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0% 宇宙にできた、最初のバー。

飲まなくても酔える、六本木の真ん中に広がる宇宙空間に行ってきた。

強烈なほどにコンセプトを体現し、大人の心をときめかせるノンアルバー。一度足を踏み入れたら五感をくすぐる空間が、7月16日、六本木の真ん中にオープンする。

入口は大きなガラス張りの扉で、道ゆく人も中の様子を窺い知ることができる。メタルや金属を基調としたテーブル、床、光を歪曲して映し出す壁、宇宙を彷彿とさせる青白いネオンの光に、近未来的な異世界の雰囲気が漂っていた。

店員さんは多国籍な美男美女で、地球から宇宙に移住してきたという。美しい面立ちでさらりと話すから、本当にそうなのかもしれないと錯覚を起こしてしまう(今思えば飲む前から酔わされていた)。

メニューも多種多様だ。中でも面白かったのは、デジタルデトックスというメニューだ。現代に忙殺される地球人はオーダーしてみてもいいのかも。

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肝心のドリンクは、見て美しく、仕掛けが楽しく、味わいも豊かで美味しい。ノンアル&ビーガンメニューなので、罪悪感も少ない。個人的に一押しなのは、こちらのアイスランドバブルだ。ぷるぷるしてて、可愛すぎた。

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また、バーカウンターの後ろには解像度の低い大きな鏡のような装飾があり、そこに映し出される自分の姿は、酔った時にぼやけた視界のようで「飲まなくても酔える」コンセプトを強めていた。その他にも、五感をくすぐる仕掛けが沢山隠されていた。あっと驚かされる仕掛けの数々は、ぜひ一度、足を運んで感じ取って欲しい。トイレにすら、地球に引き戻させない工夫が潜んでいたのはこれまたびっくり。

最後に、代表の小橋賢児さんと山本麻友美さんに店内を案内頂き、お店に込めた想いを伺った。理想の未来像を描く姿、気さくな人柄に、とてもわくわくさせられた。

店名の0%に込めた意味は、アルコール0%のドリンクということだけでなく、心を“0(ゼロ)”にできる場所という想いもある。人の心を元気にするには、マイナスをプラスにするだけではなく、マイナスを元の位置=ゼロにすることでも達成される。「元気」とは、気が元(の位置)に戻ると書くから、それだけで人は元気になれるし、そんな場所にしていきたい。(意訳含む)

バーを後にすると、新鮮で強烈な体験の連続に、心地よい疲労感と言葉にならない感覚だけが残って、不思議と足取りはとても軽かった。

これが、小橋さん山本さんの思い描く、0%の世界なのかもしれない。

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