KeynoteスライドデザインからApple UIの少し先が見える!? 〜WWDC2018 現地初日フォトレポート 19 Takamasa Matsumoto 2018年6月5日 15:37 hey@WWDC2018! 初日は早朝から並んで、時差ボケもまだ残っているせいか、時間感覚がよく分からなくなってきているなか、初日のフォトレポートをお送りします。 さて、前日は興奮気味であまり寝れなかったので、思い切って朝4時からUberに乗って言ってみると既に数百人程度の行列が。並び初めて少しすると、急に会場の方から「ヒャッホー!! フゥウェーイィ!! イェァース!! ※◎♪△\(^o^)/」と何やらテンション高めの声が((((;゚Д゚)))) 何事かと思いきやAppleのスタッフが次々と走りながら現れて、列に並んでいる人全員にハイタッチ! 早朝なのにもの凄いハイテンション!! 並んでいた半分ぐらいの開発者は引いていたもよう。列は3列になっていて、来年のWWDCでスタッフとふれあいたい方は外側の列を、やだなにそれこわいという方は真ん中の列にひっそりと並ぶと良いです。(写真からその勢いは十分感じていただけるかと。 日も出てきて開場も近づいてきたところ、並びはじめはぼっちでしたが、待っているうちに色々な方々とつながることもできました。みんな同じ目的を共有しているおかげか、とってもフレンドリー! 5時間ほど待って9時頃にようやく会場へ入場! ここでもハイテンションのスタッフが次々とハイタッチでお出迎え🙌 入場前にモーニングのサービス。デニッシュとスタバのコーヒーをいただきました。スタッフのおばちゃんがすごいオーラで配っていたのでみんな恐れをなして残さず食べていました。(と想像。 いざ、会場に入るとスクリーン一面にアプリアイコンのグラフィックが。これだけでも開発者が主役であるというメッセージがとても伝わります。日本のアプリアイコンもいくつかあって健闘しておりました。 隣同士になった人とも軽く会話しながら待ちつつ、いよいよKeynote開始。オープニングのムービーが流れた後についにクックさん登場! 会場は一気に大盛り上がり! となりのイギリスからやって来たという、おとなしそうな青年も急に「フォーーーーーー!! フゥッ!」とボルテージが最高潮に🤘 今回のメッセージで一番印象的だった「Everyone Can Code」。コードを書くことが個人の機会や世の中にとっても良くなるという、Appleのビジョンとそれを実現しようとしている姿勢からその思いがとても良く伝わる言葉。 Keynoteのスライドデザインはこれまでグラフなどを使ったものもありましたが、今回からAppleのコーポレートフォントであるSanFranciscoを使ったボールドで力強いタイポグラフィをメインにしていました。iOSのUIでも使われているもので、今回はプレゼンテーション全体にも適用しており、今後はこの印象に合わせてさらにボールドなタイポグラフィを基調とした、シンプルながらも力強いデザインになっていくのではないかと思います。 iBooksを刷新したApple BooksのUI。現実世界を模したスキュアーモーフィックデザインが復活。その分、他の要素はタイポグラフィを基調にシンプルさを保ちつつ、サンセリフ体によって相互にバランスのとれたエレガントなUIデザインになっています。参照:https://www.apple.com/apple-events/june-2018/ 遠くからの写真だと分かりづらいですが、macOSのアイコンデザインはiOSと違ってフラットなシャドウではなく、macOSらしい少し立体的に見える複雑な角度のシャドウがつけられています。フェデリギさんもkeynoteできっぱりと言っていましたがmacOSとiOSを統合する気はまったくないそう。なのでUIデザインも袂を分かち続けたままになりそうです。参照:https://www.apple.com/apple-events/june-2018/ MeMojiを発表するフェデリギさん。随所に散りばめるジョークは今回も健在。 約2時間のKeynoteがあっという間に終了。今年はモバイル・デスクトップ・ウォッチ・TVと、全OSアップデートということで、あまり大きな変更や山場も無く淡々とした印象でした。個人的には今回のWWDCグラフィックからインターフェイスの刷新を期待しておりましたが、今回は小粒ながらもピンポイントで気の利いた感じのアップデートがメインとなっておりました。 早朝から並んでようやく一段落。昨日に引き続き、みなさんピクニック気分でランチ。 サンノゼの強い日差しをものともせずにコーディングに勤しむエンジニア。まぶしくないのか、いったいどんな視力をしているのか謎です。 会場にはさすらい風のおばあちゃんエンジニアも。ひとたびMacを開けばそこは自分の世界。会場の雰囲気を楽しみつつ、みんな思い思いのところに座ったり寝転がったりしてコーディングしていて自由で楽しそうな雰囲気でした。 ARゲームの体験エリア。ここでもスタッフは相変わらずのテンションを発揮中。ARテーブルには何も無いというのが傍からみるとなんともシュールな雰囲気。VRやMRなども同じですが、当事者以外にも雰囲気が分かったりするような、ブレークスルーする仕組みがないと一般的な層まで浸透するには今の所ハードルが高い印象。 ランチと休憩を終えてお次は今回の発表をより開発者向けにした「Platform states of union」へ。半分くらいは技術的な話でポカーンという感じでしたが、自社サービスの改善やアイデアにつなげられそうな発見も結構ありました。一番良かったものは「Security Code Autofill」というものでSMS認証時やパスワード入力をiCloudキーチェーンをマスターにして自動入力できるというもの。地味ながもユーザー体験を確実により良くできるので早めに取り入れてみたいところ。 そして、最後のセッションは「Apple Design Award」毎年優れた開発者・アプリに送られるアワード。それぞれのアプリの紹介もストーリーテリングのようになっていて、アプリの魅力がとても伝わるようになっていました。 アワードの中で、個人的にお気に入りだったのはBANDIMALという子供向けの音楽作成アプリ。ルールが分からなくても、音楽をつくったことが無くても、だれでも直感的に楽しくつくれるようになっているところが評価されたとのこと。特に音楽に合わせた動く動物が子供心をガッチリつかむ感じで良い。 これにて初日のセッションは終了。明日はXcodeを使ったプロトタイピング的なものや、InAppPurchaceなどデザイナーにとっても発見がありそうなので、そのあたりからレポートをお送りしたいと思います! いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #heydays #wwdc2018 19