【新型コロナ感染拡大】中国の不透明性に対するドイツの反応
2019年12月、中国の武漢市で最初の感染が確認された新型肺炎コロナウイルスコロナウイルス。この時はまだ原因不明のウイルス性肺炎として発表された。
コロナウイルスの世界的拡散により、中国での対応、ウイルスの感染経路に関する不透明性が世界中のあらゆる国から批判の目で見られています。そんな中、先日中国はオーストラリアによる新型コロナウイルスのパンデミックに対する世界的な対応の独立調査を拒否しました。
ドイツの反応 メルケル首相が望むこと
不審の目が向けられる中で、経済協力開発相のミューラー氏が北京に対し完全なる透明性を求めました。これが連邦政府での話し合いの結果なのかという質問に対し、メルケル首相は話し合った内容には含まれないとしつつも、ベルリンで行われた記者会見で次のような意見を述べました。
"Ich glaube, je transparenter China die Entstehungsgeschichte dieses Virus deutlich macht, umso besser ist das für uns alle auf der ganzen Welt, um daraus lernen zu können"
”中国の透明性が高ければ高いほど、このウイルスの発症元が明確になればなるほど、世界中の私たち全員がこのウイルスから学ぶことができるようになると思います。”
アメリカのトランプ大統領の訴える不信感に続き、フランスやイギリスの批判的な目、そしてドイツのメルケル首相までも透明性を望む状況になっています。
メルケル首相が重要視する感染連鎖の追跡
ドイツ首相、メルケル氏は現在の状況を打破するためには感染がどのように広がっているのかを正確に追跡し、把握することが必要だと記者会見で述べています。
このためには感染者の接触者を特定し隔離することが含まれ、正確な追跡には公衆衛生業の強化が必要だと言います。連邦と各州により3月25日には、人口2万人に対して5名の保健チームが置かれる対策を取ることを決定しました。連邦保険省によって支援される、105チームにこの対策のためのコーチングが行われています。
まとめ
ドイツのメルケル首相は中国の透明性を求める反応を示しました。
まだ完全なる追跡が出来ていない状況の中、感染経路の特定が今後収束に向かう鍵と考えられています。再発防止やワクチン開発の手助けとしては最初に感染が確認された中国武漢市での感染元が明らかになることも各国から求められて当然かもしれません。
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