努力は必ず報われる とは限らない
先日 水泳の池江璃花子さんが白血病の闘病から復活しオリンピック出場を決めた。
すばらしいことであり、彼女の並外れた精神力と努力を尊敬する。しかし巷にあふれる「努力すれば必ず願いは叶う」というトーンに違和感を強く感じる。
努力は必ず報われる とは限らない
今回の大会で負けてしまった他の選手たちは決して努力していないわけではない。死ぬほど苦しみ努力し大会に臨んでいる。しかしそれでもその努力は報われなかった。
池江さんというたぐいまれな才能を持った人が、誰にも負けないほどの努力を積み重ねて初めてこのような結果を得ることができたのであって、誰でも努力すれば必ず(結果として)報われるわけではない。
当然ながら池江さんの努力や結果を批判するつもりは全くない。彼女のたぐいまれな才能、不屈の精神、努力、そして結果、それらは素晴らしい。
強調したいのは、
努力すれば願いが叶う。
努力すれば報われる。
そういう結果を最重要視する考え方はやめた方がいい、と言うことである。
世の中の多くの人は努力しても結果が伴わない。大切なのは結果を重視せず今自分ができることを精一杯努力することである。
努力については以下の言葉の方が私は好きだし、多くの人にとってはプラスになると思う。1)はベートーヴェンの言葉らしい。2)は不明。
1)努力した者が成功するとは限らない。しかし成功した者は必ず努力している。
2)努力は必ず報われるとは限らない。ただし、努力した事実と経験は消えない。