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仕事を頑張ろうと思う気持ち

2022年5月4日(みどりの日)


妻が風邪をひいた。

祝日で子供たちは休みだった。

私は仕事だった。


そんな日に限って、残業で帰るのが遅くなった。

帰ったら妻は布団にいた。

子供たちはリビングでテレビを見ていた。


妻に聞くと、しんどくて夕食を作れなかったらしい。

7歳の息子が、4歳の娘に、覚えたての目玉焼きを作ったらしい。

7歳の息子が、4歳の娘の、髪の毛を洗ってあげたらしい。


既に夜の10時を過ぎていたが、子供たちにお腹が空いているかと聞いたら、「大丈夫」と返ってきた。

娘は、兄の目玉焼きはふわふわで美味しかったと言っていた。

娘は私に、お菓子のドーナツを半分残してくれていた。『パパへ プレゼント』と書かれていた。

いつの間にか生きる力がついていた。


子供たちを寝かしてから、息子の宿題の日記を読んだ。

そこには母の風邪や、家事をこなしたことは書かれていなかったが、

ふと『火垂るの墓』を思い出した。

親がいなくなったら、子はどう生きるんだろう。


劇中の二人で懸命に生きる姿に、ウチの子を重ねた。

兄はウチの子とは離れているが、妹は同い年。


節子は衰弱死した。

清太はできる限りのことを尽くしたが、死を免れることはできなかった。

いたたまれなかったに違いない。

自分の境遇を呪うのではなく、自分の力の至らなさを呪ったのだと思う。


もしウチの子が、と思ったら、形容しようがないほど悲しくなった。

「仕事頑張ろう。」そう思った。

共倒れにならないように。


この手の物語は辛くなるので好んで見ないが、

仕事に悩んだ時こそ見るべきだと思った。

よくできた映画だと思った。


私の選択次第で、子供たちはすぐに危険に晒される。

どういう形であれ、稼ぐ力、生きる力は必要だ。

そして、いち早く子に稼ぐ力、生きる力を身につけさせる。

それも親の役目だと思った。

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