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観劇というか体験というか(藤原)
皆様、こんにちは!本日は藤原が稽古場ノートを担当いたします!
さて、今ステージタイガーが『SMOKY ROAD』終わりで急ピッチに稽古・創作に取り組んでいる作品、『I CONTACT』。
過去の2回の上演の雰囲気はこちら。↓
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そしてコロナ禍を挟み、6年の時を経て再再演!
この頃自分はまだ劇団員ではなかったので、本作品に携わるのは初ですが、劇団員みんな、この作品がとっても好きな印象があります。
そして、今回は『SMOKY ROAD』にもいたあの人達が出てきます。そう、番西商業大学の三輪くんと細川くんです!
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(『SMOKY ROAD』より)
三輪家の兄の洋輔(白井さん)、妹の洋歌(青城さん)、弟の洋彰(山下さん)を中心として、それぞれのコミュニティでの出来事を行ったり来たりしながらお話は進みます。三倍楽しめる!そして後半に進むにつれて、舞台だからこそ映える転換やシーンの移り変わりが印象的です。あと、『SMOKY ROAD』に出てきた登場人物の名前もたくさん出てきますので、あれ、ここ繋がってる!?みたいな、こういう発見も一つ、お楽しみポイントかなと思います(^^)
紹介ついでに、私は洋輔の勤める市役所の『宮田』 という人物を演じます。真面目、人柄よし、優しくてちょっと控えめ、一生懸命さも備える、結構緊張しい、みたい人だと思っています。
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と、台本からは一見そう読み取れますが、所詮人が人に見せている姿なんて一面でしかないと私は思っているので、ホントのところはどうなんだろうと思いながら試したりしています。宮田が発するセリフに、藤原はハッとするものがあるし、多面的な部分が少しでも見せられると面白いだろうなぁと思っています。
前回『SMOKY ROAD』で反町という役をやらせていただきましたが、彼女は思ったことを何でもストレートに言っちゃう人でした。だからセリフを発していても、相手と丁寧にやり取りすると言うよりは、良い意味でも悪い意味でも、自分が思ったことをひたすら伝えていくような人でした。一方、今回の宮田はそれとは違って、言葉数は多くなくても、言葉を選びながら相手を感じて、丁寧なやり取りをしているように感じます。その振れ幅を作ったり感じたりするのは役者の楽しさそのもの。これが役者の醍醐味みたいなところだなと思っています。あぁ幸せ。
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最後に、
松原市さんと行う作品は、より一緒に劇場で物語を体験していただく感じかなぁと思っています。あえて「体験」という言葉を使ってみましたが、私たちと同じ時間を一緒に過ごさせていただく、みたいな感覚です。
自分自身は普段、「自殺予防」というテーマに触れる機会は正直ほぼありません。「ゲートキーパー」という言葉も、松原市さんとの公演で耳にするまで聞いたことがありませんでした。だから、あぁ、そういう言葉があるんだなぁ、こういう考えがあるんだなぁ、ぐらいの、ちっさなちっさなきっかけになれれば、それはすごく幸せなことだなぁと思います。舞台の上の登場人物たちと一緒に少し考えてみたり、それは違うよと思ってみたり、少し自分事になるような、そういう時間になったらとても嬉しいです。
とはいえお話自体はエンターテイメント!もちろん、物語としても純粋に楽しんでいただける作品になっておりますのでご安心ください。
無料ですし、是非気軽に、ひょろっと足を運んでいただければ嬉しく思います。(ご予約はいただけるとありがたいです!ご予約はこちらから! )
最後に、今回本作品に携わるメンバで色々アイデアを出し合って、この公演を一言でいうと…!
I CONTACTは、
大好評を得た公演『SMOKY ROAD』のその後を描いた、なんだか生きづらさを感じる人達に贈りたい心温まる物語!
観たらきっと誰かと話をしたくなる…そんな笑って泣けて、ゲートキーパーについて学べる作品です。
期待に応え、再再演!
ということで、よろしければお気軽に、ぜひ観に来てください!
■タイトル
ステージタイガー松原公演『I CONTACT』
■日時
令和7年3月8日(土)
午後2時 (開場は開演の30分前)
■会場
松原市文化会館
■料金
無料(要 入場整理券)
ご予約はこちら
■脚本・演出
虎本剛
■出演者
アミジロウ
小野 愛寿香
白井 宏幸
椿 優希
なんきちこ
藤原 菜々美
山下 健吾
喜多 彩葉
小東 こと
青城 里花
熊 五郎
武田 詩音
(以上、ステージタイガー)
ゼット・ザ・メタボ
■スタッフ
舞台監督・舞台美術: hige
音響: 大谷 健太郎
照明: 溝畑 珠美
動画撮影・舞台撮影: 飯阪 宗麻(NOLCA SOLCA Film)
デザイン: ParATRI9 MIND
協力: 日本写真映像専門学校
■あらすじ
市役所で働く三輪洋輔は、自殺を未然に予防する「ゲートキーパー」と呼ばれる人材育成プロジェクトに挑んでいた。
人に関わるとは何か?救うとは何か?自問自答しつつ、どこか他人事だ…と思っていた洋輔。
そんな洋輔の家のポストに、匿名の手紙が舞い込む。それは命に係わる重要な相談内容だった。
相手は誰か? 心当たりを探す洋輔。
時を同じくして、同居する妹・洋歌の勤める教育現場では大人も子どもも疲弊しきっていた。
その弟・洋彰の所属する陸上部では派閥争いで内部分裂を起こしていた。
町を巻き込む大騒動は、やがて1つの思いに繋がってゆく。
■主催
松原市
■お問合せ
松原市文化会館(072-336-5755)
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