【保存版】Parachain Slots Auction・Candle Auctionの概要や違いを見てみましょう。
皆さん、「Crowdloan」についてご存じでしょうか。PLO(Parachain Lease Offering)の一つです。
今回は「Crowdloan」の説明の前段階として、PLOのもう一つである「Parachain Slots Auction」について紹介していきたいと思います。
⓪ そもそもParachainって?
下はPolkadotのHPから持ってきたものです。Polkadotには2つのチェーンがあります。
①Relay Chain
②Parachain
この図の中では、大きな円がRelay Chain、そこにくっついている8つのチェーンがParachainなのですね。
① なんでParachain slotがオークションにかけられるの?
そもそも「Parachain slot」ってなんでしょう?
「slot」は日本語では「溝、枠」などの意味になります。
つまり、Parachainの枠を求めてオークションが行われるのですね。(別の記事で触れますが、実際にはParachainの枠を使える期間がオークションにかけられます。)
確かに、上の図を見ると、Parachainって有限ですね。
ちなみに、公式HPには次のように書かれています。
The goal is to eventually have 100 parachain slots available on Polkadot (these will be split between parachains and the parathread pool).
最終的には100のParachain slotが目標のようですね。どちらにしろ、有限であることがわかります。
② どんな形式のオークションなの?
ここで行われるオークションは「Candle auction」に少し修正を加えた物になります。
直訳すると、「ろうそくオークション」となりますが、まず、これはどんなオークションなのでしょう?
③ Candle(ろうそく) auction とは?
Candle auctionとは、いつオークションが終わるのかがわからない(ランダムに決まる)オークションです。
その名の通り、ろうそくの火が消えた瞬間にオークションが終了し、その時点で最高額の入札者が勝つ仕組みです。
16世紀に船のオークションを行う際に用いられたのがその由来のようです。
現在、オンラインでCandle auctionが行われる場合には、ランダムな数値をもとにオークションの終了を決めるようです。
④ Parachain Slots Auctionにおける、Candle auctionとの違いは?
Parachain Slots AuctionのCandle auctionとの違いは「いつ終わったかが後から(遡及的に)決まる」オークションということです。
ということは、遅い時期にオークションに入札額を入れた場合、それが無効になってしまう可能性が高くなります。
だからこそ、このオークションは「いつ入札したのか」が重要になってくるオークションなのですね。
いかがでしたでしょうか。詳細は、PolkadotやPlasm Networkの公式HPを見てみてください。英語の記事ですが、とても読み応えがあると思います。
では、本日は以上とさせていただきます。最後までお読みいただきましてありがとうございました。