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#11 本当に苦手なことからはすぐに逃げ出せ!からの有終の美

30歳になる年に勤めていた会社が倒産し、無職となった私。



まずは私が目をつけたのは会計でした。

いつも倒産するのは資金繰り。
お金の流れを把握しなければならない。

更に、普通のサラリーマンは新卒で入社したら簿記の資格を取るらしい。(偏見)

普通のサラリーマンと同じレベルまで教養を高めよう。



分かりやすいほうがいいだろうと、物語風の『会計天国』という本を買い、読みました。

物語は面白かったのですが、会計の内容は半分も理解していませんでした。





ビジネスマンは日経新聞を読んでるらしい。(偏見)

普通のサラリーマンと同じレベルまで教養を高めよう。



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Yahoo! ニュースを読んで、情勢を知った気になりました。



会計の勉強は本を一読して終わりました。

その代わり、マネジメントやマーケティング、経営の本を読み漁りました。






仕事については、ショップ店員より経営側の仕事がしたかった私ですが、経営実績が全く無い私をいきなり雇用する会社なんて皆無でした。

私の職務経歴からは、「倒産で運営会社が次々と変わっても同じ場所で好実績を作り続けたアパレルショップの店長」という強みしか読み取れません。

同じ業界での本社勤務を希望しても、「現場が向いている」と接客・販売を勧められました。



他の職種を望む場合、給料の低下は覚悟しなければなりませんが、私にはそのリスクを取る勇気がありませんでした。



数字に強く、仕組み作りが得意だった私は、相変わらずサービスやおもてなしが苦手でした。

どれだけ接客研修に行き、テクニックを学んで上手くなっても、気持ち的には苦手意識を振り払えませんでした。

長所を伸ばすより短所を埋める精神が世の中に蔓延っていた当時、私は苦手なノリノリなイケイケな接客を6年間磨き続け、やっと普通の人と同じレベルで接客ができるようになりましたが、それだけでした。


苦手でも辛抱強く同じ職種にいた事で、苦手意識が消えないまま、本当に行きたい職種への可能性を自ら狭めていました。



まだキャリアを積んでない方に言いたい。

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