見出し画像

製造業とはなんだろうか。

初めての投稿になりますが、どんな話題にしようか、と迷いましたが、まず自分の原点を少し掘り下げてみることにしました。

私は、もともと建築士を志して、大学院まで行っていました。
特に、建築という分野の中の「構造」を専攻し、鉄筋コンクリート構造(RC構造)の地震被害の研究を行っていました。

研究者という人生の道のりもあったと思いますが、車を運転して旅に出ることが好きで、その途中でよく走らせてもらう高速道路に関する仕事がやりたいと考え、高速道路に関わる建築の仕事を探して、就職活動をしていました。

その結果、無事に高速道路のトイレなどの設計をする会社に就職することができ、たった1年と少しでしたが、いくつかのトイレや事務所の設計に携わることができました。

建築は製造業か。

ところで、建築設計を1年とたった少ししかやれなかった理由があります。

簡潔に言うと、父が癌を患い、とても父が経営する会社をやっていけなくなったためです。父の会社の継続のため、東京で勤めていた建築設計の仕事を辞め、地元の燕三条界隈に戻ることとなりました。

ここで、建築という分野から製造という分野へ私は仕事の分野を移しました。

よくよく考えてみれば、建築も製造業だと考えることができます。

■家を設計し、実際に工事を行い、形にする■
ということは、製造業も一緒です。

製造業も、

■モノを設計し、実際に工場などへ発注し製造し、形にします■

このように考えると、基本的には私は仕事の分野は変わったものの、「製造」という基本的な部分は変わらない転職をしました。

そもそも、小学生のころくらいから図画工作が好きで、その時の将来の夢は大工。やっぱり子供の頃からものづくりへのかかわりは深かったなぁと思います。

実家の仕事は製造業。

ところで、うちの父の経営している会社は「製造業」をやっています。
私が小さいころから、ターレットパンチ蹴飛ばしレーザー加工機ベンダーを動かして、金属の板から製品を形にしていました。

(リンクは機械の説明動画やページに飛びます)
(リンクすることについて不都合があれば、ご連絡ください)

それを小さいころから見ていたからなのか、前述の通りものつくりは好きだった。

図画工作みたいに、金属をつかったモノづくりもできるのかなと思い、建築設計から、父の会社の取引先に就職することを決めましたが、案の定私の考えが甘く、正直なところ知識にしろ段取りにしろいろいろわからないところだらけで、入社し始めはとても大変でした。

製造業の苦労と、幅広い世界

小さいころからものつくりの現場は見てきたけれど、実は何にも見ていなくって、父の苦労が身をもってわかってきました。

例えば、、、

■公差って?
■ステンレス鋼って?
■三価クロメートメッキって?
■鋼って?
■焼入れって?焼き戻しって?
■アルミニウム合金って?
■機械加工って?
■旋盤加工って?
■ワイヤーカットって?
■タップ加工って?
などなど、枚挙に暇がありません。

父はそういったことを明文的か感覚的かはわかりませんが、理解してモノを作っていた。そして、設計を頼まれて設計までしていた。

これだけの幅広い知識を、余しなく活かして設計図を形にするというのはとても難しいことだなと納得しました。

どの分野でもいえることですが、知れば知るほど、知らなければいけないことが増え、なおさら専門的な知識が必要になります。

好きだからこそ、学び、製造し続けることができる

好きだからこそ、父はやっていけたのだなとつくづく思います。一方私自身はというと、この仕事を続けて4年ですが、楽しいという感覚がありますが、好きだという感覚はまだまだ薄いと感じています。

これから、もっと難題を解決して、製造のことをもっと好きになっていきたいなぁと思います。

初めての投稿にしてはながながした文章となってしまいましたが、今後ともよろしくお願いいたします。

製造って面白いよ!




いいなと思ったら応援しよう!