千葉工大〈ステアラボ〉と東京都公園協会がコラボ。AIを使って、バラをもっと楽しんでいただけるプロジェクトを始めます。
2022年9月、千葉工業大学の研究センター〈STAIR Lab（ステアラボ）〉は、東京都公園協会と「相互協力に関する覚書」を締結しました。ステアラボはAI技術を使って、神代植物公園（東京・調布市）のばら園で、より花々を楽しんでいただけるプロジェクトを始めます。そこで、2022年から2023年にかけて、以下、大きく３つの取り組みをしていきます。
【取り組み１】
2022年10月4日、〈秋のバラフェスタ〉向けの無料iOSアプリ〈神代バラコレ〉をリリースします。
2022年10月4日、ステアラボは、無料で使えるiOSアプリ〈神代バラコレ〉をリリースします。神代バラコレは、スマートフォンのカメラで撮影するだけでオリジナルのバラ図鑑が完成する、神代植物公園の〈秋のバラフェスタ〉向けのアプリです。
秋のバラフェスタは、10月4日（火）～30日（日）に、東京都調布市にある神代植物公園で、秋バラの開花時期に合わせて開かれるバラの祭典です。新型コロナの影響で3年ぶりの開催となりました。
神代バラコレを使用することで、この時期、神代植物公園のばら園に咲く、200種類のバラの写真をバラの名前（品種名）とともに保存できます。
お出かけ前にDLしていただくと安心です！
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【取り組み2】
みなさまから届いたバラの図鑑を活用して、バラの品種名を判別するアプリ〈バラノナ〉の開発を始めます。
神代バラコレは、バラの名前ごとに空枠が用意されていて、対応したバラの写真を割り当てていくことができます。
この空欄を埋めていくことで、神代植物公園のばら園に植栽された約200種類の秋バラを収録した、自分だけのバラ図鑑を作成できるというわけです。
この数字を参考にしながら、バラ図鑑を完成させましょう！
神代バラコレの使い方をもっと知りたい方は以下のブログ記事をご覧ください。
ここで注目していただきたいのが、アプリの表紙にある『写真を送る』というボタンです。このボタンをタップしていただくことで、みなさまが撮影したバラの写真がステアラボに送信されます。
ステアラボでは、みなさまから届いたバラの写真を、現在開発中の〈バラノナ〉という新アプリの開発に活用していきます。
バラノナとは、バラに対してスマホのカメラをかざすだけで、バラの名前を瞬時に判別してくれるという無料のiOSアプリ。ステアラボが2017年にリリースした〈ハナノナ〉というアプリがベースになっています。
バラノナのAIは、バラの特徴を品種ごとに学習してパターン化していくことで、バラの品種を識別します。そのため、バラの名前を瞬時に区別できるようになるには、たくさんのバラの写真が必要になります。
つまり、神代バラコレを通じて、みなさまから写真が届けば届くほど、バラノナの識別精度が上がって、より多くの方々に楽しく使っていただけるというわけです！
※写真の提供は任意なので、クローズドに遊んでいただくことも可能です。
秋のバラフェスタで出会えるバラは約200種類。
その中には、神代植物公園の名前を冠した〈クイーン・オブ・神代〉や、〈伊豆の踊子〉など、思わず由来が気になってしまうようなものも。
図鑑をつくる際は、バラの名前にも注目してみてください！
神代植物公園の開園50周年を記念して、同園にちなんだ名前を公募して名付けられました。
パリのバガテル公園の姉妹園である〈河津バガテル公園〉に作出者から寄贈されたそうです。
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【取り組み３】
2023年春、無料iOSアプリ〈バラノナ〉をリリース。
ステアラボと東京都公園協会は、2023年春に開催予定の〈春のバラフェスタ〉に合わせて、バラノナをリリースする予定です。
バラノナが神代植物公園に咲く約400種類のバラを識別できるようになるには、今回の秋のバラフェスタでより多くの方々に神代バラコレを使っていただく必要があります。
バラノナの学習には、品種ごとに整理されたバラの写真がたくさん必要ですが、これほど多数の品種にわたって、多くの写真を整理した例は今までありません。
神代バラコレでは、みなさまのご協力のもと、高画質なバラの写真が自然に集められるよう工夫しています。届いた写真を活用することで、これまで以上に効率的に、バラノナの開発ができるようになります。
春のバラフェスタは2023年春に開催予定です。バラノナが元気に育つためには、みなさまのご協力が必要です。まずは、2022年秋のバラフェスタで神代バラコレを使っていただき、楽しんでいただけたら。
ご参加をお待ちしています！
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【さいごに】
〈バラノナ〉のベースとなる、
60万DLを記録したアプリ〈ハナノナ〉を紹介します。
2017年にステアラボがリリースしたハナノナは、多くの人々にご好評いただき、累計60万DLを突破しました！
ハナノナは、バラノナ同様、花に向けてスマホのカメラをかざすだけで、その花の名前を瞬時に識別してくれるというアプリです。
コロナ禍で外出自粛が続く中、ちょっとした散歩や公園散策のお供に使っていただくことが多かったようです。ハナノナが多くの人々の外出のきっかけになったことを、非常にうれしく思っています。
ステアラボは今後も、AI技術を使って、みなさまの日常にちょっとした彩りを与えられるようなアプリを開発していきます。バラノナも、ハナノナ同様、長く使っていただけるアプリになるよう、開発に力を入れていきたいと思います。
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「秋のバラフェスタ」のお知らせはこちら
住所：東京都調布市深大寺元町５丁目３１−１０
イベント期間：2022年10月4日～30日
※11日、17日、24日は休園日です
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公益財団法人東京都公園協会
「都市緑化、公園緑地、河川及び水辺環境に関する事業を通して、都民生活に安らぎとゆとりをもたらし、あわせて日本の文化を世界に発信する」ことを目的とした公益財団法人。日比谷公園、代々木公園、神代植物公園、浜離宮恩賜庭園、六義園など都内の有名な公園・庭園を管理・運営する
神代植物公園
四季を通じて草木の姿や花の美しさが味わえる植物公園。現在約4800種類、10万本・株の樹木がある。園内はばら園、つつじ園、うめ園など、植物の種類ごとに30ブロックに分かれている