y60JyKrP.png?width=1200)
2 コードを読んでみよう
実は、コードもEVM(Goerli)からEVM(Sepolia)への送付の際とほとんど同じです。
これはプロトコルが異なるにも関わらず、その違いを意識せずに行うことができ、面白いと思いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1688619207610-tjv88tP5mg.png?width=1200)
違いは、こちらの「チェーンID」や「送付先アドレス」、「リソースID」くらいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1688619310808-dnSav1nd7N.png?width=1200)
なお、下にあるように、「5CD…1Vt」はRococo-Phara上では、「3zm…2z8」と表されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1688629103059-BStA0vU0mR.png?width=1200)
「リソースID」はどのトークンを送るかによって代わり、今回の場合は、こちらになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1688619507306-nLHUMUkVA8.png?width=1200)
3 処理の流れを確認しよう(EVM側)
まず、今回やりたいのは、このような流れです。
![](https://assets.st-note.com/img/1688630039957-gyxzNq4lf4.png?width=1200)
とはいえ、Goerli側はEVM→EVMの流れと同じなので、詳細は省略します。
![](https://assets.st-note.com/img/1688619963943-rzSSg0eVph.png?width=1200)
4 処理の流れを確認しよう(Substrate側)
1 polkadot.jsでローカル環境を立ち上げよう
今回、Substrateの送り先の「Phala」のテストネットは現時点ではエクスプローラーがないようですので、ローカルで設定する必要があります。
まずは、polkadot.jsのエクスプローラーにアクセスします。
現在、私はAstarにつながっています。
下の矢印を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1688620645157-giDCzIkIKg.png?width=1200)
「開発環境」に進み、「カスタムエンドポイント」でphalaのテストネットのエンドポイントを設定します。
wss://subbridge-test.phala.network/rhala/ws
できましたら、Switchで反映させます。
![](https://assets.st-note.com/img/1688620802471-t51ePYaoYX.png?width=1200)
接続の初期化には少し時間がかかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1688620967684-3JauBRedDv.png?width=1200)
2 チェーンの状態を確認しよう
繋がりましたら、チェーン状態を確認しましょう。
「ディベロッパー」から「チェーン状態」
![](https://assets.st-note.com/img/1688624773257-MQW56myGmH.png?width=1200)
「選択されたステートクエリー」を「system」にし、「Option」にアドレスを入れます。
その上で、「+」を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1688624820805-vKrjMKROlf.png?width=1200)
すると、下のようになりました。
「free」は使用可能な残高を表しているので、ここに数値が出ていれば、うまくつながっていることがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1688624860398-7czzpSCNFR.png?width=1200)
3 エクスプローラーを確認しよう
では、実際の流れを見てみましょう。
「Network」から「エクスプローラー」を開きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1688627926882-pf0qM0HAwM.png?width=1200)
4 処理を確認しよう
では、処理を実行します。
第1章の流れに沿って、次のように、処理を行います。
![](https://assets.st-note.com/img/1688627959221-7xenle7xcK.png?width=1200)
少し待つと、下のように、イベントをキャッチしました。
ここでは「346,629」というブロックで処理が行われているようです。
下のブロックを選択してみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1688629697883-IPlaljFFor.png?width=1200)
このように、「436H4…」から引き出されていることがわかります。
この部分は推測です
「436H4…」が5トークンを引き出し、「436H4…」が送付先に送っているのではと考えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1688629175317-0JyEEJUZVb.png?width=1200)
続いて、下のように「Deposit」が行われています。
「3zm…」は送付先として指定していたアドレスです。
このようにして、送付先に送られていることが確認できました。
![](https://assets.st-note.com/img/1688629181191-M0Etuxpzrf.png?width=1200)
今回は以上です。
ぜひ、手を動かしながらやってみてください。
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