SWITCH稽古再開・演劇に対して、まっすぐに。
「SWITCH」稽古。
稽古自体は水面下で進めておりましたが、稽古場日誌としては一発目。
演出のザキ有馬です。
このSWITCHという作品は、劇団hotnewsなどでお知らせした通り、昨年新型コロナウイルス感染拡大により上演中止。僕自身は劇団にて初の長編演出を挑ませてもらうはずでした。
この脚本はとても難しく、演出としては挑みがいのある脚本です。
この作品の登場人物は繊細で、人間関係は複雑。
言いたいことを言えない人間。言えない環境。
誰かのためを想ってとった行動や態度がかえって相手を悩ませたり、苦しませることもある。
役も役者も状況に悩み苦しみ、あれこれ考えを巡らせ。
役者は役と状況に何度もトライする。
決して一筋縄ではいかない稽古が続いています。ですが。
芝居に嘘をつかず、役と状況、関係を考えて、演劇に対して真摯に取り組む。
僕ららしさ、ステージタイガーらしさを追求することよりも。
まっすぐに、人間を描くことに正面から挑む。
そうすることで、どこかの誰かに寄り添うことができる、そんな作品を目指してます。
演出としての決意表明のような日誌になりました。
日々の稽古は難しさに悩みながらも楽しみをもって取り組んでいます。
熱海チーム、SWITCHチーム共々、どうかよろしくお願いいたします。