20210818
3年前の8月18日に3時間くらいで書いたメロディ無しの歌詞
いやぁ若いなあ3年前でも
パクるんじゃなくて誰かこのままこれを曲にしてください
◆初夏(仮)
ロープが見つかんなかったから
薬を大量に飲んだ
あとで聞いたら致死量だってさ
そんなんはどうでもいい
愛を受け取れなかったね
愛し方がわからなかった
奇声を腕に刻んで
涙を枕に刻んだ
遠くから聞こえるサイレン
また失敗しちまった
あとで聞いたらサツも来たって
そんなんはどうでもいい
愛って何だったんだろう
愛なんてどこにもないよ
記憶を脳に刻んで
理屈も脳に刻んだ
担架から見上げた空がやけに青くて
こりゃ薬のせいだなと片付けた
私がいなくなった世界は
よくある歌詞に出てくる
何も変わりゃしない
ただ寂しかったのは
ずっと1人だったこと
なぁみんなそうだろ?
活性炭をなんとなく飲み干して
機械や針を体につけられた
私がいなくなった世界を
よく想像して泣くけど
こりゃ自己愛だな
ただ悲しかったのは
憎悪しかなかったこと
なぁみんなそうだろ?
希望も見つかんなかったから
嘘を大量に飲んだ
あとで聞いたら幻だってさ
そんなんはどうでもいい
愛とか胡散臭すぎて
愛とか永遠とか人間とか
なんで生きてんだろ
なんで生きてんだろ
◆救済(仮)
200いくらで手に入る魔法は
現実をぼかすのに容易だった
引っかけて反動つけて笑える
時には死ぬ理由にも役立つ
いずれ規制かかんだろと踏み
臓器も活気も命短し
引っかけて反動つけて踊れる
時には名作だって生める
何でもいいから縋りたい
金でも男でも薬でも
何でもいいから縋りたい
地位でも物でもヤニでもな
情緒なんて微塵もないから
赤ら顔でどこでもうろつく
優先席でゲロ吐いたって
道路で倒れてたって知らん
何でもいいから縋りたい
もう末期も近いんだろな
何でもいいから縋りたい
もう飽きてんのもわかってる
面接前に飲んどきゃよかった
ベラベラ喋る社会の機械
ヘパリーゼウコンキャベジン
呆れた顔を見るのも慣れた
あいつの言葉は忘れてよかった
なのにあいつを言葉で殺した
レバミピドタケキャブビオスリー
疲れた顔を見るのも慣れた
何でもいいから縋りたい
人間はそうできてるらしい
何でもいいから縋りたい
死ぬことにすら縋りたい
◆逆走(仮)
途中、葬儀場があって
黒い服が粛々と
途中、神社があって
そこに神はいたのか
薄暗い雨の朝
無理矢理聞いた曲
表情筋を伸ばし
秋のはじまり
途中、高架下があって
辺りは一層暗くなる
途中、横断歩道があって
そこで何を渡ったのか
薄黒い壁一面
無理矢理着た服
背筋を伸ばし
精神の終わり
「ある朝、同じビルでボヤがあってさ、出社後の上司がこう言った、『こんな会社全部燃えちまえばいい』。
そうだなお前も燃えちまえば良かったな、横行する悪口と仮面被った社員全員、燃えちまえば良かったな。
挨拶しねえ同期の事務、投げ渡された書類、苦笑いに冷たい視線、この際キレといた上司、セクハラ社長、噂話。
『モンスターズクラブ』って映画があってさ、社会に復讐するために主人公が爆弾送りつけるんだよ、何度したかな、あの会社に大型爆弾送りつける妄想。」
途中、若気があって
眩しかった日々
途中、切磋琢磨して
そこに意味はあったのか
暖かい春の桜
勇気をくれた曲
何も言わずとも
話のはじまり
途中、色彩があって
煌めく光の渦
途中、急な坂があって
そこで何を越えたのか
憧憬の連続で
纏った細い服
猫背の私に
怠惰の終わり
あの頃に戻れたら
あの頃に戻れたら
あの頃に戻れたら
いつだって
◆忘却(仮)
言葉がない世界にいた
喋んのとか苦手だった
無言で表す圧ほど
絶句するものはなかった
表情で全てを汲み取り
仕草で全てを察して
言葉など要らずとも
空気は時を経て変わる
しかし言葉を手に入れた
言葉で笑んでなぶられた
そんで今も垂れ流してる
これは鮮血みたいだ
滴る血痕を踏む人は言う
正論ばかりで疲れると
じゃあお前はなにで生きてんだ
お前の正義と私の正義
お前が「君」を「きみ」と表記しても
お前が「人」を「奴」と表記しても
お前が「友達」を「知り合い」と表記しても
お前が「俺」を「ぼく」と表記しても
私はそれを忘れていく
何もかもを忘れていく
一切合切忘れていく
忘れた方が得なんだ
お前が日本語を使わなくなっても
お前が愛に満ちた歌詞を書こうとも
お前が全ての言葉を失おうとも
お前がまた私を生かそうとも
私はそれを忘れていく
何もかもを忘れていく
一瞬ですら忘れていく
脳が萎縮したみたいに
言葉は全部忘れよう
景色も顔も忘れよう
匂いも明暗も忘れよう
忘れた方が得なんだ
五感を全部忘れよう
ほんとは全部覚えてる
何もかもを覚えてる
お前の言動何もかも
◆実写(仮)
暗い空に電飾を飾って
満点の星にしよう
流星群は見れるかな
月も燦燦と輝いて眩しい
寂しい気持ちに灯りをつけて
なんとか今をやり過ごそう
光は友達になって夜
良い夢見られたらいいのに
メリーゴーランドが瞬く
沢山あるから大丈夫だよ
あの頃の記憶は今しがた
永遠の夢となって現れる
六畳の部屋に幻想をと
畜光にすら頼った
形見の匂いに涙して
月はまだ微笑んでいる
悲しい気持ちに灯りをつけて
なんとか生き凌いできた
光は白昼夢をも見せる
良い今はずっと見れない
メリーゴーランドは回る
沢山の日々を背負って
あの頃の記憶を破り捨てて
永遠の夢を見たい
この幻想をみているうちに
しあわせなうちに死にたいな
この幻想をみていればずっと
しあわせは絶対になくさない
自分だけの世界に囲まれ
汚濁とは縁を切ろう
もう何も見たくないから
何もかも遮光して
暗い空に唾を吐いて
止まない雨を降らそう
もう何も見たくないから
命も何も遮断して