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QUIC(Quick UDP Internet Connections)について学ぼう!

1 はじめに

QUIC(Quick UDP Internet Connections)は、Googleによって開発された新しい通信プロトコルで、従来のTCP(Transmission Control Protocol)に代わるものです。

QUICは主に以下の特徴を持っています。

https://developers-jp.googleblog.com/2015/05/google-quic.html

2 QUICの特徴

1 UDPベース

QUICはUDP(User Datagram Protocol)を基盤としており、これにより迅速な接続確立が可能です。

UDPはTCPよりも軽量であるため、接続のセットアップが速くなります。

2 コネクションの再利用

QUICはセッションレジュメ機能を持ち、同じセッション内で複数の接続を効率的に管理できます。

これにより、再接続時の遅延が最小化されます。

セッションレジュメ機能とは、接続が切断された後でも以前のセッションの状態を再利用して、新しい接続を迅速に再確立する機能です。

3 暗号化の標準装備

QUICはデフォルトで暗号化されており、TLS(Transport Layer Security)を使用します。

これにより、データの安全性が確保されます。

4 ヘッドオブラインブロッキングの回避

QUICはパケットの順序を保証しないため、TCPのようなヘッドオブラインブロッキング(HOL Blocking)問題が発生しません。

https://www.itaccess.co.jp/service/adv/column/http%E3%82%92%E6%82%A9%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%81%9Fhead-of-line-blocking%E5%95%8F%E9%A1%8C/

これにより、通信の遅延が減少します。

5 高速なハンドシェイク

QUICは1ラウンドトリップ(1-RTT)ハンドシェイクを採用しており、初回接続時の遅延を大幅に短縮します。

https://wa3.i-3-i.info/word111156.html

再接続時には0ラウンドトリップ(0-RTT)ハンドシェイクも可能です。

3 QUICの利点

1 高速化

接続の確立が速く、データ転送が迅速です。

これにより、ウェブページの読み込みやストリーミングサービスの開始が迅速になります。

2 セキュリティ

デフォルトで暗号化されているため、データのプライバシーと整合性が保たれます。

3 信頼性

パケットの再送や誤り訂正が効率的に行われるため、通信の信頼性が向上します。

4 モバイル対応

モバイルネットワークでの接続切り替え(例えば、Wi-Fiからモバイルデータへの切り替え)時にもセッションが維持されるため、途切れのない通信が可能です。

4 QUICの用途

1 ウェブブラウジング

Google Chromeや他のブラウザでQUICを使用すると、ウェブページの読み込み速度が向上します。

2 ストリーミングサービス

YouTubeなどの動画ストリーミングサービスでは、バッファリングが少なくなり、スムーズな視聴が可能です。

3 リアルタイム通信

オンラインゲームやビデオ会議など、低遅延が求められるリアルタイム通信に適しています。

5 最後に

QUICは新しいプロトコルであり、今後も改善と普及が進むことが期待されています。

特に、インターネット上の多くのアプリケーションがQUICを採用することで、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待されます。

サポートをしていただけたらすごく嬉しいです😄 いただけたサポートを励みに、これからもコツコツ頑張っていきます😊