タスク管理とは何か

タスク管理という言葉は「スポーツ」くらいに意味が広いものです。

スポーツに個人競技や団体競技、球技やレースなどがあるように、タスク管理にも様々な考え方や種類があります。
(厄介なのはタスク管理という「れっきとした体系」が存在しないことですが。。。)

今回は「いくつかの切り口」から攻めてみることで、タスク管理の言わば多様性というものを明らかにしてみます。

このようなネタは直接役に立つものではありませんが、ふわふわとした「タスク管理」なるものを掴むヒントになれば幸いです。

タスクとは。タスク管理とは。

タスクとは「やること」です。

それ以上でもそれ以下でもありません。
今日の買い物で卵と牛乳を買うのもタスクですし、「転職したいから色々調べてみよう」も「虫が出たから駆除しよう」もタスクです。

ではタスク管理とは何でしょうか。その名の通り、タスクを管理することです。

タスクはたくさんあるので頭の中だけでは処理できません。
また締切がついていたり、Aが終わってからBをしなさいといった依存がついていることもあります。こういったことを考えながら上手くやりくりするのも、やはり頭の中だけでは難しいでしょう。だから管理をします。

管理とは(乱暴に言えば)目に見える形で外に出し、外に出したものを見て状況を把握する・更新することと言えます。外に出して操作するための何らかの手段(ツール)が必要で、タスク管理ツールと言ったりします。

MUSTとWANT

タスクの性質は大まかにMUSTとWANTに分けられます。

MUSTとは「やらなければならないこと」です。

MUSTなタスクは、締切までに確実に対応する必要があります。「あれもこれもそれも~」とか「いついつまでにあれを~」と忙しくなりがちで、(タスク管理ツールでばっちり管理できたとしても)しんどくなりがちです。

一方、WANTとは「やりたいこと」です。

WANTなタスクは、別にやらなくてもいいのですが、抽象的であったり数が多かったりするので、管理しないと何も進みません。

MUSTとWANT、どちらがやりやすいかは人それぞれです。私は全部自分で制御してのんびりやりたいのでWANTが好きですかね。MUSTなタスクはできるだけ抱えないようにしています(後述の盤外戦)。

忘迷怠と熱夢集

タスク管理の目的は大まかに二つあります。

忘迷怠とは忘れないこと、迷わないこと、怠けないこと。つまり忘れたくないから、迷いたくないから、怠けたくないから管理します。TODOリストを書いて目立つ場所に張っておいたり、スケジューラーやリマインダーを設定したりするのはこれです。

もうひとつ、熱夢集があります。これは熱中、夢中、集中の略です。ビジョンやゴールを定めてから必要な行動をブレイクダウンしたり、「今日はこれだけをやる!それ以外はしない!」と大胆に決めて行動したりするのはこれです。

日々快適に過ごしたい人は、忘迷怠を重視して継続と安定を心がけると良いでしょう。日々前進したい人は、細かい管理は置いといて、熱夢集を高めるように行動すると良いでしょう。

3Pモデル(Personal, Partner, Project)

タスク管理と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。大別すると三つあると思っていて、私はそれを3Pという切り口で分類しています。

Personal:
個人タスク管理。自分一人に完結しているのが特徴です。

Project:
プロジェクトタスク管理。仕事で、複数人が絡んでいるのが特徴です。プロジェクト管理として扱われることも多いです。

Partner:
パートナータスク管理。カップルや家族、シェアメイトなど生活単位で完結しているのが特徴です。個人タスク管理みたいに一人ではないですが、プロジェクトタスク管理ほど本格的ではないという、両者の中間的存在とも言えます。(家事など)分担が多いですかね。

タスク管理について調べたり考えたりするときは、3Pのどれであるかを意識すると良いでしょう。

たとえば個人タスク管理を何とかしたいのにプロジェクトタスク管理について調べるのはやりすぎですし、逆にプロジェクトを何とかしたいのに個人タスク管理について調べていても打開はできないでしょう。

タスク管理と盤外戦

そもそもタスク管理は、しないに越したことはありません。

タスク管理しなくてもいいのに管理するのは無駄ですし、タスク管理ではどうしようもない問題(タスクが多すぎる等)もあります。そもそもタスクというものが定まっていないと管理のしようがありません。

そういう意味で、タスク管理する前にも戦いがあります。これを私は盤外戦と呼んでいます。無闇にタスク管理に持ち込むのではなく、まずは盤外戦で「そもそも戦うタスクを減らす」努力をするということです。

私の例を挙げますと、私生活のタスクを無闇に増やさないようにミニマリズムに取り組んでいます。髪は坊主なので散髪もなければ掃除も楽ですし、おしゃれも捨てているので服装も最小限で済みます。また自炊もしないので各種器具・食器・料理・洗浄・ゴミ捨てといったタスクも発生しません。

おわりに

以上、簡単ではありますが、色んな切り口からタスク管理というものを見てみました。

何がタスクで、どういう管理が必要なのかは人それぞれです。タスク管理について取り組む際に、「私の場合はどれに当てはまるだろうか」と自問自答してみると良いでしょう。

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